yubisyaburi


子供の指しゃぶりッて、赤ちゃんの時はかわいいけれど、
3歳も4歳もなって続いていると、親としては心配になったりします。

けれど、幼児の指しゃぶりは、
大切なメッセージを含んでいる事が多いと思うのです。

おっぱいを飲みながら、満足してそのまま眠ってしまう時。
赤ん坊にとっては至福の時です。
その快感を、いつも感じていたくて、指しゃぶりは始まりますが、
それは精神安定剤そのものです。

うちの子も長女が長いこと、指しゃぶりを続けていました。
原因は、今考えれば、次女、長男と、下の子が次々と生まれ、
それまで当たり前のように親をひとり占めしてきたのが、
だんだんと親との触れ合いも断片的になってしまい、
もっと甘えたい気持ち、遊んでもらいたい気持ちを
子供なりに抑える方法として、自ら指しゃぶりという癒しを
見い出していたのだと思います。

何を隠そう僕自身も幼児期はライナス君でした。
いわゆるセキュリティブランケットがないと
ひとりで眠れない子でしたから、なぜなのか言葉に
ならないのだけれど、なんとなく心細いという
子供の心境は良くわかります。

大人は寂しかったり、疲れていたり、ストレスを
感じている時には、友達とおしゃべりしたり、お酒を飲んだり、
買い物に出かけたりと気分転換をはかるでしょう。

子供は何をすればいいでしょう。
大人のような事は出来ません。

抱っこして欲しいのに、なかなか抱っこしてもらえない、
トイレを失敗すると、とても強く怒られる、
嫌いな食べ物を、無理やり食べさせられる、
兄弟の中で、自分ばかり親に怒られる、などなど。
当たり前に育児の過程で、子どもはストレスを
ためている事があります。

そのストレスをやわらげてくれけるのが指しゃぶりで
それは決して悪い事ではありません。
また、大抵は時期が来れば自然とやめます。


それが長いことやめない時、ただ悪い癖だとして
無理やりやめさせて、大丈夫でしょうか。
子供の心に何が起きているのかな、と
想いを向ける必要がありそうです。

「指しゃぶりは悪いことよ」と子供に言って、
「それを続けているととんでもないことになるわよ」と
諭す(脅す?)親もいるでしょう。

指を真っ赤に塗って、違和感を与えたり、
指に苦い薬を塗る方法も知られています。

でも、それはとても罪作りなことのように思います。
子供は、我慢をして、唯一指しゃぶりに救いを見出し
自らを癒しているかもしれません。
なのに、それさえもやめさせられたら、、、
子どもはたまらないですね。


幼児教育研究の大原敬子先生が、
子の指しゃぶりのことで育児相談に
訪れたパパさんに、素敵なアドバイスを
していらっしゃいました。

「指しゃぶりは何も悪いことないんです。
お子さんを責めないでくださいね。

子供は、甘えたい、パパ、ママにもっと遊んで欲しい、
かまって欲しい、こちらを向いて欲しい、
愛が欲しいという欲求が充たされないとき、
指しゃぶりで慰めているのです。

子供としっかりお話していますか?
しつけと称して、親の都合ばかり押し付けていませんか?
子供の目を見て話していますか?

子供は親がかまっていてくれるときには
指しゃぶりをしません。
子供が一人の世界に入り込んだとき、
指しゃぶりをします。

眠いとき、テレビを見ていてるときなどの
指しゃぶりは自然です。ひとりの世界だから。

けれど、家族で食事しているとき、
一緒にお出かけしているときも、
四六時中指しゃぶりをしているとしたら、おかしいんです。

一緒に居ても、親の心が自分を向いていないということを
子供は気付いているんです。


直したいなら、こんな風にしてみてください。

「○○ちゃんの指はおいしそうだね。
パパにも吸わせてくれる?
あーおいしいね。
もっと吸わせてくれる?
おいしいねー。」

そのうち、子供はもうイヤだって指を引っ込めます。

でも、それでお終いにしないでください。

「また明日もお仕事から帰ってきたら吸わせてねー。」
と言うんです。

そうして数日、指をしゃぶらせてもらっていたら
子供は指しゃぶりをやめます。

「最近、指しゃぶりしないねー、どうして?」
って聞いてみたら
「パパのだから」って答えたりします。

子供は指しゃぶりをパパにさせてあげることで
愛を与えるんです。
子供はパパに愛を与えることで、
自らも愛を受け取るんです。

その時、指しゃぶりいなきゃいけない寂しさは
もうなくなっているんです。

そして親もまた、「パパのだから」と言う子供の健気さに
親としての愛情を湧き起こらせるのです。」


素晴らしいアドバイスだと思いました。
親の愛は、時にエゴになってしまうのかもしれません。
しつけという言葉をかりて、自分のコントロール下に置こうとすると
子供の声が聞こえなくなるような気がします。

もっと愛を求める子どもに、愛を実感させるには
子供に、愛を与える役を体験させる。
巡る愛。循環させる愛が心を救うのでしょう。


この話には続きがあります。

大原敬子先生は、パパが子供の指しゃぶりを心配して
相談に訪れたことに違和感を感じていました。

「指しゃぶりって、たかが指しゃぶりなんです。
たいした問題じゃないんです。

けれど、それが気になって気になって仕方がないパパさん。
あなたに何か問題が起きているんじゃありませんか?

仕事か家庭かわかりませんが、あなた自身が、
怒り、恐れ、寂しさ、何かに怯えて、どうにも出来ないくらい
追い詰められているんじゃないですか?」

それは図星だったようです。

人は、家族に起こっていることが、自分の内面の投影であることに
なかなか気付かないものです。
子供が鏡となって教えてくれることたくさんあります。

このパパさんも、自身の夫婦の問題、仕事の問題などを
無意識に避けて過ごしてきたことに気付いた様子でした。

あらゆる問題が、実はサインであり、
新しい扉を開くチャンスなのでしょう。

たかが子供の指しゃぶり。
されどそこに親の人生が投影されているかもしれません。


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