ツンデレblog

淡路島の弁護士が考えたこと

May 2015

不法原因給付の効果
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/19923883.html

不法原因給付の効果 その後
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41133538.html

の続きです。
 「不法原因給付の効果 その後」で紹介した最判平成26年10月28日が、判例時報2250号9頁に掲載されておりました。
 この判決は前に書いたとおり、不法原因給付の効果について何ら触れておらず、判断があまりに雑であるという評価をしていたのですが、この最高裁判決の解説(担当調査官の筆によるものであることは業界における公知の事実)を読んでいたところ、執筆者に、ツンデレと同じ問題意識があることが分かりました(なんと)。

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 裁判所内部にこの点に関する問題意識がありながら、それを無視して判決したってことは、「臭いものにフタをした」ってことですかね。
 こういう全体を見回してバランスのとれた解釈ができない人たちが牛耳る最高裁ってかなりヤバいと思いますよ。ツンデレは。

 あ、あとね、ツンデレは、不法な原因に基づく給付を受けた方(被上告人)の代理人が昭和45年の大法廷判決に全然触れてないのにも不満だったんだけど、判例時報みたら、被上告人に代理人ついていなかった。これは上告審だけ代理人がつかなかったのか(弁論期日が指定されたから降りたのか)、最初から本人訴訟だったのかも若干気になるところだ。公序良俗に反する事業に関与していた人の事件だから、表に出ないことを条件に書類だけ作ったのかもしれないとか思った。


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「苦しくったってー 悲しくたってー 法廷(コート)の中では平気なの♪」の続き
最高裁で弁論する機会があったらカラオケ持ち込んでこれを歌う(茶番裁判に対する風刺の意味で。)。

コートでは、誰でも、一人一人きり〜
わたーしの主張も、わたーしの反論もー
だーれーも分かってくーれーなーいー♪
きらめく異議が走る
抗弁が燃える
くちびるに虚偽の供述
私は飛ぼう赤いフェイスになって
控訴!
却下!棄却!
上告
ベストを尽くせ
勝訴 勝訴 勝訴
勝訴をねらえ




追記:控訴はなんで却下なんだ?不適法だったのかという問い合わせをいただいたのですが、最初「棄却」と歌うとゴロが悪くて歌いづらかったというだけです。ただ、棄却を「ききゃっく」と歌うとうまくはまることが判明したので今回直しました。
枯~れ葉散~る白い 法テラスの午後3時~♪(51歳の初夏なのだ)

 この週末、ごひいきの中日ドラゴンズは交流戦で日本ハムファイターズとの対戦だったんだが、日本ハム・岡 大海(オカ ヒロミ)選手の登場テーマが「エースをねらえ」だったんでフイタw



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最高裁人事(2015年5月)【5月20日付最高裁人事】
東京地裁部総括判事(最高裁上席調査官)岩井伸晃
最高裁上席調査官(東京地裁部総括判事)森英明
http://www.e-hoki.com/affairs/483.html?hb=1  
最高裁人事(6月8日)
 福岡高裁長官(東京地裁所長)荒井勉▽東京地裁所長(東京家裁所長)貝阿彌誠▽東京家裁所長(東京高裁部総括判事)田村幸一▽東京高裁部総括判事(横浜家裁所長)綿引万里子▽横浜家裁所長(仙台家裁所長)三村晶子▽仙台家裁所長(千葉地裁部総括判事)松並重雄
 依願退官(福岡高裁長官)安井久治(了)
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150522-00000016-jijnb_st-nb  
今回の玉突き人事まとめ
荒井勉   東京地裁所長→福岡高裁長官
貝阿彌誠  東京家裁所長→東京地裁所長
田村幸一  東京高裁部総括→東京家裁所長
綿引万里子 横浜家裁所長→東京高裁部総括
三村晶子 仙台家裁所長→横浜家裁所長
松並重雄 千葉地裁部総括→仙台家裁所長
お疲れさまでした。
福岡高裁長官      安井久治    平成28年04月12日65歳 刑28期
東京高裁判事      岡健太郎    平成37年03月23日65歳 民38期
岡判事は、4月28日に亡くなられたそうです。謹んでご冥福をお祈りします。
岡健太郎氏死去(東京高裁判事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015042800891
今回初めてツンbloリストに掲載された方々
東京家裁所長    田村幸一     平成30年08月26日65歳 民30期
仙台地裁所長     秋吉淳一郎   平成32年09月19日65歳 刑34期
東京高裁部総括   川神裕       平成32年12月18日65歳 民34期
東京高裁部総括   杉原則彦     平成33年11月13日65歳 民33期
東京地裁部総括   岩井伸晃     平成37年02月25日65歳 民38期
最高裁上席調査官  伊藤雅人      平成39年09月08日65歳 刑40期
最高裁上席調査官  森英明       平成41年10月06日65歳 民42期
 今回から上席調査官経験者をすべて掲載することにしました。従いまして、上記の報道と関係なく掲載されることになった方もおられます。
 あと、どうでもいいけど、ついにツンデレより若い方がツンbloリストに登場です(研修所の先輩ですけどw)。



東京高裁部総括   須藤典明    平成27年06月21日65歳 民32期
名古屋高裁長官   岡田雄一    平成27年06月26日65歳 刑27期(京大、長官着任順2)
東京高裁部総括   大竹たかし   平成27年07月11日65歳 民28期
東京高裁部総括   村瀬均      平成27年08月06日65歳 刑28期
仙台高裁長官    市村陽典    平成28年01月19日65歳 民28期(一橋、長官着任順7)
広島高裁長官    松本芳希    平成28年01月26日65歳 刑28期(京大、長官着任順3)
東京高裁長官    倉吉敬      平成28年03月25日65歳 民28期(京大、長官着任順1)
大阪地裁所長    小佐田潔     平成28年03月18日65歳 民30期
東京高裁部総括   髙世三郎    平成28年04月09日65歳 民29期
札幌高裁長官    金井康雄    平成28年04月13日65歳 民30期(京大、長官着任順4)
高松高裁長官    福田剛久    平成28年05月07日65歳 民29期(京大、長官着任順6)
横浜地裁所長    奥田隆文    平成28年06月19日65歳 民28期
司法研修所長    山名学      平成28年07月24日65歳 民30期

-------千葉最高裁判事退官(東大、24期)-------平28.08.25.退官 民

東京地裁所長     貝阿彌誠    平成28年10月05日65歳 民30期←東京家裁所長
福岡高裁長官    荒井勉      平成29年01月25日65歳 民29期(東大、長官着任順8)←東京地裁所長

知財高裁所長     設樂隆一    平成29年01月27日65歳 民29期

-------大谷剛彦最高裁判事退官(東大、24期)-----平29.03.10.退官 刑

東京高裁部総括   河合健司    平成29年04月06日65歳 刑32期
大阪高裁長官     菅野博之    平成29年07月03日65歳 民32期 (東北、長官着任順5)
大阪家裁所長    川合昌幸     平成29年10月23日65歳 刑29期

-------寺田最高裁長官退官(東大、26期)-------平30.01.09.退官 民

東京高裁部総括   井上弘通    平成30年01月24日65歳 刑29期
東京高裁部総括   石井忠雄    平成30年04月22日65歳 民32期
知財高裁部総括   清水節     平成30年05月05日65歳 民31期
東京家裁所長    田村幸一     平成30年08月26日65歳 民30期←東京高裁部総括
東京高裁部総括   菊池洋一    平成30年08月27日65歳 民30期
千葉地裁所長    原優        平成30年09月04日65歳 民31期
さいたま地裁所長  小泉博嗣    平成30年12月16日65歳 民31期
最高裁事務総長   戸倉三郎    平成31年08月11日65歳 刑34期

-------山﨑最高裁判事退官(東大、27期)-------平31.08.31.退官 民

法務省民事局長   深山卓也    平成31年09月02日65歳 民34期
東京高裁部総括   綿引万里子   平成32年05月02日65歳 民32期←横浜家裁所長

-------小池最高裁判事退官(東大、29期)-------平33.07.03.退官 民

新潟地裁所長     都築政則    平成32年02月28日65歳 民37期
甲府地家裁所長   植村稔     平成32年07月20日65歳 刑34期
仙台地裁所長     秋吉淳一郎   平成32年09月19日65歳 刑34期
東京高裁部総括   青野洋士    平成32年10月23日65歳 民34期
東京高裁部総括   川神裕      平成32年12月18日65歳 民34期
最高裁経理局長   垣内正       平成33年01月11日65歳 民38期
東京高裁部総括   栃木力     平成33年02月27日65歳 刑33期
東京高裁部総括   青柳勤     平成33年05月06日65歳 民33期
前橋地裁所長     永野厚郎    平成33年04月08日65歳 民35期
長野地家裁所長    藤井敏明    平成33年06月15日65歳 刑34期
東京高裁部総括    杉原則彦    平成33年11月13日65歳 民33期
宇都宮地裁所長    野山宏     平成34年01月18日65歳 民33期
高松地裁所長     豊沢佳弘    平成34年02月06日65歳 民34期
静岡地裁所長     安浪亮介    平成34年04月19日65歳 民35期

-------大谷直人最高裁判事退官(東大、29期)-----平34.06.23.退官 刑

法務省訟務局長     定塚誠     平成34年08月27日65歳 民37期
最高裁首席調査官   林道晴     平成34年08月31日65歳 民34期
水戸地裁所長      今崎幸彦    平成34年11月10日65歳 刑35期
最高裁上席調査官  尾島明       平成35年09月01日65歳 民37期
東京地裁部総括    岩井伸晃    平成37年02月25日65歳 民38期←最高裁上席長官
最高裁民事局長兼行政局長
               菅野雅之    平成38年03月07日65歳 民37期
刑事局長兼最高裁判所図書館長
               平木正洋    平成38年04月03日65歳 刑39期
最高裁総務局長    中村慎      平成38年09月12日65歳 民40期
最高裁人事局長    堀田眞哉    平成39年07月22日65歳 刑41期
最高裁上席調査官  伊藤雅人      平成39年09月08日65歳 刑40期
最高裁家庭局長    村田斉志    平成40年08月25日65歳 民42期
最高裁上席調査官  森英明       平成41年10月06日65歳 民42期←東京地裁部総括



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 昨日、井垣康弘「少年裁判官ノオト」の一節を紹介したが、ツンデレがこれを読むきっかけとなったのは、先日、文藝春秋が、神戸少年A「家裁決定」の全文を公表したからである。
 これは掟破りの行為であって話題になったので、なんとなく興味本位でそれを読み、ついで、「「少年A」この子を生んで……」、「少年裁判官ノオト」と読み進んだ次第。

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 神戸の事件については、とりたてて、問題提起とか意味のある感想はないんだが、少年Aと祖母との関係や少年Aと母親との関係など、決定書で重視されてる部分について、裁判官(イガキチ兄)と、少年Aの父母(とくに母親)の間に齟齬が目立つなあと。日頃裁判官との認識のギャップに苦しめられている立場として、そこが興味深かった。
 どっちが正しいかについては軽々に論ずべきではないし、いまさらそんなことを言ってどうするとしか言いようがないのだが、「「少年A」この子を生んで……」(←なんとこれも文春文庫である。)の「小学校までの息子A」〈母の育児日誌と手記〉を読んでるときは、幸せそうな家庭に見えるんだよね。ただ、それが「中学校に入ってからのA」〈母の手記〉になると…
 まあ、そういうことである。

 少年Aのその後については聞かないから、問題も起こさず静かに生活できているのだろう。
 少し前に福井の超保守大臣が「少年事件が凶悪化している」とか言っていたが、もちろんそのような事実はないし、少年事件は減少している。子どもの数が減っていることを考慮しても統計上減少傾向にあることは明らかだ。
 こうしてみると、日本の少年事件に関する刑事政策は、「キャリア官僚になったアタシ。。。でも、挫折しました(>_<)」に書かれた現実に立ち向かい、それなりに成果を上げているんだなあと実感する。


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 5/16のニュースですが

 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150516/k10010081531000.html
刑事裁判で有罪判決を受けた被告に、刑期の一部に執行猶予をつけて、その期間は社会で生活させて立ち直りを促す「刑の一部執行猶予」という制度が、来年6月までに始まることから、全国の裁判官が集まり、どのようなケースで適用すべきか初めての議論を行いました。

 これに関連した話は、前に「キャリア官僚になったアタシ。。。でも、挫折しました(>_<)」というエントリの中で、
 日本には判検交流という悪名高い制度があって、検察官が刑事裁判官として、検察官の主張が正しいかどうかを判断する職務についたり、刑事裁判官が検察官になったりすることがあるのだが、どうせなら、刑事裁判官は矯正の仕事をすればいいと思った。自分の判断で、被告人がその後どういう生活を送ることになるのかは判断を下すうえで有益だろう。裁判官は検察よりずっと判断の自由度が高い職種だし。「裁判官が被告人に接するのはせいぜい十数分」とかいって、開き直られても困るのである。せめて、自分の判断によって何がどうなるのかを知ってもらいたいのである。
と書いたことがある。

 ところで、最近、元裁判官の立場から似たような問題意識に基づく発言があったことを知った。井垣康弘「少年裁判官ノオト」

note










 冒頭の裁判官たちの議論が、畳の上の水練、童貞のセックス談義、ベテラン司法試験受験生が説く司法試験合格のための勉強方法のようなことにならないことを願う。


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