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今回は森見登美彦『恋文の技術』です。

「BOOK」データベースより抜粋
『京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。』

森見氏お得意の偏屈大学生の物語。
書簡形式で話は進みます。大学院の同級生や先輩、高校生の妹、森見登見彦氏と文通を重ねていきます。独特のユーモア満載です。

読み進めていく毎に他のエピソードの全容が見えてくるという時間軸の設定の仕方はよくできてます。馬鹿馬鹿しいんだけど、爽やかな読後感を与えてくれるところが好きです。他作品を読んでいるとニヤッとできる所も多々あります。森見ファン必読です!
『恋文の技術』というタイトルからは想像できないほど阿呆な内容。ぜひ楽しんでください。

この作品を読むと手紙を書きたくなりますね。携帯電話のある昨今、手紙を書くことも貰うことも滅多にありません。性格的に恋文なんて柄ではないのですが、信頼できる友人や家族なんかと手紙のやり取りをしていくことにちょっと憧れを抱きます。やはり電子メールはそっけない。

森見氏の描く恋は、いい意味でふざけている内容と反比例するように爽やかさがあって好きです。恋慕の相手となる女性にどこか透明感があって、それでいて主人公は大体奥手で悶々としている。なんとなく自分に重なる感じがします。

『恋文の技術』というタイトルからは想像できないほど阿呆な内容。ぜひ楽しんでください。


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