バリ島のブログ!バリチリ家の人々

バリ島現地旅行会社バリチリのスタッフが、
バリ島情報をあれやこれやとご紹介いたします。
週替わりのテーマに沿って、それぞれが自由にお伝えしていきます。

タグ:ナシゴレン


クタ地区のローカルストリートにはワルン(小さな食堂)がたくさんあり、庶民の台所となっています。クタエリアは特に観光関係に従事する人達が多いのです。そんなクタエリアのみで30年ナシゴレンをついくっているバッパ(おじさん)がいます。

30年間おなじ仕事、夫婦、料理、お客さん、ナシゴレンを通してこの場所からよいものが広がっていったに違いありません。小さなコミニティーともいえますね。

「ワルン・ブ・カルディ」とあり、「カルディ婦人の食堂」ですが料理担当は旦那さんです。
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夕刻です。タイトルの通りナシゴレンと電信柱です。

この電柱の目の前で調理します。

ほぼナシゴレン専用の大きな鍋が2つ、いつもこうしてブンクス(お持ち帰り)のお客さんが待っています。だいたいお客は夫婦の動きを観ているか、世間話をする程度、しかしこんな何気ない会話が豊さの本質かもしれません。ゆっくりただ待っているだけの空間、あたりまえに坦々と料理をする夫婦、神経を使う必要のない関係、なんとなくうっすらボーとしていることが許される場所。こんな場所で調理されるナシゴレンなのでなんとなくまた買いたくなるのかもしれません。
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はじめてワルンに入るとき、まず野菜をみて生鮮野菜の量が豊富なお店にします。

だいたい客数と比例するのであたります。

この生卵の数、いかにお客が多いかわかります。
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このごはんの量、すごい、一晩でナシゴレンに使われるそうです。

一晩でこのご飯の量、ただものではありません。
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じゃじゃーん、こちらのバッパです。ブ・カルディの旦那さん

注文のほとんどがナシゴレンのため長い時間この姿勢・恰好をしています。
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電柱の目の前が大きなフライパン鍋ので電柱に油が見事にかかって濡れて見えます。

よけいな動きがなくほとんど動いていないように見えます。

多分よけいな無駄な動きがなく合理的なのだと思います。
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ところでこのナシゴレンですが、中華風のチャーハンではなく昔からバリのワルンで売られているオレンジ色で野菜がキャベツ程度の下町ナシゴレンです。見た目は少し寂しいナシゴレンですが、食べなれると具だくさんで豪華なチャーハンとは明らかに違うおいしさがあるのです!

ツーリストの方はほとんど目にすることはないかもしれませんが、この下町ナシゴレンはライス中心でこれ自体ライスの代わりとなっているようです。食べなれると生活の一部のような・・・ライス同然に食べられています。
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1回で4-5人分調理します、長年のカンのもりつけをサクサクこなします。
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日本語で「夫婦」ですが、夫婦で長年仕事をするのは・・だいたい家でも一緒、仕事場も一緒です。これを30年ですから、先進国は離婚や家庭内別居など家族という形の維持が難しくなっていますが・・・昔は日本でもあたりまえのように八百屋さんや豆腐やさんなどたくさんいらっしゃったようです。「個人」という単位が世界中グローバルに普遍的な単位だと日本にも浸透していますが「家族」「地域」などを壊し過ぎると「個人」という単位が怪しいものに観えてくるのかもしれません。
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なぜならこちらのご夫婦がなんらかの近代化のプロセスの未熟過程には見えず、すでに「完成」した家族・夫婦労働の形であり、むしろこれから不幸にも崩れていく可能性があるように見えるからです。
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この電柱はこのご夫婦の在り方を毎日眺めています。

何百回とナシゴレンの油と水蒸気を浴びながら・・・・
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馴染みのお客さんを近所の子供のようにただ目線で見送ります。
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ちなみにこのナシゴレンははじめて食べる人にとっては「薄い」と感じる方が多いかもしれません。また口あたりが軽いと感じます。正直最初の1口目で「おいしー」と感激するものではありませんが、2回目3回目から「このナシゴレンおいしいかもしれない」と思うのです。こんな体験ありませんか?そう感じた人がこちらのリピーターとなります。

いつまでもお元気で!!
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お次はナシチャンプルの屋台です。

こちらも仕込みのご飯の量が多いので発見しました。
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もっと簡単なオカズとおもったら・・・あなどれない感じです。
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おばちゃんが毎日たっています。ほとんどブンクスですが横に2席ほどのテーブルもあります。

サンバルも2種類、クセのないオーソドックスナシチャンプルでおいしいのです。

またクタの深夜勤めの方の食事処にもなっています。
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おばちゃんも、いつもいそがしいのにフレンドリー商売は少しの

夜のナシチャンプルはもっとお店が増えていけばいいと思いました。

夕食の用意もせずルーズにかつ栄養のある食事ができます。

ローカルストリートではおいしいナシゴレンやナシチャンプルを100円程度で食べられます。

おばちゃんもがんばってください!

→ご感想はFBへ
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→バリ島のチャーターカーで食べ歩き

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あか(赤)!派です。

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↑ナシゴレン(赤)のイメージ写真

ナシゴレン・アヤムとか、ナシゴレン・シーフードとか、
ナシゴレンの後に、なんらかしらの単語が続いている場合は、
どんな色でもいいのですが、
ナシゴレン だけの場合は、赤いのがいいです。

具は、冷蔵庫に残ってました・・・という感じの残り野菜。
豪華な具は、いけません。

ごはんは、昨日のごはんの残り。
炊きたてなんて、もってのほかです。

卵はなくてもいいですが、キュウリは、必須。

気に入っているのは、ウブドのスグリワ通りの
ワルン・スティアのナシゴレン。

カランアッサム出身の兄弟姉妹で、
一番上の兄ちゃんが作るナシゴレンは、まさに、ナシゴレン。

お店では、ナシゴレンのための冷えごはんをわざわざ取り置いています。

冷えごはんに、ちょっぴりの野菜と、ちょっぴりのお肉を勢いよく炒めます。
ポイントは、油の量だと思われるほど、
油の量がちょうどよく、できあがったナシゴレンは、心もちふっくら。

もちろん、サンバルとケチャップで味付けたナシゴレンは
れっきとした赤です。


・・・これだけ書いておいて、スティアの写真がない!
ごめんなさい・・・


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私が初めて食べたナシゴレンはバリ島に初めてやってきた時に免税店のプラザバリででした。
2回目に食べたナシゴレンは、大阪のアジアンレストランででした。

う~ん2つのナシゴレン…、味も見た目もかなり異なっていた記憶…。
しかし、どちらもそれぞれの味で美味しかったのも記憶に残っとりますよ。

さて、今週のテーマは、みんな大好き、インドネシア料理の定番、ナシゴレンでございます。
『1990年代後半にファミリーマートが「アジアごはん」シリーズとして大々的に発表したのを機に知名度が高まった(Wikipediaナシゴレンより引用)』のナシゴレンでございます。(くどいし)

そんな訳で、今や日本人の皆さまにもナシゴレンという料理をご存じであろうということを前提に進めちゃいます。

冒頭にもある通り、ヒトクチにナシゴレンと言っても、本当にいろいろな種類があるものなのです。
遠い昔にナシゴレンを独断と偏見で分析してみた記事がございましたので、ご興味のある方や、やっぱナシゴレンが何か分からん!ってな方は覗いてみてくださいまし。

お好みのナシゴレンをお選びください
http://www.bali-chili.com/pic/200809/25.html

さてさて、バリ島暮らしも長くなってくると、ナシゴレンといえば、レストランではなく、ワルンでのオーダーのみとなってきます。(え!私だけ!?)
だって、レストランに行くなら、わざわざいつも食べられるものよりは、ちょっと珍しいものが食べたくなるじゃぁありませんか。
それに何より、ワルンのおやっさんの中華鍋を手早く振るう、逞しくも華を感じさせるその姿勢!庶民の食べ物に、レストラン様の追随を許さない感じ。…ああ、腹ぺこ時、たまりまへん。

そんでも、やっぱり時々レストランで頂いちゃう、鮮やかに光り輝く黄金の目玉焼きがのっかったナシゴレンには、思わず頬が緩む感覚を覚える今日この頃のワタクシとナシゴレンの、そんな微妙な関係性でございました。

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キンコンおみち
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