2005年02月02日

ロボットニュース【ロボットの『痛み』】

どうにも最近休日感覚のおかしい生活を送っているため,『ワールド☆レコーズ』でのROBO-ONEの様子などはすっかりともぞーさんのところのレビューを楽しみにしていたり(^^;.お世話になっております.

そこからまた情報を頂いて,さらにfuRoさんのblogへも飛び,『アフロの可愛い奴』で有名なA-Doシリーズを作っておられる"URA-Giken"の菅原さんが現在製作中の『アド・ガンダム』は特番番組で芸能人が操作する用だったのね,と納得.

しかし"URA-Giken"の日記を見ていると,アド・ガンダム製作は大変だったご様子.壊れたロボットを四苦八苦して直す様子を描いたその日記の中に,ふむ,と思う一文を発見.

ロボットの痛みがわからなければ、ロボットを壊してしまう。
ロボットが痛みを感じなければ、自分自身を壊してしまう。


・・・昨日無事(?)に提出し終えた私の修論は,端的に言えば『人間と一緒にお仕事するロボットが,人間に無理やり何かやられても,自分で自分を傷つけないように,かつ周りにも迷惑をかけないようにしよう』というものである.上の文に通じるものがあるな,と思う.ロボットが「痛い(?)」思いをしないようにしてあげよう,そのためにロボット自身が「これ以上やると痛くなりそうだ」と気づいてそれを避けるように動ける仕組みを作ってあげる,というのが自分の研究である.しかし自分の研究をさらに進めるためには,上の文に加えてもう一文必要かな,とも思う.

ロボットが痛みを知らなければ,人間を傷つけてしまう。

ロボットと人間が一緒に何かやる場合,ロボットの方も「こうすると(人間orロボットが)痛い」ということを知らなければ,相手の人間が痛がるとも思わずに動いて,人間を傷つけてしまうかもしれない.例えばロボットの肘なんかは逆関節にも曲がる場合が多いが,人間が同じことすると肘が壊れる.しかしロボットがそれを知らなければ,ロボットと人間が一緒に物を運んだりする場合に,人間同士では起こらないような動きが発生して,腕が逆に曲がる!なんてことも考えられなくもない.そこでロボットに「こうすれば人間が痛い」という知識を与えて,自分の痛みを避けるのに加えて,人間の痛みも避けるように動いてもらわなくてはならない.

自分個人の意見では,ロボットが人間と同じ動きをする必要はないと思う.ロボットは逆関節に曲がるのが便利でいいところなんだから,どんどん利用すればいいと思う.しかしそんなロボットが人間と一緒に動くときには,ロボットにロボット自身の痛み・人間の痛みというものを教えなければならないのだな.ふむ,難しそうなことである.

しかし結局,人間とロボットの違いはあれど,「自分の痛みと同様に,他者の痛みを想う」という,昔からずいぶんと言われてきたことに戻るわけなのね.高校の頃に宗教の授業で習った,「喜ぶ人とともに喜び,泣く人とともに泣きなさい」だ.

今にロボットも,ともに喜び,ともに泣く相手になるのか.

baby_touch at 14:32│Comments(5)TrackBack(0)Robotあれこれ 

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この記事へのコメント

1. Posted by kinjo   2005年02月03日 04:24
この話し面白いですね!修論読めたら、かなり読みたいです!
ミラーニューロンやら、心の理論やらも最近言われてますが興味のど真ん中です。どんな風に実現されるのか気になるところです。。。
2. Posted by baby touch   2005年02月03日 14:38
そう言ってもらえてとっても嬉しいですが,実はそんなにすごいことは
やっていないので恥ずかしいです(^^;.理論と言うよりテクニック的な
方向ですね,実際にやっているのは.

最近やっとちょっと本を読む時間ができつつあるので,前にこのblogで
紹介した「知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦」をぱらぱらと読んで
いるところです,その分野にご興味があるなら,かなりお勧めですよ(^^).
3. Posted by ともぞー   2005年02月04日 00:09
楽しみにしていただけるなんて光栄です(;^_^A
最近は仕事が忙しくなってきて思うように更新もならないのですが

件の日記の件、俺も考えさせられました。
ロボット+知性と言う件で、人間と同様の身体を持たせることによって人間的な知性・或いは常識を持たせようと考えている研究者もいたかと思うのですがうろ覚えです。

折しもNEDOが愛知万博のロボットの運用の安全性に関する記者発表がありました。

ロボットに関しては、産業として花開くことが期待されていますが、家庭或いは職場にはいるようになった時、必ずその問題が出てくるのでしょうね。

願わくば、共に痛みを知り共生できることを
4. Posted by みぢぢ   2005年02月04日 13:18
昨日ニユース見ていて、
今、アメリカで殺人ロボットがで出まわっているそうな。
映像出ていたけど
リモコンで動く戦車みたい。

たしか、一体2300ドルだったかしら。
その金額というのは今回の戦争で戦死した
兵士に支払われる、金額(確か2600ドル)と
同じような金額だそうな。

何だか寂しいを通り越して
痛い話しだねぇ。
5. Posted by baby touch   2005年02月07日 18:07
> ともぞーさん

最近お忙しそうだなとは思っていたのですが,ご無理はなさいませんよう.
私もここしばらくは倒れて滞っておりました(^^;.

# ロボット+知性と言う件で、人間と同様の身体を持たせることによって
# 人間的な知性・或いは常識を持たせようと考えている研究者もいたかと
# 思うのですがうろ覚えです。

私もいたと思うのですが,思い出せません(^^;.
しかし確かに人間と同様の身体を持たなければ人間とまったく共通の認識を
得ることは難しいと思います.人間同士にも言えることかと思いますが.
そこのハードウェア的な限界を今カヴァーしているのが,ソフトウェア的な
『推定』という機構なのかもしれませんね(うちのダンスの宣伝ですが(^^;).


> みぢちゃん

うん,そのロボット,ネットでもニュースで出てたんだけど
私は何か哀しくなるので取り上げなかったのよ.

でも,日本はともかく国外では,そういう軍事産業のために,
ロボットや宇宙開発などに結構な額が流れているのも事実だし,
それで技術が進歩しているのもまた事実.

でも,科学技術を用いて地雷を除去しよう,という試みもあったりして,
何でみんな,うまく丸く平和に収まらないのでしょうね?

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