今年は多い印象ではあるのですが、今回は手足口病・ヘルパンギーナとかの話をします。


「保育園で手足口病とヘルパンギーナが流行っています」なんていうお話をあちこちで聞きます。

また、「他の病院でヘルパンギーナと言われたんですが、発疹が出てきました」とか、「保育園で手足口病かヘルパンギーナか診断してもらうようにと言われました」なんていうお話も毎日のように聞きます。


さて、突然ですがここで問題です。次の文章は正しいか、○か×で答えてください。

・手足口病とヘルパンギーナは異なる原因で発症する病気である。

・手足口病とヘルパンギーナは治療薬が必要な病気である。

・手足口病の発疹を触ると感染する。

・手足口病は発疹が治るまで、あるいは口内炎が治るまで登園停止になる。


答えはこの後の説明のあとで。


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さて、いかがでしょうか?


手足口病もヘルパンギーナも、「エンテロウイルス」というウイルスによって引き起こされる疾患です。細かい分類をすると100種類以上もあると言われています。手足口病やヘルパンギーナの原因となるエンテロウイルスは、そのうち4-7種類程度です。
その他、エンテロウイルスに感染すると、咳などの症状を伴わない発熱を起こしたり、発疹が出たりすることがありますが、不顕性感染といって、症状は何も出ないけど感染している、なんてこともあります。



感染ルートは「糞口感染(便中のウイルスが口の中に入る)」あるいは「飛沫感染(咳やくしゃみをして感染)」です。「便が口の中に入るわけないだろう!」と言う方もいるかもしれませんが、赤ちゃんのおむつを替えた後、十分手洗いをしないと…なんてことはよくある話ですよね。

ちなみに、感染後2-3週間は便中にウイルスを検出するので、当然感染源になります。


症状はみなさんご存じだと思いますが、ヘルパンギーナは発熱+口内炎手足口病は発熱+口内炎+手足に発疹となります。詳しい人が見ると口内炎の出る場所が違うので手足の発疹が無くてもわかる、とは言うのですが、私のような俗物にはさっぱりわかりません(涙)

基本的には発熱は1-2日程度、口内炎が3-4日程度で自然に治ります。

手足の発疹は1-2週間は残りますが、基本的にかゆみが無いので困るものではない、とはいいます。

(大人の方で、発疹のでき始めの頃が痛痒いということがあるそうですが、おそらく水疱で皮膚を圧迫するために出る症状だと思います。)


ウイルスに対しての治療は基本的には全部一緒で、基本的には何もしなくても自然に治り、特定の治療薬を必要とすることはないというのはエンテロウイルスでも一緒です。ですので、手足口病だからこの薬、ヘルパンギーナだからあの薬、というのがあるわけではなく、基本的には自然に治ります。

口内炎ができると3-4日は食べると痛いということがあるのですが、その間食事の内容を調整する(刺激物を避けるなど)の必要はあると思います。


さて、先ほどの問題ですが、答えは全部×になります。

発熱さえなければ発疹ができていても口内炎ができていても登園できます。ただ、口内炎のせいでまったく食べられない、というようでしたら無理はしない方がいいかもしれませんね。