幼少期から貧困と虐待にまみれた生活を送っていた少年3人が少年院で出会い、出所後窃盗団を結成し、被害届を出せない犯罪者だけを対象に「タタキ」と称した強盗や窃盗で世の中を変えようとする話し。
※漫画はフィクションだが、オレオレ詐欺などの犯罪に関する描写は忠実に再現しているとあとがきに書かれていた。
「ギャング―ス」の意味は毒蛇「ギャング」を食う「マングース」になぞらえたものらしい。
完全フィクションではなく2年以上の取材を経て実際にあった詐欺事件を元に作られた漫画だと聞いていたので、いつか読もうと思いながらも全16巻という長編ものだったのでなかなか手がつけられなかった。
しかし、先日事故に遭い医者から休めと言われたので、いい機会だと思いベッドの上でこの漫画を一気読みした。
ギャングースを読んだ人の中には
「日本にこんなひどい環境で育った子どもたちが本当にいるの?」
と思った人もいるかもしれないが、まぎれもなくこれは事実だ。
「ギャングース」は現在(いま)の日本の縮図といってもいいだろう。
ギャングースは一貫して「本人」の目から見た社会が描かれている。
貧困と暴力にまみれた環境、学ぶ機会も奪われ、漢字も満足に読めず流行りのテレビも知らない。
全うに生きるチャンスも与えられず、さらに過酷な環境に身を置き、ただただ生きるために犯罪に手を染めていく。
彼らの生い立ちだけにフォーカスするのではなく、犯罪のリアルと彼らの「生きる力」をこれでもかというほど見せてくる。
「ギャングース」は現在(いま)の日本の縮図といってもいいだろう。
ギャングースは一貫して「本人」の目から見た社会が描かれている。
貧困と暴力にまみれた環境、学ぶ機会も奪われ、漢字も満足に読めず流行りのテレビも知らない。
全うに生きるチャンスも与えられず、さらに過酷な環境に身を置き、ただただ生きるために犯罪に手を染めていく。
彼らの生い立ちだけにフォーカスするのではなく、犯罪のリアルと彼らの「生きる力」をこれでもかというほど見せてくる。
決して遠い世界ではない。
分かれ道で迷っている人もいる。
ぐるぐる回って戻ってくる人もいる。
被害者とも、加害者とも出会うのが私たちの仕事だ。
被害者とも、加害者とも出会うのが私たちの仕事だ。
心に刻んで、腹を括って、何ができるかを考え、目の前の苦しんでいる人と真っ直ぐに向き合おうと思った。