2005年07月14日

ムッシュカステラの恋

TVから録画した映画って、「いつでも見られるから」って安心してしまって、なかなか見ないんですよね。
特に、一度見たことあるものだとなおさら後回しになって・・・。
「ムッシュカステラの恋」もその中のひとつでした。
他にもまだ、録画してあって一度も見たことがない映画もあったけれど、今日はなんとなく「ムッシュ」な気分。
いつもより夕食を早く食べ終わったので、久しぶりに見てみることにしました。

おもしろかった。そうそう、そういえばこんな話だったな〜。
前にも見たことがあったのに、何がおもしろかったのかとかすっかり忘れていました。
これといって盛り上がりがあるわけではないのですが、なんだかとっても味のある作品なのです。
主人公のムッシュカステラを始め、英語教師、妻、運転手、ボディガード、バーの女性、妹、など、ひとりひとりの登場人物のキャラクターがすごくしっかりしていてリアルです。

みんな善良な人ばかりだけれど、それぞれに人間的な欠点も持っていて、それゆえに、なんとなくお互いの歯車がかみあってない。誰も悪くないし、むしろみんないい人なのに、人間関係がぎくしゃくしてるんです。
特にムッシュカステラの空回りぶりには、苦笑しながら悲しさすら覚えてしまうくらい。

それが、どうしてなんだろう。ムッシュカステラが失恋したあたりからかな、だんだん歯車がかみあってくるんです。
それまで自分の世界に凝り固まっていた人たちが、少しずつ他の人のことも考えられるようになって、大人になってくる。
もちろん、みんなもう十分いい大人です。だけど大人だからこそ、柔軟さがなくなってることってありますよね。
それが、なにかささいなことがきっかけで、今まで理解できなかった人のことが理解できるようになる。
何がきっかけでそうなったのかはよくわからないのですが、それはこの話があまりに自然で、うまくできているからかもしれません。

とにかく、周りからみたらなんにも状況は変わっていないのに、みんなの中にそれぞれ起きた小さな変化で、人間関係が油をさしたように変わってくるのです。
この油の役目を果たしたのが、つまりは「他人を理解しようとする気持ち」だったんだと思います。言葉にしてしまうと悲しいほど陳腐ですが(^^;)
登場人物みんながみんな、幸せになるわけではないのですが、とにかく心がじんわり温まる、おすすめの映画です。

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