ぐだぐだな一審判決について、「あれもおかしい」「これもおかしい」と、詳細な控訴理由書いたら、被控訴人から、「一審判決は正しいから控訴は棄却されるべきである」という、全く具体性のない控訴答弁書が来た。で、 今日書いた準備書面。 
 当事者双方が全く気にしていないところに目を付けて、「オレが見つけたんだ」って、悦に入ってる裁判官多いんだよな。誠実に対応してくださいね。大阪高裁第3民事部。
第1 被控訴人の反論がない場合、裁判所はどのような対処をすべきかについて
 1 控訴人の控訴理由が記載された控訴準備書面⑴に対して、この度被控訴人の控訴審における答弁書が提出され、被控訴人が全く反論できないことが明らかとなった。被控訴人の主張を裏付けるものがわずかに控訴人からの和解申し入れの事実(甲10)という薄弱なものしかないことを被控訴人も認めたのである。
   被控訴人本人や●●証人の各供述が互いに矛盾し客観的事実に合致していない以上、代理人としてはそれしか主張できないであろうことは同情するところであるが、このように訴訟の当事者が具体的反論を諦め、ただ原判決が正しいとだけ言っている場合、控訴審としてはどのような対処をすべきであろうか。
 2 本来、被控訴人からの具体的反論が何もないのであるから、裁判所としては実質的に争わないものとみなして、判決をすべきである。少なくともそのような被控訴人の態度を「弁論の全趣旨」として考慮して判決すべきである。
   ところが、裁判官も人間であり、「自分が見つけた疑問点」にこだわってしまうところがあるのは否めない。控訴人の主張になにかひっかかりを覚えると、そこが気になって仕方なくなり、控訴人の主張のすべてが信用できないものに映ってしまうのである。
   もしその点についての反論が被控訴人から出ていれば、控訴人はそれが誤りである旨反論し、必要に応じて証拠を提出し、「裁判官のひっかかり」を解消することができる。
   ところが、本件のように被控訴人から具体的反論が何も出ないと、控訴人はなにが「ひっかかり」なのかが分からず、その「ひっかかり」を解消することができない。
   それで、被控訴人が全く指摘していなかった点について、判決において疑問点が指摘され敗訴するというのは控訴人にとって全く不幸なことである。指摘されれば反論できたはずであるのに。高裁は事実審理における最終審であるから、基本的に誰からも批判されることもなく、裁判所だけは、自分は真実を見抜く目をもっていると自己満足にひたるのである(そもそもそのような態度自体立証責任に関する証拠法則に反する。)。
 3 このような場合に裁判所のとるべき態度は2つしかない。被控訴人に具体的な反論をするよう促すか、控訴人に対して、どこに「ひっかかり」があるか心証を開示し、「ひっかかり」を解消する機会を与えることである。
   間違っても「和解を勧める」という手段をとってはならない。どこに「ひっかかり」があるか分からない相手に対し、そのまま、敗訴をちらつかせて和解を迫るなどというのは脅しにすぎない。被控訴人の反論がないため具体的争点となっていない「ひっかかり」を指摘することによって敗訴をちらつかせるのも結局は脅しである。
   「ひっかかり」を指摘するのであれば、当事者に対し、それに反論する機会を与えなければならない。「ひっかかり」を指摘した後、反論しようとする当事者に対し、「もう合議で決まったことだから」などと言って耳を貸さないのは最悪である。反論によって結論が変わるかもしれないという謙虚さが必要なのである。
                                                 以上 


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