バックス(Bacchus)またはバッコスはローマ神話のワインの神である。ギリシア神話のディオニュソスに対応する。ディオニュソスの異名バッコスがラテン語化してバックスとなったもの。日本ではしばしば英語読みのバッカスで言及される。
イタリアでバックスの祭祀が始まったのは紀元前2世紀からである。イタリアでは、ローマ人の神リベル(Liber)の崇拝と結びついた。
ローマにおけるバックスの神話は、ギリシャ神話のディオニュソスの神話をローマの神名に置き換えたものである。神話についてはディオニュソスの項を参照。
バッカスを称える酒宴の踊りとしてバッカナリア(英語 en:Bacchanalia)、バッカナール(フランス語 fr:Bacchanales)、バッカナーレ(イタリア語 it:Baccanale)がある。クラシック音楽の代表作品としてサン=サーンスのオペラ『サムソンとデリラ』のバレエ音楽「バッカナール」、ワーグナーがオペラ『タンホイザー』のパリ上演の際に追加したバレエ音楽「バッカナール」、イベールの管弦楽曲『バッカナール』、ケージの『プリペアドピアノのためのバッカナール』などがある。また、ルーセルはバレエ音楽『バッカスとアリアーヌ』を作曲している。