0e93f1da.jpg連休体制に入り、ムダ映画鑑賞強化週間実行中
本日のレビュー:
『Bloody Pit of Horror』
伝説の猟奇殺人鬼、"Crimson Executioner"(自称)が繰り広げるイタリア女刑罰絵巻
中世、冷酷な殺人犯クリムゾン・エクゼキューショナーが捕まり、地下ダンジョンの奥深く、「鉄の処女」で処刑され、残忍な霊魂は封印された。そして月日は流れて数百年……エロ親父とバカ男女が、SM風エロ写真撮影旅行中、良さげな古城に辿り着く。無人の荒城と思いきやきちんと主がいる。当然追い返されそうになるが、どこをどうしたものやら一晩のねぐらとエロ写真撮影が許可されてしまう。ただし、決してダンジョンの下の方には踏み入ってはイケナイという条件付で。もちろん、「行ってはいけないトコロ」に本当に行かなかったら話は進まないわけで、エロ写真撮影にハッスルしたバカ男女は当然の如く一目につかないダンジョンの奥へ。実はこの城が「真紅の処刑人」を処刑した城だったというのも予想通りなら、チマチマ乳繰り合っている内に封印を破壊してしまうのもお定まり。第一そうでなきゃ、あのアバンタイトルは何だったんだというハナシになる。
さて、人呼んで「真紅の処刑人」君だがジャケを見れ。何やそれ。プロレスラーの如き真っ赤なロングタイツに赤頭巾、黒マスク。そして首に金メダル。イケてないにも程があるデザイン。こいつがイチイチ「アイム・クリムゾン・エクゼキューショナー!!」と叫びながら女の子を縛り上げ、磨きぬかれた三島由紀夫みたいな筋肉を誇示しながら中世由来の拷問具で女の子をエロエロと責め苛む大クライマックス。オチもまた、工夫なく「偶然ソコにあった尖ったものに刺さって死ぬ」という1965年作品、あなたの心に何も残さない1本だ。かてて加えて「恐怖の血の穴」っつー何の潤いも感じさせないタイトルもどうにかならなかったのか。
ちなみに上のリンクは激安6.29ドルのAlpha Video版だが、何だか劇場で画面撮りしたような物凄い画質なので、裕福で好き物で画質にこだわる方は、もうちょっと高い(でも12.49ドル)のImage Entertainment版を購入した方が良いかもしれない。
なお、こんな本作だが、原作はマルキ・ド・サドだそうですよ。

美人モデル 惨殺の古城