インフルエンザ予防接種
023-647-0050 石郷岡クリニック
腎臓や尿管の結石(腎臓結石、尿管結石)、あるいは胆嚢の結石(胆石)は、一般的によく知られている病気です。しかし前立腺にも結石ができることは、あまり知られていないように思われます。
前立腺は膀胱の出口の下部にあり、尿道の周囲を取り囲むように存在します。尿の通り道である尿道とは、精液が出てくる管(射精管)で繋がっていますが、通常は尿が前立腺に流れ込むことはありません。しかし前立腺の結石を調べてみると、実は尿の成分からできています。つまり何らかの原因で尿が前立腺に流れ込み、その尿の水分だけがなくなると結石になるわけです。
前立腺の結石は、尿管結石や胆石のように、強い痛みの原因になることはありません。それは尿管や胆管のように、結石によって尿や胆汁の流れが障害される、ということがないからです。また前立腺の結石は、自然に排石されることもありません。前立腺内には、ごくごく細かい迷路のような通り道しかないので、液体である尿は入り込むことができても、固体である石になると排出されることは難しいからです。
前立腺に結石があるということは、過去に前立腺内に何回も尿が入り込んだことを意味します。尿が前立腺内へ侵入することで起こる前立腺炎の患者さんには、前立腺結石がしばしば認められます。一旦結石ができると今度は結石が原因で前立腺の炎症が起きやすく、また繰り返しやすくなります。前立腺結石自体による症状は通常ありませんが、前立腺炎の症状がおこりやすくなるというわけです。
前立腺の炎症による症状は、下腹部〜会陰部などの不快感、頻尿、残尿感などの排尿異常などですが、こういった症状は特別な場合を除いて、前立腺結石を取っても治るわけではありません。また通常は小さな結石が多数存在していて、すべて取ることは不可能です。また一度結石を取っても、尿が前立腺に流入すれば再度結石ができるので、意味がないのです。したがって治療は前立腺炎の治療を行えばよいのであり、逆に言えば結石があっても前立腺炎の症状がなければ治療の必要はないのです。
急性膀胱炎は、大部分の患者さんでは短期間の抗生物質の内服で容易に治癒します。しかし困ったことに、いったん治癒してもまたすぐに膀胱炎を繰り返す方がいます。膀胱炎は尿の出口(尿道口)から菌が侵入し、膀胱内で増殖することで生じます。従って膀胱炎を何回も繰り返す方は、それを防ぐための日常的な注意が重要です。以下の項目を守って膀胱炎の再発を防ぎましょう。
*陰部を清潔にしよう。ただし神経質すぎるのも禁物です。他の体の部分と同じ様に清潔にして下さい。
*排便のあとは前から後ろへ拭くようにしましょう。大便の中の菌を尿道の方に持って来ない様にしましょう。
*洗浄便器の水が尿の出口にかからないように。洗浄は排便の後のみとしましょう。
*性行為のあとは排尿をしましょう。不潔な性行為は避けましょう。
*尿を我慢しないようにしましょう。尿を我慢すると膀胱に菌が侵入する時間を与えてしまいます。
*水分を多く摂取し、頻回に排尿しましょう。最低2時間に1回は排尿しましょう。
*体を冷やさないようにしましょう。体が冷えることで、免疫の状態が劣化し、感染に弱くなります。
*乳酸菌を摂取しよう。膀胱炎は腸内の細菌の状態にも影響を受けます。乳酸菌で腸内細菌を整えましょう。
*尿失禁がある方はその治療をしよう。陰部が湿った状態は、菌の増殖を強めます。
*生理用具はこまめに交換し、菌の増殖を避けよう。
*便通を整えよう。便通の異常は骨盤内のうっ血を招きます。
*下着等で下半身を締め付けないようにしましょう。
*婦人科疾患があれば早期に治療をしましょう。腟炎などでは陰部の細菌が増えます。
膀胱炎は癖になるというのは全くのウソです。膀胱炎になりやすい生活や習慣の問題があるものと考えて、日常生活に十分注意してください。
10月1日からインフルエンザの予防接種を開始致します。本年の予防接種は、当院では13歳以上の方のみを対象と致します。ご希望の方は、あらかじめ予約をお願い致します。
本年度のワクチンの接種費用は、
*13〜64歳の成人:2500円
*山形市在住の65歳以上の方:1300円
*山形市在住で60〜65歳で心臓、腎臓、呼吸器、免疫機能などに著しい障害をもつ方:1300円
他市町村については、まだ負担額が決定しておりませんのでもうしばらくお待ちください。
前立腺肥大症や、慢性前立腺炎の患者さんの基本的な治療は薬物療法ですが、日常生活において注意すべき点もあります。
1)飲酒は出来るだけ控えましょう。
飲酒は前立腺疾患の患者さんが最も注意すべきポイントです。肥大症の患者さんが、尿が沢山たまっているのに尿が全く排出できなくなる、「尿閉」という状態になるのは、ほとんどが飲酒によるものです。また前立腺炎の患者さんも飲酒が骨盤内のうっ血をもたらすため炎症が強くなり、症状が悪化します。
2)コーヒーを飲みすぎないようにしましょう。
コーヒーには尿をたくさん作る作用(利尿作用)があり、尿が近い方が飲むと尿の生産される量が増えるので、より尿が近くなってしまいます。頻尿で困っている方はコーヒーを控えるようにしましょう。
3) 刺激の強い食べ物は控えましょう。
辛い食物、刺激の強い食物は腸を刺激し骨盤内の充血をもたらします。その結果、症状が悪化する場合があります。
4) 排尿は我慢しないで、速やかに。
尿を必要以上に我慢すると、膀胱は過剰に伸展され、機能障害を起こします。このため頻尿や残尿感などの症状が悪化します。また括約筋機能も同時に障害され、前立腺への尿の流入が起こりやすくなり、炎症を悪化させます。
5)寒い場所に長時間いないこと。体を冷やさないようにしよう。
寒い場所に長時間いることで、骨盤内の血流が停滞し排尿に関する症状が悪化します。また寒さ自体が尿意を敏感にしますので、頻尿が悪化します。
6)お風呂でゆっくり温まろう。
温めのお風呂でゆっくり体を温めることで全身の血行を良くすると、骨盤内のうっ血も改善し、症状が改善します。
7)リラックスする時間を持とう。
精神的に緊張している状態は、交感神経という自律神経が緊張している状態で、前立腺の緊張を強め、前立腺の炎症を悪化させます。趣味の時間など精神的にリラックスする時間を持ちましょう。
8)便通に気を配りましょう。
便秘や下痢は、やはり骨盤内の血流を悪くします。それによって前立腺疾患の症状も悪化しやすいので、便通を正常に保つことも重要です。
9)長時間の座位をさけましょう。
長時間座っていると前立腺は圧迫され、血流も悪くなるため症状が悪化します。
以上のことに気をつけて、前立腺肥大症や慢性前立腺炎の、治療の効果をより高め、症状が悪化しないようにしましょう。
明朝の発表ではっきりしますが、東北電力による計画停電が予定されています。予定通り行われた場合、3/16〜18の3日間の午後の診療の受付は、16時30分までと致します。ご理解とご協力をお願いいたします。