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今回は西尾維新『クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い』です。
西尾維新は1982年生まれ、京都出身。2002年に『クビキリサイクル』で、第23回メフィスト賞を20歳で受賞しデビュー。同作の主人公を語り手とする『戯言シリーズ』で主に若年層に高い人気を博す。文芸誌『ファウスト』で活躍し、笠井潔、森博嗣、京極夏彦、清涼院流水、上遠野浩平らに影響を受けたことを同誌面上にて公言している。また、乙一、佐藤友哉、奈須きのこら『メフィスト』や『ファウスト』の若手執筆陣との友流がある。
『クビキリサイクル』は第23回メフィスト賞受賞作。主人公である「ぼく」の独特な口回しとインパクトの強いキャラクターが人気を博し、宝島社「このライトノベルがすごい! 2006」では作品部門第1位を獲得した。
講談社のホームページから抜粋
「自分ではない他人を愛するというのは一種の才能だ。他のあらゆる才能と同様、なければそれまでの話だし、たとえあっても使わなければ話にならない。嘘や偽り、そういった言葉の示す意味が皆目見当つかないほどの誠実な正直者、つまりこのぼくは、4月、友人玖渚友に付き添う形で、財閥令嬢が住まう絶海の孤島を訪れた。けれど、あろうことかその島に招かれていたのは、ぼくなど足下どころか靴の裏にさえ及ばないほど、それぞれの専門分野に突出した天才ばかりで、ぼくはそして、やがて起きた殺人事件を通じ、才能なる概念の重量を思い知ることになる。まあ、これも言ってみただけの戯言なんだけれど――第23回メフィスト賞受賞作」
多少癖のある文章です。そこが魅力的だと思いますが、人によっては読みにくいと感じるかもしれません。天才たちのキャラクターはかなり特徴的でよく描かれていると思います。また、ライトノベルだからなのか、人物は全て漫画チックというかデフォルメされているというか。ここも好き嫌いが分かれそう。トリックはオーソドックスなものですが、殺人に至る動機なんかは非常に面白い。
全体的な感想としては、いい作品だと思いました。私はキャラや文体に抵抗感はありませんでしたし、話の筋自体が面白いと感じました。バリバリに読書してきた人よりも、あまり読んでこなかった初心者の方がすんなり受け入れられるのではないかなぁと思います。
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