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今回は横溝正史『犬神家の一族』です。
『犬神家の一族』は月刊雑誌『キング』において、1950年1月〜1951年5月の間連載された小説です。横溝作品のなかでは『八つ墓村』に次いで映像化回数が2番目に多い作品で、映画が3本、テレビドラマが5作品公開されています。
文庫カバーから抜粋
『信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、血で血を洗う葛藤を予期したかのような条件を課した遺言状を残して永眠した。佐兵衛は生涯正室を持たず、女ばかり三人の子があったが、それぞれ生母を異にしていた。一族の不吉な争いを予期し、金田一耕助に協力を要請していた顧問弁護士事務所の若林がやがて何者かに殺害される。だが、これは次々と起こる連続殺人事件の発端にすぎなかった!血の系譜をめぐる悲劇、日本の推理小説史上の不朽の名作!』
巨額な遺産相続をめぐり、「斧(よき)・琴・菊」の犬神家の3つの家宝に見立てられた血みどろの連続殺人が発生します。複雑な人間関係、見立て殺人、トリックの面白さ、比較的平易に書かれた文章から醸し出される雰囲気。非常に面白い作品だと思います。
横溝正史の魅力は、おどろおどろしい雰囲気を出せることにあると思います。そういった雰囲気でありながら、論理的なトリックを用いた探偵小説を描けるというのは素晴らしいことです。
あまりに有名作品過ぎて、かえって敬遠してきた方もいらっしゃるかもしれません。
映画を観て満足している方もいらっしゃると思います。ですが、やはり原作の持つ魅力を知ってほしいなと思います。
戦前から活躍する作家のわりに読みやすいので、ぜひ読んでみてください。
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