仕事柄、飛行機には何度か乗っているのですが、

エクゼクティブクラスとかビジネスクラスなんてものには全く縁がない私です(笑)


それが、ひょんな事から、ビジネスクラスに乗れる事になってしまったのです・・・


 
ある時、マイレージでエコノミークラスのチケットをゲットしたときの事。
なぜか、搭乗時にビジネスクラスへどうぞ!!
な〜んて言われてしまったのです。



えっ?ビジネスクラス?
俺、ちゃんとチケット見せたよな〜。
インチキなんかしてないぞ。


まっ、でも良いって言ってるんだから、良いっか?
細かい事は気にしないにしよ〜・・・


って事で、私は、はじめての体験に胸を膨らませながら、
ビジネスクラスの席に向かいました。


席に着くと、スチュワーデスさんが
「お席はこちらです!(ニコッ)」っと案内してくれたので、
そこはもちろん場慣れした紳士のごとく、
「やっ、どうも(キリリッ)」っと返しました。


この時、私は平静を装っていたのですが、
心の中では感動の渦が巻きおこっていたのです。


うぉ〜、ビジネスだ〜。
おい、おい、おい、シートがデカイぞ〜!

しかも、何だ?足のっけるヤツがついてるぞ〜!
俺も今日からエクゼクティブか〜?(←幸せな人だね〜)


スチュワーデスの足音が完全に遠のいた時、今にも激情に流されそうに・・・
そして、キョロキョロと周りを見て、周りに誰も居ないのを知ると、
ついに私の感動は頂点に達してしまったのです。


私にはもう、同乗していた妻の「お願いだからやめて!」
の声も届きませんでした。


と、次の瞬間、私は嬉しさのあまり「ピョンピョン」をはじめていたのです。
そうです、よく子供がベッドでやるあの「ピョンピョン」です!!


座ったままの姿勢で力一杯飛びました!!


しかも、「ウッホーイ!ウッキー!」などど奇声を発しながら・・・。
幸せだ〜、夢なら永遠にさめるな〜とばかりに・・・。


しか〜し、幸せは長くは続きませんでした。



喜びに身を任せたまま、10回ぐらい跳ねた時でしょうか?

不意に前のカーテンがシュッ!と開き、
中からスチュワーデスがひょっこり顔を出しました。


そしてなんと、空中を飛んでいた私と目が合ってしまったのです。


時間はピタリと止まりました。
全ては、中島み○きのメロディーとともにストップモーションに・・



そして、私の心は悲鳴をあげ続けました!


「ゲゲッ、も一人いたのねんのねんのねん・・・」




リフレインのように繰り返す「ねんのねんのねん」と遠のく意識の中で、
ほんの数秒の間があったでしょうか?



そのスチュワーデスは、何事も無かったように、
そっとカーテンの奥に消えて行ったのです。



ふ〜、良かった!バレてなかった。(←んな訳ねぇだろ!)



と私が少し安心しているのもつかの間・・・
カーテンの方からは「プッ、ププッ!」っと
サクランボの種を吐きだすような音・・・。


ヤ、ヤバイのか?



いや、違う!きっと、カーテンの陰に隠れてサクランボ食ってんだ!


しかし、さらにボリュームは上がって「プッ、・・・プッ!」

も、もしかして、今笑った???

笑ったの〜〜〜っつ?



私の心の叫びも虚しく、カーテンの奥からは、
さらに「プッー」と吹きだす声が。


そして、私の太腿には強烈な激痛・・・


隣を見ると、鬼のような形相で私の足を強烈につねる妻が・・・。



い、いかん、とにかくこの場を何とかしなくては・・・。

私は考えました。そして・・・


「う〜ん、なかなか良い椅子だな〜。でもちょっと硬いかな?」などど、
独り言のようにつぶやいてみたのです。


っと、次の瞬間、
スチュワーデスさんはこらえきれずに爆笑しはじめたではないですか・・・


そして、隣からは「ハァ〜〜ァ〜ッ」っと長く冷たいため息が・・・

・・・こうして私のエクゼクティブの夢はもろくも崩壊をはじめました。



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