無意味だとは思いますが、オリジナルの「のび太の魔界大冒険」との違いを比較してみます。
●満月博士&美夜子が現実世界から登場
原作及びオリジナル版では魔法世界になってから登場するこの2人。
今回は現実世界のシーンから登場。満月博士は宇宙関係の研究者らしい。
魔法世界では博士ではなく牧師として登場。
現実世界に戻ってからは、彼らとの再会はない。

●メジューサが重要なキャラクターに
原作及びオリジナル版では、後半にのび太&ドラえもんを石化させるためだけに登場するメジューサが、今回はデザインを一新して重要なキャラクターとして登場。
満月牧師邸襲撃や、美夜子に化けて魔界歴程を強奪する等の見せ場も多数。
その正体は実は美夜子の母。美夜子が幼い頃、当時の医療技術では治すことができなかった美夜子の病気を悪魔と契約することで全快させ、その見返りに自らの魂を生け贄として魔界の悪魔メジューサへと姿を変えられた。
美夜子の母が悪魔と契約した事が今回の魔界星接近の原因となっている模様。

●出木杉が魔界について説明するシーンがカット
代わりにエスパー魔美が登場?w

●魔界歴程が2つ
今回は魔界歴程をメジューサに強奪されるも、実はもう1つあったというのが特徴。
ジャイアンが持っていた魔界歴程には魔界への侵入方法等が記され、メジューサが奪った魔界歴程には魔王の弱点について等が記されている。
前者の魔界歴程に記された銀のダーツが実体化して登場するのも今回の特徴。
原作及びオリジナル版では、石化から復活したドラえもんが翻訳コンニャクで未解読の部分を解読して魔王の弱点を発見するが、今回は満月牧師邸を最初に訪問した時点で翻訳コンニャクを使用。アイテムとしての重要性が若干低くなっている。
魔王の弱点は美夜子の母が死の直前に言い残す。

●月の光が重要なキーワードに
原作及びオリジナル版では「月の光で呪いが解ける」程度にしか描かれていないが、今回はこのあたりをさらに掘り下げてストーリーを展開。
月の光そのものがナルニアデスが仕掛けた魔法という設定にされ、ドラえもんの道具「月光灯」(本来は狼男に変身するためのものらしい)が何度も登場。
「夢幻三剣士」のラスボスのように分身する魔王にスネ夫が月光灯を照射して分身を解除させたり、ドラえもんとのび太の石化を一時的に解除する等。

●美夜子は呪いでネズミに
当初はネズミの姿に変えられたためドラえもんから拒否されるw
しずかたちがさらに魔法をかけることで原作と同じ猫の姿に。
猫の姿になったとたんにデレデレするドラえもんが可笑しい。

●魔王の城への道中が簡素化
海と森のシーンが全てカット!
ジャイアンの歌で魔物を撃退するあの名シーンがリメイクされなかったのは残念。
道路光線も登場せず、モグラ手袋で魔王の城の地下から突入。
地下からの進撃は「のび太の海底鬼岩城」っぽいかも?

●石像の設定が変更されている
原作及びオリジナル版との違いは以下のとおり

(1)ドラえもんの石像
原作:ゴミ置き場から発見
今回:のび太の部屋の上空から落下

(2)のび太の石像
原作:学校の裏山の木の上から落下
今回:空き地でジャイアンたちが発見

今回は腹痛のため22世紀に帰ったドラえもんを不審に思ったドラミによって石像が発見されているため、原作のご都合主義的な部分は軽減されている。
腹痛の原因は、月光灯で一時的に石化が解除された2人が四次元ポケットの中で暴れたため。

●石ころ帽子が登場しない
今回は原作及びオリジナル版と異なり、石ころ帽子ではなく盲点星というバッチ状のアイテムが使用されている。効果は石ころ帽子と全く同じ。

●デマオンの心臓を貫くのはのび太
原作及びオリジナル版ではジャイアンが担当した役どころをのび太が担当。
美夜子に対する恩返しという意味合いか?
魔界の軍団に阻まれてなかなか魔王の心臓に接近できない状況を、どこでもドアを使った空間移動でひっくり返す展開は意外性があって面白い。
ドラミのビッグライトで銀のダーツが巨大化する展開は同じ。
なお、原作及びオリジナル版では他の星団の中とされていた魔王の心臓は、今回は魔界星の赤い月という設定に。

●ラストシーン
オリジナル版ではスネ夫の「チンカラ峠でお馬がホイ」という謎の迷ゼリフがあるが、今回はなし。
ちなみに、このセリフは台本にもしっかり書いてありますw
のび太と美夜子の別れのシーンは、エンディングクレジットの背景としてイラストのみで流れる程度。原作を知らないと話の流れがわからないかも。
代わりに劇場版オリジナルのシーンとしてしずかと美夜子の会話が追加。
また髪をのばそうかと言う美夜子にしずかが花の髪飾りを付けて、美夜子の笑顔で魔法世界でのシーンは終了。
美夜子は昔は髪を伸ばしていたが、母親の思い出があるため近年は短くしていた模様。
ただし、現実世界に戻った描写の後で魔法世界の2人のシーンになるため前後関係は不明。

●その他
スタッフのお遊び的なものが多数w

(1)宇宙を漂う大量の栗まんじゅう
(2)オシシ仮面やライオン仮面のフィギュア
(3)劇中劇の魔法少女にエスパー魔美
(4)「のび太の恐竜2006」と同じ恐竜のおもちゃが登場

●次回作は?
2008年春の新作映画の特報では、葉っぱが舞い散り若葉の芽が出る映像が使用されている。
これは何らかの伏線なのか・・・?