憂鬱なキックボクサー

元J-NETWORKスーパーフライ級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者、元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者、元WPMFフライ級王者、元うつ病キックボクサー・M崎公則の憂鬱な日記。

映画

「THE BATMAN」

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【STORY】
両親を殺された過去を持つ青年ブルースは復讐を誓い、夜になると黒いマスクで素顔を隠し、犯罪者を見つけては力でねじ伏せる「バットマン」となった。ブルースがバットマンとして悪と対峙するようになって2年目になったある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。史上最狂の知能犯リドラーが犯人として名乗りを上げる。リドラーは犯行の際、必ず「なぞなぞ」を残し、警察やブルースを挑発する。やがて権力者たちの陰謀やブルースにまつわる過去、ブルースの亡き父が犯した罪が暴かれていく。

バットマンのデビュー当時は、「復讐」を名乗っていたのがストーリーのポイントです。リドラー、キャットウーマン、ペンギンといったバットマン好きにはお馴染みのキャラが出てきますが、今までとはイメージが違い、より人間らしく描かれています。特にリドラーの生々しい狂気は、見ものです。上映時間が約3時間あるのですが、それほど長く感じませんでした。


「フレンチ・ディスパッチ」

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【STORY】
国際問題からアート、ファッション、グルメに至るまで深く切り込んだ記事で人気を集めるフレンチ・ディスパッチ誌。編集長アーサー・ハウイッツァー・Jr.のもとには、向こう見ずな自転車レポーターのサゼラック、批評家で編年史家のベレンセン、孤高のエッセイストのクレメンツら、ひと癖もふた癖もある才能豊かなジャーナリストたちがそろう。ところがある日、編集長が仕事中に急死し、遺言によって廃刊が決定してしまう。


ウェス・アンダーソン10作品目の作品で、ウェスらしい映画。まずフランス映画らしく、画面の色合いが綺麗である。
そして、豪華でキャラが濃い出演陣。キャストはオーソン・ウィルソン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンドなど、濃い俳優たちが濃いキャラを演じる。キャラの大洪水である。
映画はメインストーリーの中に、3つのオムニバスストーリーが入っている形。いかにもフランスらしいユーモアが繰り広げられる。大爆笑は無いが、なんとも心地よい。

好きな人には堪らない映画。しかし、初体験の人には?????、となるかも知れない、見る人を選ぶ映画。ちなみに、私はかなり好きです。



「ディア・エヴァンハンセン」

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【STORY】
エヴァン・ハンセンは学校に友達もなく、家族にも心を開けずにいる。ある日彼は、自分宛に書いた゜〝Dear Evan Hansen〟から始まる手紙を、同級生のコナーに持ち去られてしまう。それは誰にも見られたくないエヴァンの心の声が書かれた手紙。後日、校長から呼び出されたエヴァンは、コナーが自ら命を絶った事を知らされる。悲しみに暮れるコナーの両親は、彼が持っていた手紙を見つけ、息子とエヴァンが親友だったと思い込む。彼らをこれ以上苦しめたくないエヴァンは、思わず話を合わせてしまう。そして促されるままに語ったありもしないコナーとの思い出は両親に留まらず周囲の心を打ち勇気を与え、SNSを通じて世界中に広がっていく。思いがけず人気者になったエヴァンは戸惑いながらも充実した学校生活を送るが、思いやりでついた嘘は彼の人生を大きく動かし、やがて事態は思いもよらぬ方向に進む……


数々の賞を受賞したブロードウェイミュージカルを、映画化した作品。テーマは精神疾患とSNSという、ミュージカルとしては斬新な題材です。
主役のエヴァンはうつ病で社会不安障害。エヴァンが昔の自分と同じようで、なかなか見ているのが辛かったです。
全体的に情報が少なく、見終わってもやもやしました。特に自殺するコナーの生前がほとんど描かれることなく、情緒不安定で家族に迷惑かけていたという情報しかなかったので、感情移入ができませんでした。
エヴァンの嘘が明かされた後に、どうやって事態の収集をするのかと思っていたのですが、それも特に触れることなく、なんとなく終息。
とりあえず、You will be foundは良い曲です。

「ファイター 北からの挑戦者」

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【STORY】
ある日、脱北者のリ・ジナが、韓国のソウルにある小さなアパートにたどり着いた。
休む間もなく食堂で働き出した彼女は、中国に残した父を呼び寄せるためにより多くのおかねを稼ごうと、清掃の仕事を掛け持ちすることにした。
そこは、館長とトレーナーのテスが2人で切り盛りするボクシングジムで、悲惨な過去と怒りを抱えて壁を作るジナに、2人は静かに燃えるファイティングスピリットを感じ取る。グローブを渡されたジナは、次第にボクシングの世界にのめり込んでいくのだった……


脱北者の女性が、ボクシングで成功を修めるまでのサクセスストーリーではありません。ボクシングの描写は、あまり多くありません。北朝鮮から脱出してからも強いられる様々な苦労や、過去との葛藤を描いています。心を閉ざしたジナ(イム・ソンミ)の、表情が暗い心理状況を上手く表現しています。全般的に鬱屈する中で、テスと遊園地に行くシーンだけ、表情が明るくなるのが印象的です。


「ほんとうのピノッキオ」

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【STORY】
貧しい木工職人のジェペット爺さんが丸太から作った人形が、命を吹き込まれたように喋り始める。ピノッキオと名付けられた、そのやんちゃな人形は、ジェペットの元を飛び出し、導かれるように森の奥深くへと分け入って行く。「人間になりたい」と願うピノッキオは、道中で出会ったターコイズブルーの髪を持つ優しい妖精の言い付けも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さず、ひたすら命がけの冒険を続けるが……


ピノッキオといえば、嘘をつくと鼻が伸びるというエピソードですが、この映画で鼻が伸びる場面はちょっとしかありません。悪ガキに生まれたピノッキオが、冒険をするうちに少しずつ学んで成長していくストーリーです。
残酷なダークファンタジーとの触れ込みでしたが、それほどダークではありませんでした。特徴的な登場人物(怪物なども含む)が多数登場しますが、皆かなりキャラ濃いです。ラストはけっこうあっさりと終わります。
期待していたのとは違いましたが、芸術性の高い映画でした。

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即身仏

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