4大スポーツ選手列伝

MLB、NFL、NBA、NHLの4大スポーツの選手のエピソードを紹介していこうと思います

2012年04月

ロニー・サイカリー ~The Spin Doctor~

0982ベイルートで生まれたサイカリーは、9歳でギリシャに移り住み、当地でバスケット、サッカー、陸上競技で活躍。特にバスケットでは17歳にしてギリシャの名門パナシナイコスでプレーするなど活躍した。

しかし、ギリシャ国籍がないために国際大会に出場できず、そのことを理由にNBAを目指してアメリカ国籍を取得。シラキュース大学に進学した。

同大学でセンターとして輝かしい成績を残し、リバウンドで歴代1位、ブロックで2位の通算成績をマーク。1987年にはNCAAトーナメントで決勝まで進出した。

レバノン代表に名を連ねたこともあったが、既にアメリカ国籍を持っていたので1986年の世界選手権ではアメリカ代表に選ばれ、金メダルの獲得に貢献した。

1988年に全体9位で新設のマイアミ・ヒートに入団。同球団最初のドラフト指名選手となった。

身長211センチとセンターにしては小柄だったが、強靭なフィジカルとスピードでこれを補い、1年目からスターターとして活躍。78試合に出場して平均10.9得点、7.0リバウンド、1.2ブロックを記録した。

翌シーズンにはさらに成績を伸ばし、平均16.6得点、10.5リバウンド、1.7ブロックを記録。MIPを受賞した。

ローポストでスピンを多用することからついたあだ名は"The Spin Doctor"と呼ばれ、黎明期のヒートを攻守に支え続けてきたが、1994年にゴールデンステート・ウォリアーズにトレード。

0981ウォリアーズでは移籍1年目に35試合しか出場できないなど出場危機を減らしてしまい、1996年にオーランド・マジックにトレード。

翌シーズン途中にユタ・ジャズにトレードが画策されたもののトラブルで流れ、結局ニュージャージー・ネッツに移籍。しかしネッツではほとんど出場できず、1998-1999シーズン途中でウェーバーになった。

その後再びヨーロッパへ渡り、2000-2001シーズンはバスケットでも強豪のFCバルセロナでプレーし、同年で現役を引退した。

引退後はレストランを経営するほか、DJとしても活動。ゴルフトーナメントも主催するなど、趣味を満喫しながら第二の人生を送っている。

コリス・テンプル ~Louisiana Blackstar~

0979バスケットは今や黒人の時代である。NBAだと白人選手はどのチームにも2、3人程度で、これはカレッジでも似たようなものである。

だが、ほんの数十年前まで黒人選手は出場のチャンスを満足に与えられないことがままあった。人種差別の問題があったのだ。

特に人種差別の激しい南部のカレッジではこの傾向が強く、70年代になっても白人しかいないチームが珍しくなかった。そんな中に黒人選手が割って入るのははどんなに勇気が必要だったろうか、想像に難くない。

コリス・テンプルはまさに勇気ある男だった。名門ルイジアナ州立大学に入学した彼は、1971年に同大学バスケットチーム初の黒人選手となったのだ。

実力は折り紙つきだったが、人種差別の激しい当時のルイジアナにあってテンプルの登場はレイシストの反感を買い、テンプルの身を守るために州兵が出動したほどであった。

そんな過酷な環境下でテンプルは大車輪の活躍を見せ、最終学年時には平均15.0得点、10.5リバウンドの大活躍でオールカンファレンスを受賞。ルイジアナ大の歴史に大きく名を刻んだ。

同年ドラフト4巡目でフェニックス・サンズに指名されたが入団には至らず、ABAに所属していたサンアントニオ・スパーズと契約。同年24試合に出場し、その後現役を退いた。

0980引退後は障害者の保護活動に従事。二人の息子も後にルイジアナ大でバスケット選手となった。その一人が元スパーズのギャレット・テンプルである。

ギャレットは差別をはねのけた父親を尊敬していて、ミルウォーキー・バックスに移籍した際には父の大学時代と同じ背番号"41"を着けた。

テンプルは成績の上では見るところがない選手である。だがテンプルのやってのけたことは数字では表現できない偉業なのだ。

Chieko BG様フォロー記念

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リクエストにお応えしてNBA選手を紹介する予定ですので、どうぞお楽しみに。

バリー・ボンズ ~Homerun Monster~

0975ボンズがスーパースターになるのは宿命だったのかもしれない。父のボビー・ボンズは60年代を代表する強打者で、母方の従弟はレジー・ジャクソン、叔母のロジーはハードル競技で東京オリンピックに出場、バリーという名前はボビーの同僚だったウィリー・メイズ名付けたという。

ハイスクールではバスケットやフットボールでも活躍。だが一番すぐれていたのは野球で、オールアメリカンにも選ばれるなど実績を残し、1982年にサンフランシスコ・ジャイアンツにドラフト2巡目で指名されたものの拒否。アリゾナ州立大学に進学した。

大学でもカレッジワールドシリーズで7試合連続安打のレコードを樹立するなど輝かしい成績を残し、1985年に全体2位でピッツバーグ・パイレーツに入団した。

甘やかされて育ったため性格は最悪で、ルーキーイヤーにマイナーで監督室にノックもせずに入ってきてぶしつけな挨拶をして監督に一喝されたというエピソードもある。

しかし、ボンズを厳しく教育する監督のエド・オットーにボンズは徐々に敬意を示すようになり、性格は治らなかったものの1986年にはメジャーデビュー。打率.223ながら16HR、36盗塁を記録し、新人王投票で6位につけた。

名将ジム・リーランドをもってしても性格の悪さはどうにもならず、チームメイトと喧嘩ばかりしていたが、成績の方は超一流であった。

1990年には打率.301、33HR、114打点、52盗塁の成績でオールスター、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞MVPをそれぞれ初受賞。1992年にも7MVPを獲得し、オフにボビーが現役時代を過ごしたジャイアンツに移籍した。

パイレーツ時代に着けていた背番号"24"をジャイアンツでも要求。しかし既にメイズの永久欠番となっていたので、ボビーと同じ"25"に落ち着いたが、ここに至るまでにかなりの批判を浴びた。

移籍1年目から打率.336、46HR、123打点の成績でHRと打点の二冠王を獲得し、3回目のMVPを受賞。それ以降も打ちまくったものの、徐々に地味な存在となっていった。

当時のボンズは走攻守、すべてに秀でた万能選手であった。鋼のような見事な肉体を躍動させる姿は絵になったが、時代がボンズを狂わせた。

097690年代はMLBをステロイドが席巻した時代であった。マーク・マグワイアとサミー・ソーサのHRに全米が熱狂した。そんな時代の流れにあって、HRが特別多いわけではないボンズは洗練されていながらもいささか地味な感が否めなかった。

それがボンズは許せなかったのかもしれない。足も守備もボンズはかなぐり捨てて、ステロイドに我が身を染めた。

ボンズに異変が生じたのは1999年のことであった。体重を増やして臨んだそのシーズンは不調に終わり、限界説もささやかれたが、102試合しか出場していないにも関わらず32HRを放っていた。

ボンズが明らかにおかしくなったのは翌シーズンだった。打率.306、46HR、106打点の成績でMVP投票はソーサに次ぐ2位を獲得した。

続く2001年、ボンズは73HRを放った。マグガイアが記録した70HRの記録を塗り替え、MLB最強のスラッガーの座を不動のものとした。

ただでさえ悪い性格がステロイドの副作用かますます悪くなり、チームメイトと対立を繰り返すばかりか、ロッカールームに自分用のテレビとソファを設置。友人といえるのは特別製の人間である新庄剛志だけであった。

毎年MVPを獲得し続け、2004年には120敬遠、出塁率.609というとてつもない成績をマーク。最も有効なボンズ対策は"全打席満塁でも敬遠すること"で、実際全打席敬遠した方が失点が少なくなるというデータがある。

本拠地AT&Tパークでライト場外の海にHRをたたき込む"スプラッシュ・ヒット"はジャイアンツの名物で、ボンズの打席ともなればHRの落下予想地点にはボートに乗って網を持ったファンがひしめき合った。

ちなみにAT&Tパークは左打者には圧倒的に不利な球場で、本当はスプラッシュヒットは滅多に見れない大技のはずなのだが、ボンズが35本も打ってしまったせいで世間一般には簡単だと思われている節がある。

7度目のMVPを獲得した2004年以降は徐々に成績を落としていったが、2007年にはハンク・アーロンの持つ755HRの記録を塗り替え、756号HRをスプラッシュヒットで達成。HRボールはオークションで約75万ドルの値段が付いた。

ちなみにこのボールは参考記録を意味する"*"マークが書き込まれたうえで野球殿堂に飾られている。

長年薬物疑惑はささやかれていたが、同年には薬物使用に関する大陪審での偽証が明るみに出て起訴される事態となり、ただでさえ悪いボンズのイメージはどん底まで落ちた。

同年限りでジャイアンツはボンズとの契約を解除。その後移籍先を探したものの引き取り手は現れず、そのまま現役を引退した。

私はパイレーツ時代のあのボンズが今でも忘れられない。HRは多くなくても、輝いて見えた。あのボンズが私はもっと見たかった。
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