ツンデレblog

淡路島の弁護士が考えたこと

November 2015

  11月27日(金)の兵庫県弁護士会館のロビーにあるホワイトボードの写真
BlogPaint















 兵庫県弁護士会に登録して15年くらいになるが、日弁連副会長(候補者)選挙なんて知らなかったな。兵庫県弁護士会の歴代の会長の中で日弁連の副会長になった人がいるのは知っていたが、兵庫県弁護士会の会長やると順番で自動的になるもんだと思っていた。

 今回、武本前会長幸寺現会長が立候補したようだ。もちろん、選挙であるから選挙運動もある。事務所にそれぞれの陣営からお手紙が届いていた。

 まず、武本陣営
P1010975















推薦人名簿に載っている推薦人の人数は312人である。P1010976

















 続いて幸寺陣営
P1010973















推薦人名簿に載っている推薦人の人数は110名である。BlogPaint




























 日弁連のサイトで調べたところ、兵庫県弁護士会の会員数は、現在846名のようだ。過半数は、846÷2+1=424となる。
 一応推薦人の票固めは済んでおり、彼らが確実に推薦者に投票するだという前提に立つと、武本候補者が当選するためにはあと111人の投票が必要であり、幸寺候補が当選するためにはあと313人の投票が必要ということになる(候補者は自分に入れると計算)。
立場を明らかにしていないのは422名である(846-(312+110+2)=422)。
 あと、それぞれの名簿を見て気付いたんだが、武本候補の推薦人の中に、幸寺候補の所属事務所の弁護士がいるな。同じ事務所だから応援するとか、もうそういう牧歌的な時代ではないのだなあと思い知らされる(ひょっとしたらツンデレの知らない間に独立したのかも。)。

 ところで、ツンデレの懲戒請求事件、「11月中に結果を伝える」と言われたんだが、まだ連絡きてません。11/27に会議してないってことは、まだ結論は先なんでしょうか?



KAGEYAMA_140120

 時効..そこは過払いにおける最後の未解決問題である。そこには弁護士の想像を絶する新しい理論、新しいコジツケが待ち受けているに違いない。これは業界最後の試みとして、後5年間くらいの調査訴訟に飛び立ったツンデレ船カゲヤマ法律事務所号の驚異に満ちた物語である・・・
 過払訴訟も最近はめっきり減ってしまい、あんまり機会もないんだが、取引履歴を見ると毎月、借入れと返済を繰り返していた人が、あるときから毎月返済だけをするようになって完済に至る。という場合がある。そういうとき、サラ金から、毎月返済だけをするようになったのは、うちが貸付停止措置をとったからだという主張をされることがある。
 最一判平成21年1月22日民集63巻1号247頁が、過払金充当合意には,借主は基本契約に基づく新たな借入金債務の発生が見込まれなくなった時点,すなわち,基本契約に基づく継続的な金銭消費貸借取引が終了した時点で過払金が存在していればその返還請求権を行使することとし,それまでは過払金が発生してもその都度その返還を請求することはせず,これをそのままその後に発生する新たな借入金債務への充当の用に供するという趣旨が含まれているものと解するのが相当である。」「同取引により発生した過払金返還請求権の消滅時効は,過払金返還請求権の行使について上記内容と異なる合意が存在するなど特段の事情がない限り,同取引が終了した時点から進行するものと解するのが相当である。」と判示していることから、「貸付停止措置によって、「新たな借入金債務の発生が見込まれなくなったんだ。これは上記内容と異なる合意が存在するなど特段の事情なんだ。貸付停止措置の時から時効の進行を始めたんだ。」というわけである。
 アコムの場合だと契約条項の中に、「アコムが債権保全上必要と認めたときは利用限度額を減額あるいは新たな貸出を中止することあります。」という文言があり、アコムはこの条項に基づいて「貸付停止措置」とったのだと主張する。
 これについては、「貸付停止措置をとったことについて通知が必要ではないか、通知があったと言えるか」とか、「貸付停止措置をとった場合でも、借主の信用状態が回復すればまた借入れができるようになる場合(それが普通である)に、『新たな借入金債務の発生が見込まれなくなった』と言えるかどうか」とか、いろいろ議論のあるところであるが、この度、「貸付停止措置発動の要件が満たされていない」という争い方をした。
 というのは、借主(原告)は、当該契約について、初めて借入れをした日から「貸付停止措置」を執られたとされる日まで、期限に遅れたことが一度もなかったからだ。
 そこで、「アコムが債権保全上必要であると判断するに当たるような事情の存在」は何もない。「貸付停止措置」が有効に執られたことの立証責任はアコムにあるんだから、アコムの方で、「アコムが債権保全上必要であると判断するに当たるような事情」を立証しろと主張したわけ。
 これに対するアコムの反論が振るっていた。
「原告は,貸付停止措置の実体要件は「アコムが債権保全上必要であると判断するに当たるような事情の存在」であるとしているが,それがそもそもの誤りであるそうではなく,貸付停止措置の要件は「アコムが債権保全上必要と認めたとき」(乙10,第1条3項)であって,かつ,本件において同要件は満たされている。そして、債権保全上の必要がなければ、被告が顧客に対する貸付けを停止するはずがないのであるから、当時,被告が債権保全上貸付停止措置を執ることが必要であると考えたことは明らかである。」と反論してきたのだ(下線はツンデレ)。
  を い を い
 これは、現行犯逮捕の効力が争われているときに、「現行逮捕をしたんだから要件を満たしたことが明らかである」とか、解雇の効力が争われているときに、「解雇をしたのだから解雇の要件が満たされていたことが明らかである」というレベルの反論に等しいだろw(驚くべきことに、簡裁の一審判決も、「証拠(甲5)及び弁論の全趣旨によれば,被告は,特定の顧客に対して貸付停止措置を執るかの判断を,「当社取引での延滞多数」のほかに「他社借入件数や他社借入金額の増加,連絡困難」など借主の信用状況の悪化を裏付ける事実に基づいて行っていたものと推認される。」、「被告は,本件契約条項第1粂3項に基づき,原告に関する「当社取引での延滞」以外の他社からの借入状況を含む信用情報機関のデータ等をもとに,本件貸付停止措置を執ったものと認めるのが相当である。」と、要件事実(一定の法律効果を発生させるための要件に該当する具体的事実)が認められるかどうかを検討して有効かどうかを認定するのではなく、抽象的に要件事実が満たされていたと主張する者が信用できるかどうかだけを判断して要件を満たしていたと判断したのであった。
 もしアコムのいうとおり、「アコムが債権保全上必要と認めたとき」の意味について、客観的に債権保全の必要があったかどうかを問わず、アコムが必要だと思えばできるという意味だと主張するのであれば、それは「純粋随意条件」(民法134条)であって無効だろう。基本契約において貸渡しの債務を負っているアコムが、客観的に債権保全の必要があったかどうかを問わず、アコムが貸したければ貸す、貸したくなければ貸さないという内容になってしまう。
 純粋随意条件とは、債務者の意思だけにかかる停止条件をいう。
民法第134条
停止条件付法律行為は、その条件が単に債務者の意思のみに係るときは、無効とする。

 ツンデレの使った四宮和夫先生の教科書には「AがBに、Aの欲するときに10万円を与える旨を約束する行為」が例として挙げられている。このような法律行為は法的拘束力を発生させる意思が認められないから民法は無効としたのだと説明されている。
 アコムの貸付停止措置に関する条項もそれと同じじゃないかと主張したわけだ。これについてアコムからの反論はなく一審が終結した。
 
 しかし、例によって、また、洲本の乾パンがめちゃくちゃなことを言ってくれた。
  なお,原告は,本件契約条項第1条3項所定の「アコムが債権保全上必要と認めたとき」について,被告は,客観的に債権保全の必要があったかどうかを問わず,被告がしたいと思えばできると解釈しているようであるが,そのような解釈をすると,当該契約条項は純粋随意条件に該当し無効である旨主張するが,上述のとおり,被告が当該契約条項をそのように解釈,運用していたとは認められないので,原告のこの主張も採用できない。
  は あ ?
 なんでそういう解釈をしているのは原告だけだってことになってるの?そういう解釈を主張し始めたのはアコムの方なんですけど。
 これって弁論主義に反しないか?第2テーゼ「その事実について、当事者間に争いがない事実はそのまま判断の基礎としなければならない」に抵触しそうな…。ただ、法律問題だと拘束しないからな…うーん。
 控訴理由を書くとき、契約条項の解釈って弁論主義の対象になるのかどうか、ちょっと自信がなかったので調べると、「表示の誤まりは害しない」(表示の誤りは効力を妨げない。falsa demonstratio non ocet)という法諺が見つかった。
 石田喜久夫編「現代民法講義⑴民法総則」147頁(磯村保)には、次のような例が挙げられている。
  AがBに対してある物を「売る」と表示したが、AB間においてはそれが実際には「贈与する」の意味であると了解していた場合には、売買契約ではなく贈与契約が成立する。
 Aが「10万円で買う」というつもりで「100万円で買う」と表示したが、Bがその意思表示の状況からAの真意を認識してこれを承諾する場合、Aの意思表示は、AB間においては「10万円」の意味で効力を有するから錯誤無効を論ずる余地はない。
 
 なるほど、これによれば、契約上の文言の客観的意味がどのようなものであろうと、当事者同士で解釈について争いがなかったのであれば、そのような内容の合意が成立したということになり、これは法律問題ではなく事実問題ということになりそうである。

 まあ、ほかにもいろいろ、突っ込みどころ満載というか、どこから手を付けていいのかわからないという判決をくらい、悪戦苦闘して控訴理由を書いたのだが、昨日、その控訴審の第1回口頭弁論があった。
 裁判長が開口一番、「裁判所としては、一審判決を変更しようと思っています。和解を検討していただきたいと思います」
 ガッツポーズである。この事件についてアコムは「悪意の受益者ではないこと」と「貸付停止措置」しか反論しておらず、そのうち悪意の受益者性については形式だけは争っているものの、事実上、最一判平成23年12月1日集民238号189頁の推定をくつがえす事情を主張立証していないから、「貸付停止措置」について変更するというなら完全勝利じゃん。
 まあ、和解勧試受けて、ひょっとしたら判決もらわないかもしれないので、今の時点でご報告。
 
 なお、控訴審の裁判体の右陪席がかつて洲本の支部長をしていた達野ゆき裁判官であった。6年半ぶりの再会である。あいかわらず………お洒落でおきれいでしたよ。はいw
 もし、受命裁判官が達野さんだったら、「あのころは支部長が簡裁もやってたから、よかったんですけどねえ。今は修習受けてないカンパンになっちゃって…」と言おうと思ったのだが、さすがに地裁の合議の担当は左(判事補)である。


KAGEYAMA_140120

 2,3年前のNHK大河ドラマ「平清盛」で、皇室を「王家」と呼んだことについて、それが皇室を貶めているという趣旨の批判があった。

 今、淮陰生「完本一月一話―読書こぼればなし」を読んでいるのだが、その中に上と関係するような話があった(12頁「Queenの訳語が「皇帝」であった話」)。
 明治7年7月25日公布の太政官達に「締盟各国の君主の称号は、原語にかかわらずすべて「皇帝」とする。但し、共和制の国の場合は「大統領」とする」という旨のものがあるのだが、その太政官達ができたいきさつの話である。明治初め頃横浜税関長をしていた星亨が、横浜在住のイギリス領事に宛てた書簡の中でQueen Victoriaのことを「ヴィクトリア女王」と書いたのだが、それにイギリス公使パークスが抗議をした。曰く「女王とはけしからん、イギリスは帝国(エンパイア)である。とかく日本人は日本こそ帝国、イギリスなどは王国(キングダム)だと見下したがる。ミカドを男王とでもしたら黙っているのか?」と。
 で、抗議をされた外務卿寺島宗則の釈明なのだが、「日本でも王制復古というくらいで、決して蔑視に非ず」というものだったらしい。別に天皇を王と呼んでもらってもかまいませんよというわけである。
 今の国民主権制度の日本国でなく、天皇主権の大日本帝国憲法時代の政府の公式答弁である。

 この本は、もともとが岩波のPR誌「図書」に連載されたものをまとめたもので、前半は岩波新書になっている。ツン父の蔵書の中にこの岩波新書があり、中学生のころ読んだのだが、30数年ぶりに再読してみて内容をほとんど覚えていないことがわかった。唯一覚えていたのは、「小股の切れ上がった女」という言葉についてあれこれ考察していたことで、当時なにやらエロチックなニオイを感じたのだが、意味がよく分からなかった(「分からなかった」という記憶はある。)。再読して、その通説?の意味するところがようやく理解できた次第である。
 ようするに、「小股の切れ上がった女」とは、すらりと背の高い女を意味し、「小股」とは股を意味するという内容なのだが、ようするに、短冊から人型を切り出すとき、足の方(下の方)から切り込みをいれると、足が長ければ長いほど「切れ上がる」ことになる。股が切れ上がれば切れ上がるほど、足が長いことになり、必然的に背は高くなる。とこういうことのようである。これが中学生には理解できなかった。
tanzaku















 もちろんこれは、いわば通説的な説明で、著者は、ミニスカートの珍しくない現代ならともかく、江戸時代に女性の足の長さを云々したものだろうかと疑問をなげかけ、いろんな見解を紹介し考察するのであるが、その1つに池田弥三郎の紹介する柳田国男説がある。これは女性性器のある特定部分を指すという見解で、「『こまた』はやはり身体の部分であって、その線がたてに深くはいっている女のことで、それは結局『床よし』の女のことをさす」んだそうだ。
 いわゆるラクダの爪ですな(画像はhttp://www.shoe-g.com/2009/02/camel-toe.htmlから借用)。
cameltoe1













 まだ、インターネットもヘアヌードもなかった時代、ツンデレ中学生に理解できなかったのも当然である。


KAGEYAMA_140120

http://www.asahi.com/articles/ASHCN5441HCNUTQP018.html
 大相撲の元横綱で日本相撲協会理事長、北(きた)の湖(うみ)親方の小畑敏満(おばた・としみつ)さんが20日午後6時55分、直腸がんと多臓器不全のため福岡市内の病院で死去した。62歳だった。葬儀の日取りは未定。
 フェイスブックに、過去の同じ日に自分がどんな投稿をしたかを教えてくれる機能があるんだが、わりと最近、1年ほど前、ツンデレが、「北の湖理事長が休場」っていうニュースをシェアして
本命不在で混戦か
◎輪島
○若三杉
△貴乃花

というコメントをしたことを教えてくれたことがあった。ツンデレにとって、大相撲は、輪湖の時代がいちばん面白かったな。輪島、魁傑、荒勢の花籠勢が好きで、北の湖は敵役だったが。

 ところで、ネットでは、この人に関し、「62歳まだ若いのに」というコメントを多く見かけるが、今年没後10年を迎えた本田美奈子が亡くなったとき(享年38)、彼女と同年輩の著名人で誰が亡くなっているのかっていうのがネットで話題になり、調べた結果を書き込んでくれた人がいた。具体的な名前は忘れたが、その中の力士の占める割合の多いこと多いこと。男の8割くらいは元力士だった。そう考えると、この人に、「まだ若いのに」っていう表現は適切ではないのではないかって気がする。
 フェイスブックで上の投稿探してたら、その投稿は見つからずに、去年の11月23日に、歌手の中島啓江さんが57歳で亡くなったっていうニュースが見つかって、ツンデレはそれに対して、やっぱり「デブは身体に悪い」とコメントをしていたのであった。
中島啓江さん、呼吸不全で死去 57歳
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20141128-1402082.html
Gu-Guガンモに出てきた西郷敏満
saigo
















KAGEYAMA_140120

http://www.sankei.com/affairs/news/151119/afr1511190022-n1.html
 蓮井俊治裁判官は「長男は結婚から200日目に生まれてはいるが、大沢さんが長男の生物学的父親ではないとのDNA鑑定の結果がある以上、2人には親子関係が存在しないと認めるのが相当だ」として、大沢さん側の主張を認めた。
はい、おさらい
民法第772条
 1 妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。
 2 婚姻の成立の日から
二百日を経過した後又は婚姻の解消若しくは取消しの日から三百日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する。
 結婚から200日目に生まれてる場合は、「婚姻の成立の日から二百日を経過した後に生まれた子」じゃないですね。だから、この子は、「推定されない嫡出子」だったってことです。
 この計算は民法140条本文により、初日不参入で、婚姻成立の日(役所への届出日)の翌日が起算日です。
民法第140条
日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない。ただし、その期間が午前0時から始まるときは、この限りでない。

 11月19日に婚姻届けを提出したら、起算日は11月20日。11月20日午前0時から24時間経過して1日経過、11月21日午前0時から24時間経過して2日経過と計算していきます。11月20日は1日めですが、1日経過してないということになるわけ。だから200日めは200日経過してない日になります。
 「推定されない嫡出子」だと、親子関係不存在確認の訴えで血のつながりのないことを立証すれば親子関係が否定されるってことはもう何度も説明しました。リンク先を読んでください。

 それから、ついでですが、昭和22年の戸籍法改正以降は、医師等の作成する出生証明書の添付が必要で、しかも、刑法160条に、「虚偽診断書等作成罪」っていうのが定められており、医師が出生届けに添付する出生証明書に虚偽の出生日を記載すると罪になることから、出生届けに記載された出生日が真実であることが担保されているわけです。
刑法160条
医師が公務所に提出すべき診断書、検案書又は死亡証書に虚偽の記載をしたときは、3年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処する。


関連エントリ
離婚後300日以内に生まれた子の話
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/32230171.html
大沢樹生 16歳長男との父子確率0%
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/35176825.html
喜多嶋舞はDNA鑑定を回避できるか
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/35961270.html
DNA鑑定と嫡出推定に関する最高裁平成26年7月17日判決
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/39384964.html
大沢樹生“実子騒動” 裁判所が長男にDNA鑑定指示すればポイントに
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/45662994.html



KAGEYAMA_140120

このページのトップヘ