1月下旬に、ヒブワクチン(アクトヒブ)の供給メーカーからこんな連絡が手紙で来ました。
まとめると、こんな感じです。
・溶解液の入っているシリンジの針が錆びているものがあった。
・原因はメーカーで調査中だが、調査の間はワクチンの出荷ができない。

幸い、当院に入荷しているヒブワクチンに針が錆びているものはありませんでした。
ただ、この影響でヒブワクチンが入荷しなくなってしまいました。(それも今日(2/4)突然言われました。もう少しもつかと思ったのですが)

いろいろ検討した結果、当院でのヒブワクチン接種を、「ヒブワクチンを接種したことのない方」のみに制限させていただきます。

ヒブワクチン接種の最大の目的は、インフルエンザ菌b型(冬に流行するインフルエンザウイルスとは全く別のもの)による髄膜炎の予防です。
この髄膜炎は、生後2か月から5歳までに多く、発症すると十分な治療を行っても5%が死亡し、25%は後遺症が残ると言われています。

そのため、なるべく早い時期に、なるべく多くの人に抗体(免疫)をつけるという必要があり、限りある資源を有効に使うためにこのような制限を設けることになりました。

2月下旬にはある程度の見通しが立つという話もありますが、あまり期待できないので、当面はこの方針でさせていただきます。
皆様にはご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、宜しくお願い申し上げます。

と、ここから先は毎度恒例(?)の愚痴です。

この手のワクチンのトラブルで勿論困るのは患者さんなのですが、同時に実際に注射を行う診療所もとても困っています。
過去のワクチンのトラブルの時にも、当該メーカーからは紙切れ1枚しか郵送されてこないし(1社は直接来院して説明がありました)、ワクチンのコントロールに関しても、少なくとも当院周辺ではそれぞれの診療所ごとにやっている状況です。
自治体や医師会といった中心になってやる部門に、ワクチンに詳しい人や髄膜炎の悲惨さを知っている人がいると地域としての行動も早いのかもしれませんが、何分この周辺にはいない(自分はもちろん髄膜炎の怖さは知っています)ので、また適当にやって困る事態にならなければいいけど…と思っています。


追記

ヒブワクチンの接種は見合わせてますが、同時に接種する他のワクチン(肺炎球菌ワクチン、4種混合ワクチンなど)は予定通り接種できます。他のワクチンに関しては待つことなく予定通り接種してください。

また、見通しが立ち次第接種を再開します。他のワクチンを接種される方でヒブワクチンの接種も希望される方は、念のため受診の際にヒブワクチンの問診票もお持ちください。