ツンデレblog

淡路島の弁護士が考えたこと

April 2016

 熊本地震では、鉄筋コンクリート造りのビルで1階がつぶれる被害が相次いだ。1階部分を駐車場などに利用するため壁を少なくした「ピロティ形式」などの建物がほとんどだ。阪神・淡路大震災で被害があったことから設計の基準が強化されたが、それ以前の古いビルで被害が目立つという。
http://www.asahi.com/articles/ASJ4V02QMJ4TULBJ022.html

 阪神淡路のとき、ツンデレは京田辺の実家にいて、ちょうど本棚の下に布団敷いて寝てたので、飛び起きた後は、上から本棚が倒れてくるんじゃないかと身構えながら、揺れが収まるのを待った。
 ツンデレが被災地に行ったのは震災から1か月以上経過した後の3月下旬だったが、その時点でも1階がししゃげたままの家屋が結構残ってたよ。

 ま、それはさておき、それから数年後、東京で弁護士をしていたとき、帰りに「写真集・大震災で壊れた建造物」(第三書館)という本を買い、西武新宿線の電車内で読んでいると、隣に座っていたおじさんがすすり泣きを始めた。
  ぐす…ぐす…
ページをめくると嗚咽が
  「●子ぉ……●子ぉ」
 電車が駅に着くと、おじさんはツンデレに「すみません、その本はなんという本ですか?」
と聞き、ツンデレの自宅の最寄り駅より前の駅で降りていった。

 あのおじさんの知り合いは関西に住んでたのかなあ。東京での出来事だっただけになんだか不思議だった。おじさんは関西で被災して東京に避難してきた人だったのかとか、いろいろ考えた。

 今取り出してぱらぱらめくって見たけど、やっぱり気が沈む本ではある。

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やっぱり たずね人 船越政博さん
 http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47173906.html

KAGEYAMA_140120

 昨日、東京のテレビ局から、保育園騒音訴訟の取材をしたいという電話がかかってきた。コマネチ!の人と人気男性局アナがやってるやつね。そこで、企画書を送ってくれと言ったところ、word文書が添付されたメールが送信されて来た。開いたら、いきなり、「子どもの声は騒音かというテーマの特集を考えております」と書いてあったので、速攻で「子どもの声は騒音かという形で問題提起をするマスコミには応対できません。」と返信した。

 それはさておき、4月25日、日弁連情報問題対策委員の仕事で東京に主張したのだが、その日は午後3時半に、委員のメンバーで駒込の日本医師会に行って「日本弁護士連合会・日本医師会 医療分野におけるマイナンバー制度に関する意見交換会」に出席した。
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 で、問題はその帰り。
 もよりの駒込駅まで歩いていたところ、なんか塀に囲まれた場所がありまして、六義園っていう庭園だったんですが、その中が公園になってたんですよ。
 あらあら
 おやおや

 高すぎる防音壁や園庭を使わないようにすることは子どもが育つ場としてふさわしいか疑問だったり、園庭を防音壁で囲まれた中で子どもたちを遊ばせることはしたくなかったりするんじゃなかったっけ?


六ぎ園













 とりあえず、ストリートビューで付近のお散歩でもしてみてください。
https://www.google.co.jp/maps/place/〒113-0021+東京都文京区本駒込6丁目16+六義園/@35.7331386,139.7465135,17z/data=!4m2!3m1!1s0x60188dbe6eb193d5:0x6f30336a163ceb71
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 まあ、この壁はそんなに高くないっていう言い訳は可能でしょうけどねw 実は高い防音壁に囲まれた保育園ていっぱいあるんだよね。外部の人は<マスコミと同じような感想をお持ちのようですけど、ここの保育園の利用者はどう思ってらっしゃるんでしょうね。とりあえず壁に対する不満は聞こえてきませんが(聞こえてこないのとないは違うのは理解しています。マスコミの人たちはこういうところに取材すればいいと思うのよ。)。

新設「西麻布保育園」。。防音壁が衝撃的でした。。
http://ameblo.jp/aizeye/entry-11945594759.html



ツンデレblogの過去の「保育園と騒音」に関係するエントリの一覧


あえて保育園を擁護しない
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/39625846.html

保育園児の声は騒音? 近隣住民の1人が提訴 神戸
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40050869.html

騒音裁判の請求の趣旨
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40086879.html

隣人訴訟と保育園騒音訴訟
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40122877.html

保育園の音、不協和音 「苦痛」の訴えに園側困惑 神戸
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40249249.html

毎日新聞て、取材せずに書くのが伝統なの?
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40325353.html

保育園から反論きたよ
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40349747.html

保育園・公園と騒音 雑感
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40365174.html

子どもの声 騒音規制見直しへ
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40382568.html

ひとの主張をすり替えて、叩く人
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40402604.html

百聞は一見にしかず(保育園騒音関係)
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40436496.html

「子どもの声」騒音にあらず=環境条例改正へ-東京都
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40643388.html

自作自演じゃないよ
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40660252.html

保育園と住民 トラブル急増
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40684696.html

保育園騒音訴訟準備書面
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40856586.html

保育園の設計変更
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40874305.html

日本の未来はツンデレに託されたw
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41059421.html

悪いが運動会の声への苦情と一緒にしないでもらいたいんだが…
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41079417.html

テレビにでます
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41098840.html

急増する「保育園と住民のトラブルの記事」
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41171184.html

学童保育の利用、最多93万人 待機児童は3年連続増
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41236501.html

保育園騒音訴訟第3回
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41523465.html

業務連絡 12/2
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41569960.html

子どもの声は「騒音」?増える訴訟
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41621634.html

子供の声うるさい…苦情で保育所整備滞る例
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41678467.html

来年4月の保育園定員を100人分(1歳児)拡大!(東京都港区)
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42019412.html

保育園騒音訴訟反論(連休明け提出予定)
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42258189.html

「子供の声等に関する規制の見直し」について意見募集します だそうだ。
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42264018.html

保育園の新設難航問題の落としどころはどこに求めるべきか?
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42337163.html

シカーネ(Schikane)って何?
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42472093.html

保坂展人さんがいらっしゃいました
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42477799.html

暗騒音をどうやって除外するか
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42541008.html

保育園騒音訴訟:騒音訴訟でなぜ騒音測定を行うのか
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/43116119.html

保育園騒音訴訟:子どもの声 特別視せず騒音規制対象に
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/44346890.html

保育園騒音訴訟:騒音測定しました。
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/44712821.html

保育園騒音訴訟:東京都の新条例について
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/45373567.html

「園児の声、騒音」35%が「同感」 厚労省が調査、白書記載へ
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/45517601.html

保育園騒音訴訟:1億総活躍社会の実現で和解のチャンス?
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/46340744.html

保育園が足りない 建設めぐり住民と事業者が対立
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/46483741.html

保育所不足 建設反対続き…目黒区苦渋の庁舎敷地貸し出し
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/46881883.html

<私立保育園>「子供の声うるさい」開園断念 千葉・市川
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47343652.html

杉村太蔵が憤慨「子供の声が騒音扱いされるなんて」
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47356111.html

毎日新聞「子どもの声は騒音じゃない」キャンペーン記事
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47416744.html


やっぱり たずね人 船越政博さん
 http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47173906.html

KAGEYAMA_140120

 福岡地検は26日、法律の上限を超える懲役を求刑し、裁判所も気付かず、上限より2カ月長く服役させた例があったと発表した。地検は元受刑者に謝罪。有罪確定後に裁判などの法令違反が見つかった際、検事総長が最高裁へ申し立てる「非常上告」の手続きを取った。
http://this.kiji.is/97651710675156999
(問1) 事件関係者とその意見の組み合わせとして正しいものはどれか?

A:裁判所  B:検察庁  C:弁護人  D:被告人

① だって、検察官が間違うなんて思わないじゃん。弁護人だって指摘しないし。どこの部だって、検察官の請求が間違ってないかなんて気にしないよ。うちは悪くない。

② 被告人の刑期を決めるのは俺たちだからな。間違っていたことは反省しなければなるまい。人間だからな、誤りはするよ。謝りもする。

③ え、裁判官と検察官が間違ったんですか?ちゃんと寛大な判決お願いしますって言ったのに。何考えてるんでしょうねえ。ひどいもんだ。

④ 何これ?裁判所から手紙届いたけど、ワシ何もやってへんで。また刑務所いかなあかんの? え、ワシ2か月も余分に服役させられてたの?なんやそれ?ふざけてもらっては困りますわ。賠償金いくら払って貰いましょうかね。国は誠意みせてくれまんのやろな。

⑤ うーん、国賠法上の違法って、公務員の行為が単に法律に定められた手続に反していただけじゃ、なかなか認められないんですよね。二元論ていって、「裁判に上訴や再審等の訴訟法上の救済方法によって是正されるべき瑕疵が存在する場合,当事者には,通常,訴訟法上又は財産法上保護された利益の侵害が生じるが,これによって当然に国賠法1条1項の規定にいう違法な行為があったものとして国の損害賠償責任の問題が生ずるものではなく,上記責任が肯定されるためには,当該裁判官が違法又は不当な目的をもって裁判をしたなど,裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背いてこれを行使したものと認めうるような特別の事情があることを必要とする」って言われてるんですよね(最二判昭和57年3月12日民集36巻3号329頁、最二判平成2年7月20日民集44巻5号938頁)。
 あなたの場合も、裁判官や検察官が間違ってたのは明らかなんですけど、彼らが故意にあなたに損害を与える目的で違法な刑期を選択したとまで言えるかどうか…。まあ、裁判官の違法・不当な目的が立証できなくても、「裁判官がその付与された権限の趣旨に明らかに背いてこれを行使したものと認めうるような特別の事情」が立証できればいいんですけどね…。ただ、とくに裁判所は、身内に甘いですからねえ。こないだも、大阪地検が公判中に拘置所を捜索し、弁護人への手紙などを押収した捜査について起こした国賠訴訟で、検察の責任は認めたけど、裁判所の責任は認めなかったんですよ。違法な捜査をチェックするためにあるのが令状主義だと思うんですけどねえ。恥ずかしくないのかなあ、裁判所。

⑴ A-⑤、B-①、C-②、D-④
⑵ A-②、B-①、C-⑤、D-④ 
⑶ A-①、B-②、C-⑤、D-④ 
⑷ A-①、B-②、C-③、D-④ 
⑸ A-②、B-③、C-⑤、D-①

参考
拘置所捜索訴訟 裁判官の責任認めず 大阪高裁、控訴棄却
http://mainichi.jp/articles/20160422/k00/00e/040/229000c


やっぱり たずね人 船越政博さん
 http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47173906.html

KAGEYAMA_140120

 取材をせずに記事を書くことで、当ブログでは有名な毎日新聞の、子どもの声は騒音じゃないキャンペーン記事(28.4.24付け)。
 まず、建設反対派の声はスローガン並べたようなヒステリックなものばかり。
 説明会での話し合いの内容、保育所側の提案の内容の報道なし。
 設置場所が適切であったかどうかは全く検証せず。
 山縣文治関西大学教授「高すぎる防音壁や園庭を使わないようにすることは子どもが育つ場としてふさわしいか疑問だ。」←感情論
 社会福祉法人の理事長「園庭を防音壁で囲まれた中で子どもたちを遊ばせることはしたくなかった。」←感情論
 ある自治体の担当者「これでは国が子どものたちの声を騒音と認めたようなものだ。子どもの声を騒音と受け止める社会は、どこかゆがんでいる。」←感情論

 子どもの声を騒音とすることのなにが悪い。騒音対策として防音壁を作ることの何が悪い。それはいやだという毎日新聞の気持ちを代弁してくれる人を探して、その声だけを載せるいつもの記事づくりである。

hoiku































ツンデレblogの過去の「保育園と騒音」に関係するエントリの一覧

あえて保育園を擁護しない
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/39625846.html

保育園児の声は騒音? 近隣住民の1人が提訴 神戸
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40050869.html

騒音裁判の請求の趣旨
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40086879.html

隣人訴訟と保育園騒音訴訟
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40122877.html

保育園の音、不協和音 「苦痛」の訴えに園側困惑 神戸
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40249249.html

毎日新聞て、取材せずに書くのが伝統なの?
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40325353.html

保育園から反論きたよ
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40349747.html

保育園・公園と騒音 雑感
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40365174.html

子どもの声 騒音規制見直しへ
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40382568.html

ひとの主張をすり替えて、叩く人
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40402604.html

百聞は一見にしかず(保育園騒音関係)
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40436496.html

「子どもの声」騒音にあらず=環境条例改正へ-東京都
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40643388.html

自作自演じゃないよ
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40660252.html

保育園と住民 トラブル急増
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40684696.html

保育園騒音訴訟準備書面
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40856586.html

保育園の設計変更
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/40874305.html

日本の未来はツンデレに託されたw
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41059421.html

悪いが運動会の声への苦情と一緒にしないでもらいたいんだが…
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41079417.html

テレビにでます
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41098840.html

急増する「保育園と住民のトラブルの記事」
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41171184.html

学童保育の利用、最多93万人 待機児童は3年連続増
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41236501.html

保育園騒音訴訟第3回
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41523465.html

業務連絡 12/2
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41569960.html

子どもの声は「騒音」?増える訴訟
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41621634.html

子供の声うるさい…苦情で保育所整備滞る例
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/41678467.html

来年4月の保育園定員を100人分(1歳児)拡大!(東京都港区)
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42019412.html

保育園騒音訴訟反論(連休明け提出予定)
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42258189.html

「子供の声等に関する規制の見直し」について意見募集します だそうだ。
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42264018.html

保育園の新設難航問題の落としどころはどこに求めるべきか?
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42337163.html

シカーネ(Schikane)って何?
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42472093.html

保坂展人さんがいらっしゃいました
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42477799.html

暗騒音をどうやって除外するか
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/42541008.html

保育園騒音訴訟:騒音訴訟でなぜ騒音測定を行うのか
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/43116119.html

保育園騒音訴訟:子どもの声 特別視せず騒音規制対象に
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/44346890.html

保育園騒音訴訟:騒音測定しました。
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/44712821.html

保育園騒音訴訟:東京都の新条例について
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/45373567.html

「園児の声、騒音」35%が「同感」 厚労省が調査、白書記載へ
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/45517601.html

保育園騒音訴訟:1億総活躍社会の実現で和解のチャンス?
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/46340744.html

保育園が足りない 建設めぐり住民と事業者が対立
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/46483741.html

保育所不足 建設反対続き…目黒区苦渋の庁舎敷地貸し出し
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/46881883.html

<私立保育園>「子供の声うるさい」開園断念 千葉・市川
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47343652.html

杉村太蔵が憤慨「子供の声が騒音扱いされるなんて」
http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47356111.html


やっぱり たずね人 船越政博さん
 http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47173906.html

KAGEYAMA_140120

 相談内容は、次のようなものだった。
 平成の初めころ、父が亡くなり、故郷の淡路島に帰ってきた。どんな遺産があるかいろいろと調べたところ、不動産の一部が地元の市立小学校の敷地の一部になっていることが分かった。なぜそのようになっているのか教育委員会に問い合わせたが全く分からないとのことで、結局そのままになった。
 ここまで聞いて、ツンデレは、「ああ、こりゃ時効だな。」と思った。どう見ても20年以上、■■市はその土地を占有している。今さら土地を返せとか、使用料を払えとかいってもどうにもならない。
 しかし、話は思わぬ方に展開する。
「ところがです、先生。こんなものが見つかったんですよ。」
こう言って相談者が差し出したのが、下記の写真の書類である。
taisho15-1c5dd5c9e































 IMEの能力のせいで、旧字が完全に再現できず、できない部分は現在の文字で表すが、内容は次のとおりである。
     契  約  証
一.契約人     ■■小學校管理者
            ■■村長 ■ ■ ■ ■ 
          ■■村■■八十一番地ノ二
            地 主  ■ ■ ■ ■ 
一.契約ノ要件
 1.■■小學校北側増築校舎建下ノ一部以東
   (■■字大傍四百七十八番地山林三畝十二歩)ヲ
   學校々地ノ一部トシテ借入ルコト
   別紙添付ノ図面ノ朱線内通リ
  2.借地期限 ■■小學校々地移転セザル限リ
    借入ノ事
  3.借地料  壱ヶ年 反當玄米三石ノ割
    但シ毎年十二月末ニ支払フコト
右契約人協議ノ上契約要件通リ決定並ニ借地契約
セシコト確實也然ル上ハ其要件ヲ履行スルコトハ勿論也
依テ後日ノ為メ契約証ヲ作製シ各一通契約人ニ於テ
保存スルコト如件
   大正十五年九月一日
         右
          ■■村長   ■ ■ ■ ■ (印)
          地 主    ■ ■ ■ ■ (印)
 これで亡父の土地を取得時効で失う可能性がなくなったのだ。90年前の契約書でなぜそんなことになるのか。
 所有権の取得時効に関する民法の条文は次のようになっている。
民法162条
Ⅰ 二十年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その所有権を取得する。
Ⅱ 十年間、所有の意思をもって、平穏に、かつ、公然と他人の物を占有した者は、その占有の開始の時に、善意であり、かつ、過失がなかったときは、その所有権を取得する。
 占有開始の時に、自己の土地でないことに善意無過失であれば10年、そうでない場合でも20年の占有によって所有権の取得時効をすることができるという規定であるが、どちらも「所有の意思をもって」占有することが必要とされている。
 所有の意思をもってする占有を自主占有(じしゅせんゆう)そうでない占有を他主占有(たしゅせんゆう)という。つまり、自分が所有者ではないことに基づいてする占有では、その物の所有権を時効取得することはできないのだ。分かりづらいので例を挙げて説明すると、ある物(ここでは土地とする)を占有する者は、所有者として占有している者ばかりではない。例えば、土地の賃借人だって、その土地を占有しているが、賃借人は、自分がその土地の所有者でないことを知っている。こういう場合は他主占有であり、他主占有では、どんなに長く占有を続けても占有物の所有権を取得することはできないというわけだ。そりゃそうだろう。20年間土地を貸せば土地を取られてしまうなら、誰も土地を他人に貸そうとはしないはずだ。
 そして自主占有と他主占有は、その占有を始めた原因(これを権原という。)によって客観的に決められるとされている。賃借人がいつのまにか、自分が賃借人であることを忘れ、自分はその物の所有者であると勘違いするに至っても、それだけで他主占有が自主占有に変わることはない。
 自主占有から他主占有への占有の性質の変更は、民法185条の規定がある。そこでは、
権原の性質上占有者に所有の意思がないものとされる場合には、その占有者が、自己に占有をさせた者に対して所有の意思があることを表示し、又は新たな権原により更に所有の意思をもって占有を始めるのでなければ、占有の性質は、変わらない。
と規定されているので、そこに書いてあるとおり、占有者が、所有者に対して、自分は所有者だと表示するか(そんなことをしたら普通は殴られるだろう)、新たな権原により自主占有を始めない限り、他主占有は、他主占有のままである。以上の説明を前提にすると、かつて「このエントリーは、法律専門家向けに特化したものです。非専門家の方に向けた詳しい解説は省かせていただきます。」と前置きして始めた「相続は新権原か」というエントリが多少理解できるだろう。
 さて、本件に戻る前に、もう一つ説明する必要がある。民法186条1項に、
占有者は、所有の意思をもって、善意で、平穏に、かつ、公然と占有をするものと推定する
という規定があるのだが、この規定により、占有者は、所有の意思をもって占有するものと推定される。つまり、占有は基本的に自主占有と推定するとされているわけだ(「推定」についてはめんどくさい議論があるのだが省略する。ここでは普通の言葉の意味で理解してもらって構わない。)。この規定のせいで、訴訟において、時効取得を主張する占有者は、自己の占有が自主占有であることを立証する必要はない。時効取得を争う者(もともとの所有者)の方で、推定を破るために、占有者が他主占有者であることを主張立証しなければならないことになる。
 で、やっと本件に戻るわけだが、冒頭のように、「なんで亡父の土地が小学校の敷地の一部になっているのか分からない状態」だと、■■市が他主占有によって占有していることを立証することは不可能である。これでは時効取得が認められるのは必至だというのが、最初ツンデレが「これはダメだ。」と思った理由。ところが上記のような契約書が出てくると、■■市の占有が他主占有であることの立証をすることができる。取得時効の主張は認められないことになる。
 さらに問題はここから。
「先生、このたまってた賃料はいくらくらいもらえますかね。」
なるほど、賃貸借契約によれば、「借地期限 ■■小學校々地移転セザル限リ借入ノ事」であり、その小学校は今もその借地を利用しているのであるから、賃料を請求することができそうだ。しかし…
「うーん、これは5年で時効だなあ。」
民法169条に、
年又はこれより短い時期によって定めた金銭その他の物の給付を目的とする債権は、五年間行使しないときは、消滅する。
という規定があり、年に一回玄米の給付を目的とする債権(支分権の方)は5年で時効消滅するのだ。
 では、5年分は払ってもらえるとして、いくら払ってもらえるのか。契約上、借地料は、「壱ヶ年 反當玄米三石ノ割」と定められている。1年に1反当たり3石の割合による玄米である。賃貸面積は、「三畝十二歩」。一反は300坪、一畝は30坪(0.1反)、一歩は1坪(0.0011反)であるから、「三畝十二歩」は、0.3132反ということになる。
  0.1×3+0.0011×12=0.3132
1年間に受け取る玄米は、0.9396石(3石×0.3132=0.9396)ということになる。これの5年分は、4.698石である(1石は、10斗、100升、1,000合)。これが現在いくらくらいの価値のものなのか、ツンデレは知らない。
 最後に、貨幣価値の問題。この契約は、大正15年の契約であり、当然今とは貨幣価値が異なる。1年あたり0.9396石を、現在の貨幣価値に直して受け取ることはできるか?
 これはできないが正しい。しかも円に直して請求することもできない。所有者(賃貸人)ができるのは、玄米の引渡請求だけである。
 ただ、建物の所有を目的とする土地の賃貸借については、旧借地法の12条に地代等増減請求権が定められており、「土地に対する租税その他の公課の増減」や、「土地の価格の上昇もしくは低下その他の経済事情の変動」によって近傍類似の土地の地代等に比較して不相当になった場合、当事者はそれに合わせて賃料の増減を請求することができるので、これに基づいて、賃料の増額を請求することはできるだろう。「スルコトヲ得」(することができる)とあるが、裁判所が「不相当にいたった」と判断すれば、当然に契約の内容が変更される(調停等の話は省略。)。
借地法12条1項 
地代又ハ借賃カ土地ニ対スル租税其ノ他ノ公課ノ増減若ハ土地ノ価格ノ昂低ニ因リ又ハ比隣ノ土地ノ地代若ハ借賃ニ比較シテ不相当ナルニ至リタルトキハ契約ノ条件ニ拘ラス当事者ハ将来ニ向テ地代又ハ借賃ノ増減ヲ請求スルコトヲ得 但シ一定ノ期間地代又ハ借賃ヲ増加セサルヘキ特約アルトキハ其ノ定ニ従フ
 これ書いてるとき、大正15年に借地法あったかなあと心配になって調べたら、大正10年制定の法律だったよw 施行日までは調べなかったけど、さすがに5年後は施行されてたんだろう。

 以上、珍しい古文書が見つかっただけで、弁護士はこんなにいろいろなことを検討するんですよという話。
 あと、この契約証のうpは、相談者の了解得ておりますので、念のため。


やっぱり たずね人 船越政博さん
 http://blog.livedoor.jp/bakara2012/archives/47173906.html

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