その他輸入車
2006年02月04日
BMW E46-318ti 中古車情報 その1
E46のtiは4ドアセダンの発売された98年に遅れること3年、2001年に発売された。先代のE36にもtiは存在したが、リアサスが旧型(E30)からの流用だったのに対して、E46tiはセダン系と全く同じマルチリンク化されている。 内装もセダンに比べて簡略化されたデザインの異なるダッシュボートを持っていたE36に対して、E46はセダンと同じ形状となっている。
セダン318iの場合は初期のモデルにはE36から引き継いだ4気筒SOHC1.9ℓエンジンを搭載していたのに対して、tiの場合は発売時期の関係もあり、新型のバルブトロニックDOHC2ℓを搭載することで、4気筒でも十分なパフォーマンスを持っている。
この318tiは、新車価格が341万円、これがMsportともなれば375万円と結構なお値段だった。ところが、どうせ買うならセダンの方が使い道があるので、一家に一台のファミリーカーとしての売れ行きは芳しくなかった。 そのため、実は1年程前まではデーラーが自社登録したクルマが、中古車として出回っていた。事実上は新車に近い、走行距離数千キロ以下のアプルーブドカーが約200万円代の中ごろで買えた時期もあったようだ。運良くMsportだったりすれば、新車に比べて百万以上も買い得で、総額は300万円で十分なお釣りがくる。
流石に現在はそれ程の買い得物件はちょっと無いようだが、それでもtiの高年式中古は結構出回っている。
次回は、その乗り味についてレポートする。
2006年01月26日
BMW E36 中古車情報 その3
エンジンを掛けて、ATのセレクターレバーをDレンジに入れる際に、T型のレバーといい、縦の直線状に並んだD/3/2/Lというレンジといい、やはり時代を感じる。最近のティプトロニックなどに慣れると、とてもコンなレバーでマニアル操作する気にはなれない。
いざ、走り始めると、現在のZF製に比べでかなり強いクリープを感じ、直線操作のレバーとも合わせて、国産車的な感覚だ。この点は、当時のメルセデス(190とかE)のゲート式の操作感と、クリープの少なさに比べてかなり差を付けられていたようだ。ミッションを自社製としているメルセデスに比べて、部品メーカからの購入に頼るBMWの弱いところだ。幸い数年前からZFが頑張って、メルセデスに負けないATを開発したので、なんとか追いつけた。しかし、自社製ではないので、ZFが他社にも売りこめば、ライバルも同性能になってしまう。
走行中のエンジン音は、良く言えばスポーティだが、人によっては煩いと感じるだろう。動力性能は決して良いほうではないから、胸の空く加速感を期待するとガッカリする。乗り心地は多少硬目だが、なんとなく乗れば判らない程度で、ステアリングも操舵力は重めだけれど、クルマは軽快に向きを変える。流石にリアオーバーハングの短いショートボディだけあって、他のBMWと比べてもダントツの軽快感がある。また、3代前の3シリーズ(E30)からキャリーオーバーしたリアのセミトレは、最近の完成されたマルチリンクに比べて、むしろ、マニアックな挙動をする感じだ。これでMTだったら、マニア御用達のハチロクの乗り換え用にでも使えるだろう。
318tiの最終モデルで、走行2万キロ以下でも、中古市場では百万程度だし、初期型なら数十万以下で買える。流石に初期型は、外れるとメンテ費用で痛い目に会うだろうが、見る目があって、ある程度自分でメンテ出来るのなら、楽しいオモチャになるかもしれない。
ただ残念な事に318tiにはMTの設定がなかった。いくらハンドリングを楽しむといっても、時代遅れの4速ATでは走る楽しみも大いに殺がれてしまう。まあ、超マニアになると、自分でMTに乗せ変えてしまうなんていう凄い奴らもいるらしいが・・・。
2006年01月22日
BMW E36 中古車情報 その1
E36のバリエーションはボディ形状ではセダン、クーぺそしてコンパクトがあり、排気量では4気筒1.8〜1.9Lの318、6気筒は2.5Lの323もしくは325、そして2.8Lの328がある。(写真は328iクーペ)
中古市場を見てみれば、10年物の318iで走行5〜7万キロ程度だと50〜70万円程度の値が付いている。この程度のクルマの信頼性はといえば、結構当たり外れがあるので何とも言えないが、E36本体は非常にガッチリとしたボディだから10万キロ程度は全く問題なく走るだろう。一番の問題は前オーナー達の使い方だが、その辺の見極めは各自に任せるとして、
今回から数回に分けてE36の一般的な中古車の乗り味についてレポートしてみる。