朽ち果てた衛星でも回収してきて。
増補 スペースシャトルの落日 (ちくま文庫)
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衝撃のスペースシャトル事故調査報告―NASAは組織文化を変えられるか (中災防新書)
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（Asahi.comの記事）
最後の搭乗、１人はロボット ディスカバリー引退
2011年3月10日18時20分
人型ロボットの飛行士「ロボノート２」＝２月２４日午後、米ケネディ宇宙センター、勝田敏彦撮影
人型ロボットの飛行士「ロボノート２」＝２月２４日午後、米ケネディ宇宙センター、勝田敏彦撮影
ディスカバリーの最終飛行に搭乗した飛行士の一人は人間ではなかった。人型ロボット「ロボノート２」で、６人の人間の飛行士と別れて国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に残り、ＩＳＳ内の作業などを手伝うことになっている。
米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）と米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）が開発したこのロボットは重さ約１４０キロ。人間と同じ形の頭と胴体、手を持ち、本物の飛行士と同じ道具を使うことができるように設計されている。
数カ月後に梱包（こんぽう）を解かれたあと活動を開始。無重力での性能確認などをしたうえ、将来、宇宙空間の高い放射線に耐えられるようにする改造などを経て、危険な船外活動などを代行させる予定。５月からＩＳＳに長期滞在する古川聡さん（４６）らと共同作業することになりそうだ。
人型ロボットを宇宙に送ることは、日本の宇宙開発戦略本部がまとめた「宇宙基本計画」にも盛り込まれ、無人月探査に使うことが想定されている。（勝田敏彦）
野口さん「頑張ってくれたなぁ」 ディスカバリー引退
2011年3月10日16時13分
野口聡一さん＝２月２４日午後、米ケネディ宇宙センター、勝田敏彦撮影
若田光一さん＝２月１１日午後、米ヒューストンの宇宙航空研究開発機構ヒューストン駐在員事務所、勝田敏彦撮影
山崎直子さん＝２月４日午後、東京都千代田区の宇宙航空研究開発機構東京事務所、東山正宜撮影
米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のスペースシャトル・ディスカバリーが最後の任務を終えた。ディスカバリーは日本の宇宙開発と関係が深い機体だ。９８年の向井千秋さん（５８）を最初に昨年４月の山崎直子さん（４０）まで最多の５人・６回の搭乗を数え、２００８年には、国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）の日本実験棟「きぼう」の中核部分・船内実験室も運んでいる。
コロンビア事故後の再開飛行に搭乗した野口聡一さん（４５）は２月２４日、最後の打ち上げをケネディ宇宙センターで見守った。「日本人飛行士が一番お世話になった機体。『３９回、よく頑張ってくれたなぁ』というのが正直な気持ちだ」と感慨深そうに話した。
若田光一さん（４７）は００年と０９年に乗り、ＩＳＳ組み立てに加わった。「２回も乗ったので思い出深い」というディスカバリーに日本人がよく乗ったことについて「『何かの縁があったのかな』と思う」と話す。
１９８１年に飛行を始めたシャトルは、唯一の再利用型有人ロケットで、ディスカバリーはその３機目だった。「世界で宇宙に行った人は５００人以上いるが、その７割はシャトルに乗った人ではないか。有人宇宙開発において果たした役割は非常に大きい」と若田さんはいう。
山崎さんはコロンビア事故が起きて飛行の見通しがつかない中、同期の星出彰彦さん（４２）と古川聡さん（４６）らと一緒に訓練を受け、飛行士に選ばれてから１１年で果たした飛行で乗ったのがディスカバリーだった。
「野口さんが乗ったコロンビア事故後の飛行も、チャレンジャー事故後の飛行もディスカバリー。ディスカバリーは再開の象徴です。失敗を乗り越え、脈々と培ってきた歴史は、これからも続いていくと思う」と話した。（勝田敏彦、東山正宜）
最後の飛行、ディスカバリー帰還 シャトル時代終幕へ
2011年3月10日2時7分
３９回目の飛行を終えて帰還したスペースシャトル・ディスカバリー＝９日午前１１時５７分、米フロリダ州ケネディ宇宙センター、勝田写す
【ケネディ宇宙センター（米フロリダ州）＝勝田敏彦】米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のスペースシャトル・ディスカバリーが米東部時間９日午前１１時５７分（日本時間１０日午前１時５７分）、フロリダ州のケネディ宇宙センターに帰還した。今年退役するシャトル３機の先陣を切る最後の飛行で、３０年続いたシャトル時代の「終わりの始まり」を告げた。
ディスカバリーの飛行は今回が３９回目。今回の飛行が２日延長されて１３日間となり、通算の飛行日数はちょうど１年（３６５日）になった。１９８４年の初飛行以来、地球を５８００回ほど回った機体は、博物館入りの予定だ。
残りの２機のエンデバー、アトランティスはそれぞれ４月、６月に最後の打ち上げをする予定だが、６月の打ち上げは予算状況によっては断念される可能性がある。
ディスカバリー最後の旅 ３９回目の打ち上げ成功
2011年2月25日8時14分
ディスカバリーには人型ロボットの飛行士「ロボノート２」が搭乗。地上では同型機が最後の打ち上げを見送った＝２４日午後４時５３分、米フロリダ州ケネディ宇宙センター、勝田写す
ケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースシャトル・ディスカバリー＝ロイター
ケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースシャトル・ディスカバリー＝ロイター
【ケネディ宇宙センター〈米フロリダ州〉＝勝田敏彦】米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）は米東部時間２４日午後４時５３分（日本時間２５日午前６時５３分）、スペースシャトル・ディスカバリーを打ち上げた。ディスカバリーはこれが最後の飛行。シャトルは３機あるが、すべて今年退役する。その先陣を切った。
ディスカバリーは、２回の大事故のあとの初飛行をいずれも担い、日本人飛行士の搭乗も最も多かった。今回の飛行は１１日間の予定。残り２機のエンデバー、アトランティスはそれぞれ４月、６月に最後の打ち上げをする予定。ディスカバリーの飛行は３９回目で、現存するシャトル３機の中で最多となる。３０年続いたシャトル時代の「終わりの始まり」となった。
スティーブン・リンジー船長ら６人が乗り組むディスカバリーは、爆音とともに青空の中を上昇。約８分後に予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。保管庫や人型ロボットの飛行士などを国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に運ぶ。
今回のディスカバリー打ち上げは、燃料の水素漏れや、外部燃料タンクのひび割れで大幅に遅れていた。
ディスカバリーは１９８４年に初飛行。８６年のチャレンジャー爆発（飛行士７人死亡）、０３年のコロンビア空中分解（同）のあとの再開飛行を担った。９０年にはハッブル宇宙望遠鏡も打ち上げている。
また９８年の向井千秋さん（５８）を最初に、昨年４月の山崎直子さん（４０）まで最多の５人の日本人飛行士が搭乗した。若田光一さん（４７）は００年と０９年に乗り組んでいる。
（CNN.co.jpの記事）
次世代宇宙船「スカイロン」 シャトル後継機となるか
2011.03.13 Sun posted at: 13:16 JST
ロンドン（ＣＮＮ） 米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のスペースシャトル計画は、年内でその歴史に終止符を打つ。「ディスカバリー」が先週最後のミッションを終え、残りのシャトル「エンデバー」と「アトランティス」も間もなく退役する予定だ。
だが、そう遠くない未来に新たな再利用型宇宙船が登場するかもしれない。その候補の一つが「スカイロン」だ。現時点ではまだ概念設計段階だが、宇宙旅行や宇宙探査の新時代を切り開くものとなる可能性があると考えられている。
その実現化の鍵を握るのは、スカイロンに搭載予定の、水素を燃料とする超音速航空機用ロケットエンジン「ＳＡＢＲＥ」。画期的な設計によるこのエンジンは、英国に拠点を置くリアクション・エンジン社が開発しているものだ。
同社のマーク・ヘプセル氏によれば、ＳＡＢＲＥを搭載したスカイロンは、通常の航空機と同様に飛行場の滑走路での離着陸が可能になる。この点が、軌道への打ち上げに費用がかさむ使い捨てのロケットを必要とするＮＡＳＡのスペースシャトルなどとは異なるという。
全長約９０メートル、最大積載量１２トンのスカイロンは、乗客を人工衛星や宇宙ステーションへ運ぶ輸送機として使用され、さらに未来には月や火星まで運ぶミッションを担うものになると、ヘプセル氏は考えている。
スカイロンの開発費用は、約１００億ドル（約８０００億円）に上るとみられる。だが再利用可能な宇宙船が建造できれば、現在宇宙へ行くのにかかる莫大な費用を大幅に削減できるはずだと、英国の宇宙輸送技術研究所所長のリチャード・ブラウン氏は語っている。
最後の搭乗、１人はロボット ディスカバリー引退
2011年3月10日18時20分
人型ロボットの飛行士「ロボノート２」＝２月２４日午後、米ケネディ宇宙センター、勝田敏彦撮影
人型ロボットの飛行士「ロボノート２」＝２月２４日午後、米ケネディ宇宙センター、勝田敏彦撮影
ディスカバリーの最終飛行に搭乗した飛行士の一人は人間ではなかった。人型ロボット「ロボノート２」で、６人の人間の飛行士と別れて国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に残り、ＩＳＳ内の作業などを手伝うことになっている。
米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）と米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）が開発したこのロボットは重さ約１４０キロ。人間と同じ形の頭と胴体、手を持ち、本物の飛行士と同じ道具を使うことができるように設計されている。
数カ月後に梱包（こんぽう）を解かれたあと活動を開始。無重力での性能確認などをしたうえ、将来、宇宙空間の高い放射線に耐えられるようにする改造などを経て、危険な船外活動などを代行させる予定。５月からＩＳＳに長期滞在する古川聡さん（４６）らと共同作業することになりそうだ。
人型ロボットを宇宙に送ることは、日本の宇宙開発戦略本部がまとめた「宇宙基本計画」にも盛り込まれ、無人月探査に使うことが想定されている。（勝田敏彦）
野口さん「頑張ってくれたなぁ」 ディスカバリー引退
2011年3月10日16時13分
野口聡一さん＝２月２４日午後、米ケネディ宇宙センター、勝田敏彦撮影
若田光一さん＝２月１１日午後、米ヒューストンの宇宙航空研究開発機構ヒューストン駐在員事務所、勝田敏彦撮影
山崎直子さん＝２月４日午後、東京都千代田区の宇宙航空研究開発機構東京事務所、東山正宜撮影
米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のスペースシャトル・ディスカバリーが最後の任務を終えた。ディスカバリーは日本の宇宙開発と関係が深い機体だ。９８年の向井千秋さん（５８）を最初に昨年４月の山崎直子さん（４０）まで最多の５人・６回の搭乗を数え、２００８年には、国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）の日本実験棟「きぼう」の中核部分・船内実験室も運んでいる。
コロンビア事故後の再開飛行に搭乗した野口聡一さん（４５）は２月２４日、最後の打ち上げをケネディ宇宙センターで見守った。「日本人飛行士が一番お世話になった機体。『３９回、よく頑張ってくれたなぁ』というのが正直な気持ちだ」と感慨深そうに話した。
若田光一さん（４７）は００年と０９年に乗り、ＩＳＳ組み立てに加わった。「２回も乗ったので思い出深い」というディスカバリーに日本人がよく乗ったことについて「『何かの縁があったのかな』と思う」と話す。
１９８１年に飛行を始めたシャトルは、唯一の再利用型有人ロケットで、ディスカバリーはその３機目だった。「世界で宇宙に行った人は５００人以上いるが、その７割はシャトルに乗った人ではないか。有人宇宙開発において果たした役割は非常に大きい」と若田さんはいう。
山崎さんはコロンビア事故が起きて飛行の見通しがつかない中、同期の星出彰彦さん（４２）と古川聡さん（４６）らと一緒に訓練を受け、飛行士に選ばれてから１１年で果たした飛行で乗ったのがディスカバリーだった。
「野口さんが乗ったコロンビア事故後の飛行も、チャレンジャー事故後の飛行もディスカバリー。ディスカバリーは再開の象徴です。失敗を乗り越え、脈々と培ってきた歴史は、これからも続いていくと思う」と話した。（勝田敏彦、東山正宜）
最後の飛行、ディスカバリー帰還 シャトル時代終幕へ
2011年3月10日2時7分
３９回目の飛行を終えて帰還したスペースシャトル・ディスカバリー＝９日午前１１時５７分、米フロリダ州ケネディ宇宙センター、勝田写す
【ケネディ宇宙センター（米フロリダ州）＝勝田敏彦】米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のスペースシャトル・ディスカバリーが米東部時間９日午前１１時５７分（日本時間１０日午前１時５７分）、フロリダ州のケネディ宇宙センターに帰還した。今年退役するシャトル３機の先陣を切る最後の飛行で、３０年続いたシャトル時代の「終わりの始まり」を告げた。
ディスカバリーの飛行は今回が３９回目。今回の飛行が２日延長されて１３日間となり、通算の飛行日数はちょうど１年（３６５日）になった。１９８４年の初飛行以来、地球を５８００回ほど回った機体は、博物館入りの予定だ。
残りの２機のエンデバー、アトランティスはそれぞれ４月、６月に最後の打ち上げをする予定だが、６月の打ち上げは予算状況によっては断念される可能性がある。
ディスカバリー最後の旅 ３９回目の打ち上げ成功
2011年2月25日8時14分
ディスカバリーには人型ロボットの飛行士「ロボノート２」が搭乗。地上では同型機が最後の打ち上げを見送った＝２４日午後４時５３分、米フロリダ州ケネディ宇宙センター、勝田写す
ケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースシャトル・ディスカバリー＝ロイター
ケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースシャトル・ディスカバリー＝ロイター
【ケネディ宇宙センター〈米フロリダ州〉＝勝田敏彦】米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）は米東部時間２４日午後４時５３分（日本時間２５日午前６時５３分）、スペースシャトル・ディスカバリーを打ち上げた。ディスカバリーはこれが最後の飛行。シャトルは３機あるが、すべて今年退役する。その先陣を切った。
ディスカバリーは、２回の大事故のあとの初飛行をいずれも担い、日本人飛行士の搭乗も最も多かった。今回の飛行は１１日間の予定。残り２機のエンデバー、アトランティスはそれぞれ４月、６月に最後の打ち上げをする予定。ディスカバリーの飛行は３９回目で、現存するシャトル３機の中で最多となる。３０年続いたシャトル時代の「終わりの始まり」となった。
スティーブン・リンジー船長ら６人が乗り組むディスカバリーは、爆音とともに青空の中を上昇。約８分後に予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。保管庫や人型ロボットの飛行士などを国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に運ぶ。
今回のディスカバリー打ち上げは、燃料の水素漏れや、外部燃料タンクのひび割れで大幅に遅れていた。
ディスカバリーは１９８４年に初飛行。８６年のチャレンジャー爆発（飛行士７人死亡）、０３年のコロンビア空中分解（同）のあとの再開飛行を担った。９０年にはハッブル宇宙望遠鏡も打ち上げている。
また９８年の向井千秋さん（５８）を最初に、昨年４月の山崎直子さん（４０）まで最多の５人の日本人飛行士が搭乗した。若田光一さん（４７）は００年と０９年に乗り組んでいる。
（CNN.co.jpの記事）
次世代宇宙船「スカイロン」 シャトル後継機となるか
2011.03.13 Sun posted at: 13:16 JST
ロンドン（ＣＮＮ） 米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のスペースシャトル計画は、年内でその歴史に終止符を打つ。「ディスカバリー」が先週最後のミッションを終え、残りのシャトル「エンデバー」と「アトランティス」も間もなく退役する予定だ。
だが、そう遠くない未来に新たな再利用型宇宙船が登場するかもしれない。その候補の一つが「スカイロン」だ。現時点ではまだ概念設計段階だが、宇宙旅行や宇宙探査の新時代を切り開くものとなる可能性があると考えられている。
その実現化の鍵を握るのは、スカイロンに搭載予定の、水素を燃料とする超音速航空機用ロケットエンジン「ＳＡＢＲＥ」。画期的な設計によるこのエンジンは、英国に拠点を置くリアクション・エンジン社が開発しているものだ。
同社のマーク・ヘプセル氏によれば、ＳＡＢＲＥを搭載したスカイロンは、通常の航空機と同様に飛行場の滑走路での離着陸が可能になる。この点が、軌道への打ち上げに費用がかさむ使い捨てのロケットを必要とするＮＡＳＡのスペースシャトルなどとは異なるという。
全長約９０メートル、最大積載量１２トンのスカイロンは、乗客を人工衛星や宇宙ステーションへ運ぶ輸送機として使用され、さらに未来には月や火星まで運ぶミッションを担うものになると、ヘプセル氏は考えている。
スカイロンの開発費用は、約１００億ドル（約８０００億円）に上るとみられる。だが再利用可能な宇宙船が建造できれば、現在宇宙へ行くのにかかる莫大な費用を大幅に削減できるはずだと、英国の宇宙輸送技術研究所所長のリチャード・ブラウン氏は語っている。
