本来酒税法でアルコール度1%以上の飲料を作ることは、禁じられている。だから古い店で“自家製マッコリ”がふつうに出されているなんてことは、売春が禁じられている日本で、ソープランドなどの老舗風俗が営業しているようなもんであって、限りなく既得権益に近い。だから一度閉店してしまえば、次の店が出るわけではない。
韓国食堂閉店は、その店そのものがなくなるという意味でも、新宿ー新大久保から“自家製”がなくなるという歴史的意味でもショックだった。そして、いつなくなってもおかしくないものは、やっぱりなくなっちゃうんだな、という意味でもショックだった。
なので、行けるうちに出来るだけ行こうと思ったのです。
上野で“自家製”といえば昭和通りから一本入ったところにある“朝鮮料理”街の一帯なんだけど、もともとそこから始まったお店で、いまは不忍池近くの歓楽街にあるとこに行ってきました。このお店は「マルチョウ」みたいな脂食いのホルモンを出していて、界隈では有名だし、美味しいお店。だから“自家製”を出しているというのはちょっと意外だった。
んで、頼んでみたら、これが美味い。というか誰が飲んでも美味い味。たぶん“自家製”で一番難しいのは甘みの出し方だと思うんだけど(酸っぱすぎたり、へんな芳香がするのはけっこうある)、それが程よいのです。なのでビール大瓶二本開けて、飲み終わった時にはベロベロでした。トイレでこけちゃったよ。
んで、頼んでみたら、これが美味い。というか誰が飲んでも美味い味。たぶん“自家製”で一番難しいのは甘みの出し方だと思うんだけど(酸っぱすぎたり、へんな芳香がするのはけっこうある)、それが程よいのです。なのでビール大瓶二本開けて、飲み終わった時にはベロベロでした。トイレでこけちゃったよ。
ヨタヨタしながらお店の前に出て、積んである段ボールの前で一休みしていたら、その箱には「黒豆マッコリ」と書いてあった。うむむ、そう言われればさっき飲んだ“自家製”はよく出来すぎていたような気がしちゃったんです。少なくとも“自家製”を飲みやすくするために、ブレンドしてんじゃないのかと思ってしまった。どうなんだろうか、非合法にカモフラージュした合法という、逆サバってことなのかしら。こないだはベロベロになったので突き止められませんでしたが、次には真相をと。といいつつホルモンが美味しかったので、また行きたいだけなのです。