本来酒税法でアルコール度1%以上の飲料を作ることは、禁じられている。だから古い店で“自家製マッコリ”がふつうに出されているなんてことは、売春が禁じられている日本で、ソープランドなどの老舗風俗が営業しているようなもんであって、限りなく既得権益に近い。だから一度閉店してしまえば、次の店が出るわけではない。
韓国食堂閉店は、その店そのものがなくなるという意味でも、新宿ー新大久保から“自家製”がなくなるという歴史的意味でもショックだった。そして、いつなくなってもおかしくないものは、やっぱりなくなっちゃうんだな、という意味でもショックだった。
んで、頼んでみたら、これが美味い。というか誰が飲んでも美味い味。たぶん“自家製”で一番難しいのは甘みの出し方だと思うんだけど(酸っぱすぎたり、へんな芳香がするのはけっこうある)、それが程よいのです。なのでビール大瓶二本開けて、飲み終わった時にはベロベロでした。トイレでこけちゃったよ。