2005年06月10日
横浜連続講座第2回「こんな訴状で慶應大学をKOしました」
今回は私こと松本肇が講師でした。私が1999年に起こした慶應義塾大学通信教育部レポート遅延訴訟の顛末と、民事訴訟法の基本的な解説、そしてもし日本に民事陪審のような裁判員制度ができたら、どのような効果があるのかという予測をお話しさせていただきました。
弁護士を使わない本人訴訟というものは、実はそれほど難しいものではありません。むしろ専門家ばかりの法廷に市民が入ることで、法曹(裁判官や相手の弁護士・裁判所職員等)に対して市民感覚という名の教育を施すことになります。
ガンガン訴訟してしまえとは言いませんが、トラブル解決のための一つの方策として、本人訴訟を勉強してみてはいかがでしょうか。
講師・報告 松本肇
2005年05月13日
横浜連続講座2005第1回
5月13日、横浜開港記念館で行われた連続講座の報告です。最高裁判所が制作した裁判員模擬裁判のビデオを鑑賞し、黒沢香氏(東洋大学教授)の解説で裁判員制度についての議論を行いました。
ここに登場する裁判長は、その声やしゃべり方が、児玉清さんにすごく似ていたのですが、参加者の皆さんは「ええ〜?そうかなぁ〜?」と、皆さんおっしゃっていました(^^;)。
まぁ、機会があったら聞いてみてくださいね。

報告・松本肇
2005年03月04日
4日目 評決が出る
陪審裁判の4日目
3日目の裁判は、午前中は裁判官の都合で休廷。
午後から、被告人本人、その夫、その他に、animal controlの担当係が証言した模様。被告人本人が証言するかどうか疑問でしたが、弁護人は証言する可能性に言及していました。animal controlは郡の係で、野犬を捕まえたり、他の動物についての通報に対応するらしい。事件の現場近くで、その後も放浪する飼い犬についての苦情がたくさんあったと証言した模様です。
午後の公判は、私たちがアカオ判事に会って、その後でオークランドに行ったため、残念ながら傍聴できませんでした。
4日目、私たちは9時頃に裁判所に。2号法廷で、またarraignmentを見て、9時半頃から3号法廷で始まった陪審員選定を傍聴。こちらは、水曜日の午後から始まりました。その日は事件の説明をしただけで休廷。陪審員が18人前に呼ばれるところから、今日の手続が始まりました。
10時20分 私たちが傍聴し続けた事件の公判が再開され、そちらの移動。
まず廷吏が宣誓しました。陪審員の評議を担当することに関するものです。
すぐに裁判官による説示が始まりました。
たっぷりと時間をかけることに注目してください。
10時50分 検察側の最終論告が始まる。担当はこの裁判が初めてという検事。
11時15分 休廷
11時32分 再開 弁護側の最終弁論
12時07分 検察側の反論 担当は10数年の経歴があるベテランの女性検事。
12時24分 裁判官の説示
12時30分 陪審が評議に入る
それを見て、私たちは隣のビル地下のカフェテリアへ。
ところが、まもなく陪審員たちが同じカフェテリアに来て食事を始める。
どうやら、陪審長を選んで、評議の休憩に入った模様。
結局、陪審員たちは1時18分ごろに、評議室に戻った。
評決が出たのは5時ちょうど。時間を測ったように。
陪審が評議に入ったので、私たちは、となりの3号法廷の陪審選任を傍聴。
陪審が選ばれたのは、午後3時半頃。補欠が3人でした。
15分の休廷ののち、3号法廷では冒頭陳述。
犯罪は、再婚相手の11歳の連れ子に強制わいせつをして、強姦未遂という、7件の未成年への性虐待事件。重罪です。有罪になれば、たぶん10年か20年は最低でも刑務所に。
ただし、この子どもの証言しか、証拠はないようです。もっとも、この子どもから友人たちが話を聞いていたということで、3人が証言する予定。母親も、被告人の実の娘も証言するという。この実の娘も、被害者の娘から聞いて知っていたということです。
検察の切り札は、約10年まえに被告人がロサンゼルスに住んでいたとき、やはり再婚相手の連れ子(7〜8歳)に、同じように強制わいせつしていたことが分かったということ。
こちらの事件は、管轄がちがうので、サンタクルーズでは裁判にならない。
このロサンゼルスの証人は、別の人たち(里親)も性虐待で訴えているということで、どれだけ信用できるのか、というのが問題になりそう。
弁護側の反論は、これらの告訴はどれもウソで信用できないという、全面否定。
4時15分ころ、両者の冒頭陳述が終わって、休廷。明日の9時半に再開します。
この事件の検察官は、なかなかの能力。
陪審員選任でも、次から次へと変わる陪審員候補の名前をすべて覚えておいて、メモも見ないで、名前を呼びながら質問を続けました。
冒頭陳述もメモなしで、スムーズに進めました。
3号法廷が休廷に入ったので、法廷の外で待機。
そこに2号法廷の弁護人と被告人が来たので、タイミングを見計らって、インタビューの申し込み。弁護人は喜んで、質問に応じました。篠原さんがビデオで録画。
被告人は、判決が出るまでは、ということで、インタビューには応じませんでした。
5時に公判が再開。きっと、明日まで休廷するかと思っていたら、陪審長から評決書が裁判官へ。
裁判官が問題がないかどうかを確認して、自分で評決を公表。
第1の公訴事実 無罪 つまり、銃を見せて脅したというのは認められず。
第2の公訴事実 有罪 空気銃を見せて脅したということを認定
第3の公訴事実 無罪 言葉でおどしたということを認めず
第1と第2がどちらも有罪ということがない起訴の仕方については、日本の弁護士だったら、求釈明のケースではないかと、私は思いました。
これでは、検察側の起訴があいまいで、弁護が困難だということになるのかなあと、思いましたが、その問題は、少なくともこちらではない様子。
判決はあとで裁判官が言い渡します。
これは軽罪だから、郡のジェイル(jail)に最長でも1年の自由刑。
判決は数週間だろうということ。しかも、仕事をしている場合には、昼間は仕事に出かけ、夜だけ拘束されるという可能性があるということ。
初犯であるから、わが国であれば、執行猶予になるような事件でしょう。
結局、被告人のインタビューは、陪審員へのインタビューでできませんでした。
陪審員はとても協力的で、庁舎のそとで、集団でインタビューに応じてくれました。ずっといたのは、10人でしたが、陪審の経験について、とてもポジティブに答えました。当然ですね。
私は、3時間以上も評議したのだから、口論になるほど激論したのかと聞いたら、そんなこともなく、とても友好的に議論を続けたということ。
「12人の怒れる男」のようなことはなかった。ヘンリーフォンダもいなかったし、ということでした。
ということで、全部をビデオに撮りました。篠原さんが重い思いをしてカメラを持っていった甲斐がありました。
その後で、検察官2人にもインタビューしました。彼女たちも、私たちが陪審員と話すのをそばで聞いていました。最後にちょっと口を出して、裁判前に公訴事実2だけに有罪を認めることを求めたということを公表しました。被告人は拒否して裁判を求めたのだそうです。陪審員にとっては、ちょっと微妙な情報でしょう。
私は、こんな事件に陪審裁判をすることのついて、どんな意見かを聞きたかったのですが、理解できない様子。憲法に保障された権利ということでしょう。
検察官も弁護人も、自分たちが陪審員に話を聞くのは当たり前のこと。
それを禁止されるなど考えられません。
日本の裁判員法の守秘義務規定について、理解できませんでした。
それは日本の秘密主義で、官僚を守るためでしょうと解説すると、あきれたような表情をしました。
12人の陪審員と、補欠1人に質問紙を渡すことに成功。
今日の皆さんの態度から、回答が戻ってくる可能性が大きいように思いました。
以上が、とりあえずの報告です。ビデオがうまく撮れているといいですね。
3日目の裁判は、午前中は裁判官の都合で休廷。
午後から、被告人本人、その夫、その他に、animal controlの担当係が証言した模様。被告人本人が証言するかどうか疑問でしたが、弁護人は証言する可能性に言及していました。animal controlは郡の係で、野犬を捕まえたり、他の動物についての通報に対応するらしい。事件の現場近くで、その後も放浪する飼い犬についての苦情がたくさんあったと証言した模様です。
午後の公判は、私たちがアカオ判事に会って、その後でオークランドに行ったため、残念ながら傍聴できませんでした。
4日目、私たちは9時頃に裁判所に。2号法廷で、またarraignmentを見て、9時半頃から3号法廷で始まった陪審員選定を傍聴。こちらは、水曜日の午後から始まりました。その日は事件の説明をしただけで休廷。陪審員が18人前に呼ばれるところから、今日の手続が始まりました。
10時20分 私たちが傍聴し続けた事件の公判が再開され、そちらの移動。
まず廷吏が宣誓しました。陪審員の評議を担当することに関するものです。
すぐに裁判官による説示が始まりました。
たっぷりと時間をかけることに注目してください。
10時50分 検察側の最終論告が始まる。担当はこの裁判が初めてという検事。
11時15分 休廷
11時32分 再開 弁護側の最終弁論
12時07分 検察側の反論 担当は10数年の経歴があるベテランの女性検事。
12時24分 裁判官の説示
12時30分 陪審が評議に入る
それを見て、私たちは隣のビル地下のカフェテリアへ。
ところが、まもなく陪審員たちが同じカフェテリアに来て食事を始める。
どうやら、陪審長を選んで、評議の休憩に入った模様。
結局、陪審員たちは1時18分ごろに、評議室に戻った。
評決が出たのは5時ちょうど。時間を測ったように。
陪審が評議に入ったので、私たちは、となりの3号法廷の陪審選任を傍聴。
陪審が選ばれたのは、午後3時半頃。補欠が3人でした。
15分の休廷ののち、3号法廷では冒頭陳述。
犯罪は、再婚相手の11歳の連れ子に強制わいせつをして、強姦未遂という、7件の未成年への性虐待事件。重罪です。有罪になれば、たぶん10年か20年は最低でも刑務所に。
ただし、この子どもの証言しか、証拠はないようです。もっとも、この子どもから友人たちが話を聞いていたということで、3人が証言する予定。母親も、被告人の実の娘も証言するという。この実の娘も、被害者の娘から聞いて知っていたということです。
検察の切り札は、約10年まえに被告人がロサンゼルスに住んでいたとき、やはり再婚相手の連れ子(7〜8歳)に、同じように強制わいせつしていたことが分かったということ。
こちらの事件は、管轄がちがうので、サンタクルーズでは裁判にならない。
このロサンゼルスの証人は、別の人たち(里親)も性虐待で訴えているということで、どれだけ信用できるのか、というのが問題になりそう。
弁護側の反論は、これらの告訴はどれもウソで信用できないという、全面否定。
4時15分ころ、両者の冒頭陳述が終わって、休廷。明日の9時半に再開します。
この事件の検察官は、なかなかの能力。
陪審員選任でも、次から次へと変わる陪審員候補の名前をすべて覚えておいて、メモも見ないで、名前を呼びながら質問を続けました。
冒頭陳述もメモなしで、スムーズに進めました。
3号法廷が休廷に入ったので、法廷の外で待機。
そこに2号法廷の弁護人と被告人が来たので、タイミングを見計らって、インタビューの申し込み。弁護人は喜んで、質問に応じました。篠原さんがビデオで録画。
被告人は、判決が出るまでは、ということで、インタビューには応じませんでした。
5時に公判が再開。きっと、明日まで休廷するかと思っていたら、陪審長から評決書が裁判官へ。
裁判官が問題がないかどうかを確認して、自分で評決を公表。
第1の公訴事実 無罪 つまり、銃を見せて脅したというのは認められず。
第2の公訴事実 有罪 空気銃を見せて脅したということを認定
第3の公訴事実 無罪 言葉でおどしたということを認めず
第1と第2がどちらも有罪ということがない起訴の仕方については、日本の弁護士だったら、求釈明のケースではないかと、私は思いました。
これでは、検察側の起訴があいまいで、弁護が困難だということになるのかなあと、思いましたが、その問題は、少なくともこちらではない様子。
判決はあとで裁判官が言い渡します。
これは軽罪だから、郡のジェイル(jail)に最長でも1年の自由刑。
判決は数週間だろうということ。しかも、仕事をしている場合には、昼間は仕事に出かけ、夜だけ拘束されるという可能性があるということ。
初犯であるから、わが国であれば、執行猶予になるような事件でしょう。
結局、被告人のインタビューは、陪審員へのインタビューでできませんでした。
陪審員はとても協力的で、庁舎のそとで、集団でインタビューに応じてくれました。ずっといたのは、10人でしたが、陪審の経験について、とてもポジティブに答えました。当然ですね。
私は、3時間以上も評議したのだから、口論になるほど激論したのかと聞いたら、そんなこともなく、とても友好的に議論を続けたということ。
「12人の怒れる男」のようなことはなかった。ヘンリーフォンダもいなかったし、ということでした。
ということで、全部をビデオに撮りました。篠原さんが重い思いをしてカメラを持っていった甲斐がありました。
その後で、検察官2人にもインタビューしました。彼女たちも、私たちが陪審員と話すのをそばで聞いていました。最後にちょっと口を出して、裁判前に公訴事実2だけに有罪を認めることを求めたということを公表しました。被告人は拒否して裁判を求めたのだそうです。陪審員にとっては、ちょっと微妙な情報でしょう。
私は、こんな事件に陪審裁判をすることのついて、どんな意見かを聞きたかったのですが、理解できない様子。憲法に保障された権利ということでしょう。
検察官も弁護人も、自分たちが陪審員に話を聞くのは当たり前のこと。
それを禁止されるなど考えられません。
日本の裁判員法の守秘義務規定について、理解できませんでした。
それは日本の秘密主義で、官僚を守るためでしょうと解説すると、あきれたような表情をしました。
12人の陪審員と、補欠1人に質問紙を渡すことに成功。
今日の皆さんの態度から、回答が戻ってくる可能性が大きいように思いました。
以上が、とりあえずの報告です。ビデオがうまく撮れているといいですね。
2日目追加
2日目で書き忘れたこと
お昼休みに、公設弁護人のひとり、トムさんに会って、お話を聞きました。
フルネームは後ほど。
自分の仕事について、熱く語ってくれました。
3日目のお昼前には、別の公設弁護人Larry Biggam 氏と会見。
こちらは、なぜ弱者を弁護しなくてはならないのかを、論理的に説明してくれました。
弱者がどのように扱われるかで、その社会がどんな社会か、よく分かるということです。
皆さんは、どんな社会に生きたいですか。どんな社会にしたいですか。
お昼休みに、公設弁護人のひとり、トムさんに会って、お話を聞きました。
フルネームは後ほど。
自分の仕事について、熱く語ってくれました。
3日目のお昼前には、別の公設弁護人Larry Biggam 氏と会見。
こちらは、なぜ弱者を弁護しなくてはならないのかを、論理的に説明してくれました。
弱者がどのように扱われるかで、その社会がどんな社会か、よく分かるということです。
皆さんは、どんな社会に生きたいですか。どんな社会にしたいですか。
2005年03月03日
3日目
3日目の報告
朝早く、5号法廷に行って、すでに始まっている重罪事件の傍聴をしました。
被害者と思われる若い女性が、怪我をして流血していた状況や、被告人がその後ナイフを車の中のどこにおいたか、山中の現場から街中のモーテルに行った状況などを証言していました。英語があまり分からないらしく、通訳がついていました。
逮捕監禁、殺人未遂、拷問(暴行)などの事件です。殺すと脅された、殺されると思ったという証言もありました。
傍聴できたのは20分くらいでした。
10時過ぎから、陪審評議室に入って、jury commissioner と会談。
11時半ころから、公設弁護人のBiggamさんの事務所で、お話をうかがう。
1時から急いで昼食。あわてて裁判所庁舎に戻り、
1時半から、アカオ判事との会談。日系の女性判事です。2時40分くらいまで。最後の記念写真をとるとき、松本さんが「guilty, not guilty」などとジョークをとばして、アカオ判事も笑っていました。
3時前にサンタクルーズをたって、サンノゼを経由して、オークランドへ。
4時45分頃に上位裁判所につくと、すでに福来先生が到着していました。
それから8時頃まで、youth courtについて、お話を聞き、ティーンコートを傍聴。裁判官役は、連邦検察官の女性でした。最後は、裁判官席に座ってもらって、皆で囲んで記念写真をとりました。
8時から午後に走った道を逆に走り、9時20分頃にサンタクルーズ着。そのままレストランに入って食事。終わったのは、11時前でした。
いちばん、たいへんそうな一日が終わりました。
(黒沢香)
朝早く、5号法廷に行って、すでに始まっている重罪事件の傍聴をしました。
被害者と思われる若い女性が、怪我をして流血していた状況や、被告人がその後ナイフを車の中のどこにおいたか、山中の現場から街中のモーテルに行った状況などを証言していました。英語があまり分からないらしく、通訳がついていました。
逮捕監禁、殺人未遂、拷問(暴行)などの事件です。殺すと脅された、殺されると思ったという証言もありました。
傍聴できたのは20分くらいでした。
10時過ぎから、陪審評議室に入って、jury commissioner と会談。
11時半ころから、公設弁護人のBiggamさんの事務所で、お話をうかがう。
1時から急いで昼食。あわてて裁判所庁舎に戻り、
1時半から、アカオ判事との会談。日系の女性判事です。2時40分くらいまで。最後の記念写真をとるとき、松本さんが「guilty, not guilty」などとジョークをとばして、アカオ判事も笑っていました。
3時前にサンタクルーズをたって、サンノゼを経由して、オークランドへ。
4時45分頃に上位裁判所につくと、すでに福来先生が到着していました。
それから8時頃まで、youth courtについて、お話を聞き、ティーンコートを傍聴。裁判官役は、連邦検察官の女性でした。最後は、裁判官席に座ってもらって、皆で囲んで記念写真をとりました。
8時から午後に走った道を逆に走り、9時20分頃にサンタクルーズ着。そのままレストランに入って食事。終わったのは、11時前でした。
いちばん、たいへんそうな一日が終わりました。
(黒沢香)
2005年03月01日
2日目
3月1日
9時45分すぎに、証拠調べが始まりました。
その前には、arraignmentが行われていました。
拘置所から来たのが数人。その他に、出頭した人たち。
呼び出されたのに来ないので、拘束状が出されるケースが多数ありました。
拘束状にたいして、保釈金の金額を指定しているのが印象的でした。
傍聴している事件は、4人の証人が出て、証言しました。
最初は、被害者とされる30代の女性。
子ども2人、ネコ、ウサギ、それにアンジェラという名前の犬。
どうもこの犬が、被告人の家のあたりをうろつき、敷地に入っていたのは確実らしい感じです。
この女性の、警察(郡保安官事務所)への電話の録音が再生されました。
次の証人は、いっしょにいた被告人の隣人の娘12歳。
証言上で、いくつかの食い違いがあきらかになりました。
しかし、どちらも被告人が銃を持ち、被害者を脅したという証言でした。
3人目は近所に住む、銃を被告人の同居者(内縁の夫?)に預けたと証言した年配の女性です。
預ける直前に夫が死んで、女1人の家に銃をおいておき、それを目的に犯罪が起こることを恐れて、知人で近くに住む同人に預けたというのです。
この話に不自然なところはありませんでした。
ただし、いつ銃を取り戻し、それを保安官事務所にどうやって渡したのかが、次の保安官代理の証言と食い違ったように思います。もっとも、これは争点にはなりませんが。
最後の証人は、いまは別の町で警察官をしている、当日の通報で現場に行った保安官代理(deputy、実質的に警察官です)。
電話をかけた人でなく、被告人のところに先に行ったという、多少、変わったことをしています。
被告人のところに、air rifle (空気銃)があったと証言しました。これは被害者が証言した、銃口が大きいライフル銃というのと食い違います。ただし被告人のうちに、銃口が大きい散弾銃があったのも事実です。
法廷には4つの銃が証拠として持ち込まれ、どの銃が使われたかについて、最初の証人に見せて確かめました。ライフル銃と呼んで、散弾銃を選びました。
保安官代理は銃に詳しいようで、被告人の手元にあったのは、散弾銃ではなく、空気銃であったとのことでした。
結局、今日の証言から分かったのは、どうやら銃がからんだ事件があったらしいこと。その原因は犬らしいことです。どんな銃だったのか、銃が相手に向けられていたのかどうか、その辺が争点のようです。
しかし、最初の証人は、犬のことをあまり話したがりませんでした。
犬はいつも敷地内にいて、出て歩かないようにしていたといいましたが、弁護人はその犬がしめられた門の外にいる写真を証拠として出してきました。それらしい犬が、家から離れたらしい場所にいる写真も。
たぶん、この犬は近所をうろついていたのでしょう。本人は、そんなことはないというような証言をはじめにしていました。これは弁護人の勝ちのように思います。
そんなところです。
(黒沢香)
9時45分すぎに、証拠調べが始まりました。
その前には、arraignmentが行われていました。
拘置所から来たのが数人。その他に、出頭した人たち。
呼び出されたのに来ないので、拘束状が出されるケースが多数ありました。
拘束状にたいして、保釈金の金額を指定しているのが印象的でした。
傍聴している事件は、4人の証人が出て、証言しました。
最初は、被害者とされる30代の女性。
子ども2人、ネコ、ウサギ、それにアンジェラという名前の犬。
どうもこの犬が、被告人の家のあたりをうろつき、敷地に入っていたのは確実らしい感じです。
この女性の、警察(郡保安官事務所)への電話の録音が再生されました。
次の証人は、いっしょにいた被告人の隣人の娘12歳。
証言上で、いくつかの食い違いがあきらかになりました。
しかし、どちらも被告人が銃を持ち、被害者を脅したという証言でした。
3人目は近所に住む、銃を被告人の同居者(内縁の夫?)に預けたと証言した年配の女性です。
預ける直前に夫が死んで、女1人の家に銃をおいておき、それを目的に犯罪が起こることを恐れて、知人で近くに住む同人に預けたというのです。
この話に不自然なところはありませんでした。
ただし、いつ銃を取り戻し、それを保安官事務所にどうやって渡したのかが、次の保安官代理の証言と食い違ったように思います。もっとも、これは争点にはなりませんが。
最後の証人は、いまは別の町で警察官をしている、当日の通報で現場に行った保安官代理(deputy、実質的に警察官です)。
電話をかけた人でなく、被告人のところに先に行ったという、多少、変わったことをしています。
被告人のところに、air rifle (空気銃)があったと証言しました。これは被害者が証言した、銃口が大きいライフル銃というのと食い違います。ただし被告人のうちに、銃口が大きい散弾銃があったのも事実です。
法廷には4つの銃が証拠として持ち込まれ、どの銃が使われたかについて、最初の証人に見せて確かめました。ライフル銃と呼んで、散弾銃を選びました。
保安官代理は銃に詳しいようで、被告人の手元にあったのは、散弾銃ではなく、空気銃であったとのことでした。
結局、今日の証言から分かったのは、どうやら銃がからんだ事件があったらしいこと。その原因は犬らしいことです。どんな銃だったのか、銃が相手に向けられていたのかどうか、その辺が争点のようです。
しかし、最初の証人は、犬のことをあまり話したがりませんでした。
犬はいつも敷地内にいて、出て歩かないようにしていたといいましたが、弁護人はその犬がしめられた門の外にいる写真を証拠として出してきました。それらしい犬が、家から離れたらしい場所にいる写真も。
たぶん、この犬は近所をうろついていたのでしょう。本人は、そんなことはないというような証言をはじめにしていました。これは弁護人の勝ちのように思います。
そんなところです。
(黒沢香)
2005年02月28日
傍聴の1日目
サンタクルーズ地裁にて、1日目をすごしました。
朝おきてみると、夕べの大雨はウソのように、雲ひとつない晴天。
「晴れ女」が2人というのは、どうやらホントのようです。
午前8時半から、陪審候補の集合場所に行って、集まってくる人たちをウォッチング。約45人が来ました。
その前、カリフォルニア州の陪審員オリエンテーションビデオをいただきました。これは日本にもって帰って、日本語の字幕を入れ、実費で配布する予定です。ご希望の方は、松本さんまで、メールをください。少し時間がかかります。
集合時間は10時でした。2号法廷に移動したのは、11時少し前。その前に、日本からの訪問者を紹介してくれました。評決が出たら、意見を聞かれるかもしれないが、協力してほしい、という挨拶を、Jury commissioner がしてくれました。
駐車スペースが少ないのですが、私たちは特別扱いで、レンタカーのために駐車許可証も出してくれました。
福来さんがいるせいですが、サンタクルーズでの待遇は、やはり最高ですね。
陪審員の選定が、延々と続きます。
こういうとき、けっこうアメリカ人は辛抱強く、じっくりとやります。その点、日本人はすぐにイライラし始めるような気がします。
voir dire の質問は、実は裁判員(候補)の教育でもあります。「〜〜ということは、わかっていますよね」という誘導尋問は、候補者に裁判の原理を教えることでもあります。
結局、陪審員が選ばれ、宣誓したのは3時半を過ぎていました。
その後、裁判官による最初の説示。
裁判官のていねいな仕事振りをみることになりました。
事件は、銃をちらつかせて脅したという軽罪。被告人は赤毛の、長身の女性です。軽罪ですが、アメリカには執行猶予がないため、有罪になれば、すぐに刑務所に入れられることになります。逮捕されたけれどすぐに保釈され、被告人は在宅のまま、起訴され裁判になっています。こういう背景なら、軽罪でも争う気になるでしょう。
事件のうらには、飼い犬をめぐる隣人同士のいさかいがあるようです。
陪審員候補の、犬や銃に関する経験を聞いていると、さまざま問題があるように思います。飼い犬を殺された人が複数いたのに驚きました。たぶん、隣人がやったのだろうということです。
この事件では、発砲されていませんし、誰も怪我をしていません。「脅し」が犯罪として争われています。
どうでしょうか。日本人のイメージでは、そんなことで裁判を、という感じではありませんか。
アメリカだったら、銃を見せて脅すくらいのことは、日常茶飯事のような気がしますが、軽罪とはいえ、アメリカでもそれはれっきとした犯罪なのですね。
そういうことを知っただけでも、とても勉強になりました。
法廷は午後4時頃に終わり、明日は朝から、証拠調べが始まります。
(黒沢香)
朝おきてみると、夕べの大雨はウソのように、雲ひとつない晴天。
「晴れ女」が2人というのは、どうやらホントのようです。
午前8時半から、陪審候補の集合場所に行って、集まってくる人たちをウォッチング。約45人が来ました。
その前、カリフォルニア州の陪審員オリエンテーションビデオをいただきました。これは日本にもって帰って、日本語の字幕を入れ、実費で配布する予定です。ご希望の方は、松本さんまで、メールをください。少し時間がかかります。
集合時間は10時でした。2号法廷に移動したのは、11時少し前。その前に、日本からの訪問者を紹介してくれました。評決が出たら、意見を聞かれるかもしれないが、協力してほしい、という挨拶を、Jury commissioner がしてくれました。
駐車スペースが少ないのですが、私たちは特別扱いで、レンタカーのために駐車許可証も出してくれました。
福来さんがいるせいですが、サンタクルーズでの待遇は、やはり最高ですね。
陪審員の選定が、延々と続きます。
こういうとき、けっこうアメリカ人は辛抱強く、じっくりとやります。その点、日本人はすぐにイライラし始めるような気がします。
voir dire の質問は、実は裁判員(候補)の教育でもあります。「〜〜ということは、わかっていますよね」という誘導尋問は、候補者に裁判の原理を教えることでもあります。
結局、陪審員が選ばれ、宣誓したのは3時半を過ぎていました。
その後、裁判官による最初の説示。
裁判官のていねいな仕事振りをみることになりました。
事件は、銃をちらつかせて脅したという軽罪。被告人は赤毛の、長身の女性です。軽罪ですが、アメリカには執行猶予がないため、有罪になれば、すぐに刑務所に入れられることになります。逮捕されたけれどすぐに保釈され、被告人は在宅のまま、起訴され裁判になっています。こういう背景なら、軽罪でも争う気になるでしょう。
事件のうらには、飼い犬をめぐる隣人同士のいさかいがあるようです。
陪審員候補の、犬や銃に関する経験を聞いていると、さまざま問題があるように思います。飼い犬を殺された人が複数いたのに驚きました。たぶん、隣人がやったのだろうということです。
この事件では、発砲されていませんし、誰も怪我をしていません。「脅し」が犯罪として争われています。
どうでしょうか。日本人のイメージでは、そんなことで裁判を、という感じではありませんか。
アメリカだったら、銃を見せて脅すくらいのことは、日常茶飯事のような気がしますが、軽罪とはいえ、アメリカでもそれはれっきとした犯罪なのですね。
そういうことを知っただけでも、とても勉強になりました。
法廷は午後4時頃に終わり、明日は朝から、証拠調べが始まります。
(黒沢香)
本日の夕食はメキシコ料理
Dr.福来のオフィスをチェック&バランス
本日の法廷傍聴を終え、UCSCの福来さんのオフィスに行きます。これは大学へ向かう道。大草原の向こうに大学があります。
ここが福来オフィス前。部屋番号は三三七拍子…?
マッキントッシュの前の福来さん。あのマクマーチン裁判の深層は、ここから生まれた?
当会が誇る若手ホープの田村さん。福来さんとは世界最強の師弟コンビです(^^)。コピーは10セント
サンタクルズの裁判所
裁判傍聴1日目
2005年02月27日
日本の司法を変える10+1人
カリフォルニアワインで乾杯
お食事の様子
サンタクルズ最大のショッピングモール
サンノゼ空港に着いたのは昼。そこから車で南下して、サンタクルズ市内にやってきました。市内最大のショッピングモールキャピトーラのフードコートで食事を取りました。
私は韓国の食材をつかったファーストフードで、キムチ焼肉定食のようなものを食べました。(写真のお店)
量が多かったのですが、けっこうお腹がすいていたので、残さず食べてしまいました。



















