本書では、小さな組織をマネジメントするための手法が具体的に紹介されています。
 小さな組織は、優秀な人材を採用することは至難の業。
 中小企業では、能力もモチベーションもそれほど高くない人も採用しなくてはならないという現実があります。
 そのような企業では、社内で教育していくしかないのですが、その方法が分からない・・・。

 そんなときに非常に役に立つのが本書です。
 本書では、まず、スタッフに『仕事観』を持たせることの重要性について述べられています。
 『お金のため、生活のためだけ』では会社も本人もよい方向に向かっていけない。
 正しい仕事観を形成していくことは、スタッフの人生を考えても重要なことだと著者は言います。

 正しい仕事観とは、『自分自身の成長のため』、『お客様の満足のため』、『会社の成長・発展のため』ということ。
 確かに、これらの仕事観を持っていないと、本当に辛いとき、苦しいときには、困難な事態から逃げ出してしまったり、乗り越える力が出てこなかったり・・・ということになってしまいます。
 ですから、まずはスタッフに3つの仕事観を持たせるということが重要なのです。

 本書は、中小企業の社長さんだけでなく、会社の中間管理職(課長さんとか部長さんとか・・・)の方にも是非、読んでいただきたいと思います。
 これを読めば『売上目標』や『ノルマ』を管理することがマネジメントでる。ウム!と誤解している管理職の皆さんの目も覚めるはず。

 冷静に観察してみると、私の職場でもあまり上手くマネジメントされているとは思えないな・・・。
日々の仕事は、バタバタと忙しいし、残業が全体的に慢性化してるし、面談もペーパーを一枚提出して完了!となります。
 これでチームワークが良くて、仕事がスムーズに回ったら奇跡ですよね。

やはり、組織は人が命。
 スタッフとはしっかり面談しなければいけない!ということはしっかりと肝に命じておきたいところです。

 やる気のある強いチームをつくるためのマネージメントを学ぶために是非、お読みください。

◆『三つのための仕事観を形成する
 ・自分自身の成長のため
  社会に出てから自分を限界まで追い込むような経験というのは仕事しかない。
 ・お客様の満足のため
  『自分さえよければいい』という考えを持つ人が多くなると、組織は崩壊します。
 ・会社の成長、発展のため
 働く人はすべて、その組織を良くするために仕事をする義務があるはずです。

 つまらない仕事だからつまらないのではなく、本人の考え方が仕事をつまらなくしているのです。

◆怒ってもスタッフはやる気にならない
 ・社長が怒ってばかりいると、それは『感情を優先していい』というメッセージとしてスタッフに届いてしまうのです。

 ・自分のマイナス感情をそのままぶつけるのが『怒る』です。自分のマイナス感情を抜いて、改善すべきこととその理由を冷静に伝えるのが『叱る』です。

◆『ストローク=心の栄養』の打ち込み方
 ・肯定的ストロークの基礎基本にして最大の必殺技は『感謝』です。どんな小さなことでも感謝の言葉を伝えることです。

◆毎月、全員と面談しよう
 ・スタッフと面談することこそがマネジメント

 ・あなたがスタッフのために投資してあげた時間とお金と労力こそが、リターンとなって返ってくるのです。

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