2006年07月04日

ボウリング・フォー・コロンバイン

かなり遅れ馳せながら、マイケル・ムーアの「ボウリング・フォー・コロンバイン」(2002年)を見ました。
録画したままHDDに眠らせること2年以上。容量が少なくなってきたし、そろそろこれを見て削除して、少しでも空き容量を増やすか、なんていう気持ちで見始めたものの、その内容の骨太さに感動して結局消せず。保存版としてDVD行きが決定いたしました。

ほんとに今さらなんだけど、これはすごいね。
カメラ一台と勇気と行動力があれば、ひとりの人間が世の中を変えることもできるかもしれないって、なんとなくではなく実感として感じられるドキュメンタリー。
マイケル・ムーアは、軽いフットワークで相手のふところにさっさと入り込んで、その人の人間性をさらけだす。超有名人だろうが学校をさぼって遊んでる高校生だろうが、誰に対してもおんなじような口調でおんなじように質問して、心の内側をどんどん引き出していきます。
テンポよく質問することで、回答者が体裁を整えたり耳当たりのいい言葉で繕ったりする時間を与えない。そしてポロリとこぼした本音を決して聞き逃さない。どんなに自信満々に語っている人も、マイケル・ムーアのインタビューにはだんだんしどろもどろになり、最後には逃げ腰になっていくのが手に取るようにわかります。
逆にしっかりと自分を持って真摯に生きている人は、ぼそぼそしゃべっててもそのまっすぐな清潔さが伝わってくる。一見破壊的なヘヴィメタ・ロッカーのマリリン・マンソンのインタビューにはちょっと感動を覚えました。

多くのドキュメンタリーは、「まずは真実を多くの人に知らせる」ことで、世の中を変える「きっかけ」を与えてくれます。ただ、実際に変わるかどうかは、その後それを知った人たちがどう考えてどう動くかにかかってくる。
だけどこのドキュメンタリーでは、すでにこの中で世の中が動いているんです。だって実際、Kマートに銃弾の販売停止を約束させたんですから。
きっと報道に携わっている人ならみんな、こういう形で自分の仕事が世の中に還元されることを目指しているんじゃないかと思いました。それをさらりとやってのけたマイケル・ムーアはすごい。
個人の力でも、大掛かりなしかけがなくても、世の中は確実に変えられるということを示してくれたマイケル・ムーアはやっぱりすごいと思いました。

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この記事へのコメント
マイケル・ムーアって、本当にすごいよね!個人一人でここまで出来るんだよっていう、すごい勇気をくれる。是非暗殺されないで長生きして欲しいね。てゆーか頼ってないで、自分でもできる行動はしなきゃ!って思わせてくれるよねー。DVD貸してね〜^^
Posted by つまき at 2006年07月05日 14:34
そうそう。誰でもできそうに気軽にやってる感じがまたいいんだよね。
もちろん実際はすごい勇気がいることだし、そんな簡単なことじゃないんだけど。
でもやろうと思えば誰でもできることなんだよね、やっぱり。
これまでは、たとえば個人で世の中を変えようとした場合って、
地道な草の根運動みたいなので大勢の人を巻き込んでいくっていうやり方しか
ないような気がしていたけど。
つまき用DVDリストに加えておくよ〜。
Posted by balloon at 2006年07月05日 21:58