NBAオールスターの前座にスラムダンクコンテストというものがある。

 

0299主に若手選手が出場し、それぞれが趣向を凝らしたダンクを披露するというもので、ここで好成績を残した選手は出世することが多い。

 

1990年に48位でフェニックス・サンズに指名されたセドリック・セバロスもその一人である。

 

1年目2年目と目立った活躍はなかったが、2年目の1992年、スラムダンク紺tネストに出場した。

 

セバロスはなんと目隠しをしてコートに現れ、そのままゴール目がけて走りだし、見事にダンクを決めた。優勝したことは言うまでもないだろう。

 

優勝のご利益は翌シーズンにさっそく表れた。前年平均7.2得点、2.4リバウンドに対し、平均12.8得点、5.5リバウンドをマーク。さらにリーグ最高のFG成功率.576を記録。チームもNBAファイナルに進出した。

 

その後も故障かちながらも活躍を続け、1994-1995シーズンからはロサンゼルス・レイカーズに移籍。

 

レイカーズで平均21.7得点を記録し、1995年のオールスターに選出されたが、故障で出場を辞退。その後二度と選出されることはなかった。

 

翌シーズンには突如失踪。マジック・ジョンソン復帰による出場機会の減少が原因とも言われたが、真相のほどは不明である。

 

1996-1997シーズン途中にサンズにトレード。さらに翌シーズン途中にダラス・マーべリックスにトレード。

 

0298マブスでは主にシックスマンとして活躍したが、2000-2001シーズンにデトロイト・ピストンズに移籍。さらにシーズン途中にマイアミ・ヒートに移籍。シーズン終了後にデンバー・ナゲッツに移籍したが、出場のないままウェーバーとなった。

 

その後はイスラエルでプレーするものの、数試合でウェーバーとなり、今度はロシアでプレー。さらにフィリピンでもプレーした。

 

その後ABAでもプレーしたのち現役を引退。現在はサンズのアリーナアナウンサーとして働いている。

 

そのほかにもラジオ番組のポストを務めたり、ヒップホップのCDをリリースしたり、突如IBLで現役復帰したりとユニークに活動している。

 

こんなユニークな男が一人くらいいたほうが、どんなスポーツでも面白いと私は思う。