ベーシストたけっちブログ

都内と横浜で活動するウッドベーシスト“たけっち”のブログです
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May 13, 2017

コジマサナエ Acoustic Version@横浜DOLPHY

GW前半は岡山在住のボーカリスト、コジマサナエさんのライブだった。
当初お客さんモード全開のつもりだったが、前日夜にサナエさんから誘われて、急遽僕も一緒に数曲演奏させてもらうことに。嬉しくて背筋が伸びたが、えええーー緊張。。。
ギタリストの廣木光一さんとは昨年の還暦パーティ以来か。
お二人が参加しているアルバム「Unconditional Love」を聴きながら就寝。

ライブ当日はリハーサルから本番、打ち上げまで1日ご一緒させてもらい、とても良い経験になった。

廣木さんのギターはエゴを出さない。そこにある音楽のためにプレイする。
最小限の音符を豊かな音色で奏でる。
丁寧に丁寧に、1本1本織物を織るような左手の押弦。
その音楽は、無数の星屑を探していく詩のようだった。
そして、ものすごい集中力。口元を見ると一音一音歌いながらギターを弾いている。
ギターの和音が響くと、あたかも遠く地平線の彼方から歌手を照らす太陽のように感じることがあった。
廣木さんと一緒に音を奏でるということは何と幸せなことだろう。。。

そんな廣木さんに寄り添うサナエさんの選曲は、
ご自身の言葉をかりると
強く、優しく、美しい曲達だった。
行間のある音楽。そこに聴いている僕達の想いが受け入れられる隙間がちゃんとある。

そんなお二人と共演できて、とっても緊張したけど、たくさんのことを学んだ。
また頑張ろう。

打ち上げでは楽しく呑み過ぎた。。。
そして久しぶりにシメラーをやってしまった。はい、頑張りました、自分。
でも、驚くほどの消化力。胃は少しもたれるが、翌日も何とか生きられた。
ムラバンリーダーの言っている別腹ということが最近よく理解できた。
bamboobass at 10:16│Comments(0) Live日記 

April 26, 2017

山々の音楽とラーガ・ロックの世界

Life is what happens to you while you are making other plans.
(人生とは、何かを計画している時起きてしまう別の出来事のこと)
                          星野道夫「イニュニック」より


先日は万象房さんで1月以来のライブだった。
深遠なインドの世界観とロックが融合した音楽を展開するApple Geetaさんとの対バン。
個人的には1月のライブが散々なものだったから、ライブの数日前から緊張してしまい、またまた軽めの便秘に。。。こうなってしまうのは不安要素があるからだ。
ライブ前の一週間、時間的に厳しかったが、不安要素を洗い出し、1つ1つクリアーにしていく。

まず1つは、カドバンズバールのライブで課題だったチェロで弓を持ったままのピッチカート奏法。
色々な弾き方を試してみる。随分悩んだが、ライブ直前になって何とか兆しが見えて、薬指側に重みを掛けるというのがポイントということに気付く。薬指の指紋が段々無くなってきた。。。本番では良い感じにポンポン鳴っていたと思う。
このやり方ならフレンチ弓のコントラバスでも応用が効きそう。

今、とっても影響を受けているSvante Henryson先生の演奏。中間部で野太い音色のピッチカート演奏が聴ける。


そして、ボサノヴァ曲でのソロ。これはジャキスさんのフレーズを取り入れつつ譜面を作った。
オブリガードでは、ブラジルっぽくシンコペーションにしたりと以前の譜面からバージョンアップ。
でも、本番ではやはり周りのサウンドとマッチしなかった。クラシックのように細部まで譜面化してあらかじめやることを独断で決めてしまうと、メンバーとの瞬間のやり取りが消えてしまう。
しかし、こうやって色々と試しながら、いつか即興でも出来るように自分のボキャブライリーを増やしていくしかない。

3年ぶりにオリジナル曲が出来る
そんな中、「茜雲」というオリジナル曲が出来た。オリジナルが書けたのは約3年ぶりだろうか。カドバンズバールでのミカコさんの鹿皮太鼓と声を織り交ぜた即興にインスパイアされたのがきっかけ。
その時の印象を思い出しながら、構成して曲に仕上げていった。
後でミカコさんが大きな時間の循環を感じさせるとても素敵な歌詞を書いてくださった。
本番前のスタジオで初合わせ。メンバーと意見交換しながら1時間ほど練習。僕の中ではアイリッシュ風のイメージだったが、段々変容してきて、ライブ本番では後で思い起こすとバルトークのルーマニア民族舞曲っぽい感じで弾いていた。楽団で以前やった曲だけど、知らないうちに影響って出てしまう。ルーマニア民族舞曲は「羊とヤギ」というチェロとパーカッションのユニットのヴァージョンが好き。
秋山さんのギターはチャランゴの響きになってポリリズムで絡んでくる。想像以上の世界観が拡がった。

羊とヤギ




ハンガリーのグループ 「ムジカーシュ」をフィーチャーしたオケの演奏。これも楽しい。


茜雲の土壌となった音楽
Ryuichi Sakamoto「andata」
The Gloaming 「The Pilgrim's Song」
Asaka Igarashi 「Escape」

春の芽吹きを感じさせる秋山さんの新曲
同じ時期に秋山さんも新曲が出来た。こちらは春の芽吹きを感じさせ、旋律には疾走感がありコード進行が美しい。これにもミカコさんが歌詞を書く。歌詞の中に出てくるカモシカは秋山さんでヒバリは僕のことを歌っているという。本番ではミカコさんは旋回しちゃうし。いやー楽しかった。本番ではスピードに乗れず全然弾けなかったけど、これからも大事に練っていきたい曲。

予想外の出来事が音楽を創っていく
移動中のお供に持っていった星野道夫さん著の「イニュニック」


星野さんの言葉の数々が綿に水が吸い込むように身体に浸透していく。
昔は途中で挫折したけど今なら読める。ミカコさんを始め自然派な方々との交流が増えた影響かもしれない。
その中に素敵な言葉があった。

「人生とは、何かを計画している時起きてしまう別の出来事のこと」

まさに人生!
事前に計画しているんだけど、本番でメンバーの音に触れていくうちにどんどん閃きが起こって、結局予定外のことをやってしまうんだよね。。。
その閃きとは、例えば、川の水脈を自分で見つけて、そこにスーっと入って、そのまま身をまかせて流れることが出来るかというイメージ。本番ではその閃きに従ってスーッといけた瞬間が何度かあった。

人事を尽くして天命を待つ、あとは共演者の音を聴く。そうすると一人で練習していた時には思いもよらなかったフレーズが出てくる。自分で自分を発見していく旅のようだった。
そして集中力と「えいやどうにでもなれ、やるしかない!」という覚悟と勢い。本番のステージで大事なこと。今回の現場で学んだ。
ムジモンのライブにチェロで参加して今回で4回目。チェロで初めて確かな手応えを感じたライブだった。
ここまで来るのにほんとしんどかったけど楽しかった。僕の音を受け止めてくれているメンバーや周りの人達のおかげ。これからもがんばろう。

Apple Geetaさんのステージ
次はApple Geetaさんの演奏。
kigawaさんのグルーヴィーなギターと、良い意味でちょい悪な感じの歌、そこにアキコさんのチャーミングな歌とシタールが絡む。ポップでロックな雰囲気の中でシタールが響いて新鮮。さりげなくインストの曲や7拍子の曲をやったり、とってもかっこよかった。

最後はみんなでセッション。個々の音楽性が混じって多国籍な演奏に。

アフターでは山伏研究家でもあるkigawaさんの土地にまつわる色々なお話が聞けて面白かった。神様の性、縄文と弥生など。そして、アキコさんによる色々な神様にまつわるお話やヴィーナのお話など。
僕はお店にあったインドのサーランギという楽器を弾かせてもらった。
右手はコントラバスのジャーマンで応用が利きそう。でも左指は弦を押さえるのではなく、爪のちょっと上の部分を弦に押し付けて音程を変化させるみたい。弦で指が擦られて痛たたた。ヴァイオリン属やヴィオール属とは全然原理が違う。
弦は40本近くあるとか!?チューニングで1日が終わってしまいそう。。。
擦弦楽器の親戚を巡る旅をしてみたい!

皆様、ありがとうございました!

写真は万象房さんのブログより拝借。
山々の音楽とラーガ・ロックの世界


やまやま


旋回!


APPLE GEETA


全員セッション!


記念撮影


サーランギを弾く
bamboobass at 23:13│Comments(0) Live日記 | チェロ

March 26, 2017

山々の音楽会

でも前例がないからとか、そういうことを頭に少しでも浮かべてしまったら、新しいことは何ひとつ動き出しはしない。新しいことはいつだって、無謀で無計画で、前例がなくて保証がないところからしか生まれてこないのだ。
                          鹿子裕文 著「へろへろ」より

準備したら心は踊らない。つまり、違う次元で準備はするということ。
名越康文


3.11の翌日はMusica das montanhas (ムジカ・ダス・モンタニャス)、略してムジモン(ポケモンではない)のライブだった。
チェロ弾きの弟が頑張ってくれた。チェロを持つようになってから初のワンマンで、しかもプログラムは全てメンバーのオリジナルという。ハードル高かった。。。
このライブを迎えるまで期待と不安と強迫観念が入り混じってソワソワした感じで、このよくわからないストレスが原因なのか?急に便秘になってしまった。ネットで情報探して「3Aマグネシア」という軽めの薬を購入。薬のおかげで5日ぶりに出る。あ〜よかった。。。ホッ。。。3月に入り花粉症の症状もきつくなってきた。(3月下旬の現在は症状が軽くなった)2月は寒さと乾燥で身体の免疫が下がり、ほんと自分が惨めで辛かったが、何とか乗り越えた。

今回はミカコさんが鹿革の太鼓を初お披露目。
その太鼓を叩きながら歌う姿は、我々がいる人間の文化と動物の世界や自然界の狭間を歌でつなげる巫女のよう。
そして、秋山さんの昔の曲を新たに取り上げて歌っていた。その失敗を恐れず果敢に挑戦していく姿にとても感銘を受ける。

秋山さんのギターは緑色の風(Vient Verde)を吹き荒らし変幻自在。

僕はそんなお二人の演奏についていくのに必死で、脳のパラメータは常にマックス値で、時に赤色点滅、フリーズを繰り返したが、暖かく大らかなメンバーとお客様とお店の空間に見守られ、無事演奏を終えることが出来た。ありがとうございました。カドバンズバールはやっぱりムジモンのホームだなぁ。

演奏中は、まるで濃い霧の中を綱渡りしているようで(このバンドは本番になるまでどういう演奏になるかわからない)その先は光が広がっているのか、はたまた暗い沼地に落ちるのかわからず、スリル満点の時間で、こんなに脳みそとブルース(魂)を使い切ったライブは久しぶりだった。
ライブ後は緊張が解けて顔が緩々になってしまった。聴いてくれたお客さんには、そんな僕のライブ中の表情とライブ後の表情の違いが面白かったようだ。

今までやっていた曲はさらに深みが増し、3.11のために書いた秋山さんの新曲など新たな試みもたくさんあり、とても楽しく充実した時間だった。

最近は政治のお話しは嘘ばかりで、もはや何が本当かわからない不安な世の中。
で も、こうして音楽をしている時の時間は「本当のこと」「真実」だと言える。
これからも頑張ろう。

【セットリスト】全て3人のオリジナル
1st
やまやまの唄
!Nos vemos pronto!
GRANA
Voice of the sun
小さな祈りの歌
Onenote茶豆

2nd
Vient Verde
休息
雨水回帰
Mermaid
このはずく
しろくじら
Terra Flora

アンコール


やまやまの音楽会


やまやまの音楽会


やまやまの音楽会


やまやまの音楽会


やまやまの音楽会



このライブに向けて準備してきたこと
1. 弓を持ちながらのピッチカート奏法を考察し、弓とピッチカートの柔軟な切り替えを目指す
2. ハーモニクス奏法
3. 大きなメロディを歌う練習
4. 無理して高い音を弾かない

Svante Henrysonのロックなチェロ
チェロを持って即興で演奏するのは、僕にとってまだまだとても勇気がいる行為だ。
自分自身のスタイルをどう構築していけばいいのか常に考えている。
そんな中、北欧のチェリストのSvante Henrysonの動画を偶然見つけて、ああ、そういえばサックスのMorten Halleのアルバム「Ten Easy Pieces」 に参加していたのはスヴェンテさんだったなと思い出す。また出会い直す感覚。このアルバムは、サックス、チェロ、Anders Jorminのコントラバスという変わった編成で、もともとAnders Jormin目当てで購入したわけだが、ここでスヴェンテさんのチェロを始めて聴いて、「何だかノリがロックな雰囲気の面白いチェロだなぁ」という印象。
そのAnders Jorminと共演している動画がある。


ウィキペディアを読むと、なんと元々はベース奏者で、独学でチェロを始めるという記述があり、「おお、僕と似ているなぁ」と勝手に親近感が湧く。
イングヴェイ・マルムスティーンのバンドでベースを弾いていたキャリアから、彼の根にある(と感じる)ロック的な要素はこういった活動の影響があるかもしれない。
それから色々調べると、スヴェンテさんの奥さんはボーカリストで、なんとチェロと歌のデュオのアルバムを出しているという。早速購入。


エルトン・ジョンやプリンス、ジョビンからエバンスまでジャンルレス。さらに数曲チェロの独奏曲が入っている。僕のバイブル的なアルバムとなった。かっこいい!彼のように弾きたい!何よりそういうプレイヤーに出会えたことが嬉しかった。CDを毎日聴いて採譜していく日々が続いた。

↓  二人で演奏している動画もあった。
ここでのWillow Weep for Meなんか、もうギターみたい。スヴェンテさんのチェロは本当に自由自在でとにかく発想が面白い。エンドピンが無いバロックスタイルのチェロを弾いている点も気になるところ。
上記の1と2はそんな彼の奏法からヒントをもらい、自分なりにあーでもないこーでもないと模索している最中だ。動画をよく見ると、ピッチカートの場合は人差し指で弓を持って、中指を中心にピッキングしていて、音の厚みを出すために時折薬指も添えてピッキングしているようだ。今回のライブで早速その奏法を試してみたが、PAを通すと、爪が弦に当たってしまい、線が細く音色が軽くなってしまうので、結局親指でピッキングしたり。音量バランスもまだうまくコントロールできない。もう少し考察が必要だ。
今回のムジモンのライブでは、ギターソロのバックで弾くという場面もあり、良い経験になった。



ロックだなぁ〜


この曲が原曲か。。。アーロン・コープランドの曲らしい。




Jaques Morelenbaumのチェロ 大きなメロディ
僕が最初に好きになったチェリストがジャキス・モレレンバウムさんだ。ジョビンとの共演など、ブラジル音楽には欠かせないチェリスト。5月には日本に来るみたい。楽しみだ。
ムジモンと同編成の動画を発見。色々な小型パーカッションを叩きながら歌うパウラさんがすごい。ジョアン・ドナートのかえるの歌もやってる。ここでのジャキスさんのソロも採譜して、真似っこしながら練習。僕はこういうブラジルのカチッとしたリズムの曲が苦手。シンコペーションの連続。今後の課題だ。




↓ この動画はスタジオ版だが、坂本龍一との東京でのライブ版があって、それがとにかくライブ感に溢れた感動的な演奏なのだ。冒頭のチェロのソロは、まるで声で歌っているよう。とてもスケール感の大きい演奏。ジョビンの雄大なメロディ。これも採譜して、毎日真似っこして弾いてた。
Live in Tokyo 2001
MORELENBAUM2 / SAKAMOTO
ワーナーミュージック・ジャパン
2001-11-21


ジャキスさんの影響で、今回のライブでは余計な小細工はせず、ストレートにメロディを弾いた。ゆったりとした曲では、ようやく自分のイメージに近い音色をコントロール出来るようになったかもしれない。



ジョビンのAs praias desertas。
2:25あたりから始まるチェロのメロディに、魂が上にふわっと持ってかれて、何ともいえない気持ちになる。美しい曲。


イメージ先行型
というわけで基礎練は全然やっていない。教則本をやっていてもよくわからない。本当はいけないだろうけど、今はそういう時期なんだろう。
日々の生活があって日常に疲れていると、練習時間を確保するのも大変で、練習と言ってもただ楽器に慣れ親しむだけで終わってしまい、全然創造的じゃなかったりする。
まず出したい音のイメージがあって、それを再現するにはどういった練習をしたらいいか?というのが大事だと思う。この順序を間違ってはいけない。
それがあったうえでの基礎練と教則本だ。今の僕はまだその時点まで到達していない。自分が出したい音のイメージをまだ探し求めているところ。
bamboobass at 22:13│Comments(0) Live日記 | チェロ

January 16, 2017

木漏れ日新年会

ジャズはリアクションの音楽です。「いつもこう」ではなくて、「あのときベースがああ来たからこう」の音楽です。
エヴァンズの即興性は、同じ小節を何百回何千回もさらって、無数のパターンを吟味しているからこそ、瞬間的にその場のムードにいちばんぴったりしたものを選べるという感じでしょうね。

             フィリップ・ストレンジ(「すごいジャズには理由がある」より)



明けましておめでとうございます。
新年最初はmusica das montanhasでのライブだった。
場所は町田にある万象房さんというこじんまりしたお店で、楽器の問題もあり3人入れるかわからず、最初ミカコさんは悩んでいるようだったが、「やっぱり3人でやりたい!」ということでお声をかけていただいた。
コントラバスだと場所をとってしまうので、昨年11月の厚木でやったライブに続きチェロで参加。

チェロということで、やはり本番迎えるまでの日々はネガティブな感情ばかりが浮かんでしまう。
でも、そんな不安もリハでメンバーと音を合わせてから吹っ飛んだ。
この日のためにあらかじめアレンジを考えてきたが、結局そのアレンジのとおりに弾いたのは1曲だけ。とほほ。。。メンバーの音を聴いてると、いろいろと閃きが起こって、やっぱりその場で反応して弾くのが自然だと思った。
逆に台本とおりに弾いても、その瞬間瞬間のサウンドにマッチしない場合が多い。譜面に書くと今度はその譜面に依存してしまって周りの音を聴かなくなり、サウンドしなくなる可能性が出てくる。
Bill EvansがWho Can I Turn To という曲のうち、わずか数小節のボイシングをどうしようかあれこれ試しながら弾いていて、これだ!と思っても結局譜面にしなかったという。譜面化するとかえってアイデアが固定されてしまうからだ。譜面にせずどんな形にもなれる柔軟な液体のままの状態にしておく。本番ではそのサウンドにマッチする音を瞬時に選択して弾いていたという。即興と同時に瞬間の作曲行為。僕が考えていたのはその話に近いかもしれない
やっぱり自分の頭で考えたこと・感じたこと。そして瞬発力。それが一番強い。1つのモチーフを頭の中で発展させていく能力。。。

今回も色々と発見があった。
ギターとチェロで同じアルペジオをやっていてもサウンドが溶け込むことを発見したり、ミカコさんの声とチェロでハモったり。今までの曲に新たな命が吹き込まれる。ワクワクゾクゾクする瞬間だ。

町田の万象房さん、初めてお邪魔したが、とても素敵なお店だった。
お客さんの期待感がひしひしと伝わってくる。演奏者の熱気をダイレクトに感じてくれて反応してくれる。下手なごまかしは効かない。温かくもとても厳しい場所だ。
終演後、聴いていた方々からポジティブなご意見、ネガティブなご意見、色々といただく。
「チェロより慣れてるベースを弾いてた方がいいんじゃないか」
ごもっともだ。僕はこれからもこういう声と闘うことになるだろう。
やっぱり音程だね。チェロになるとかなりシビアになる。そして自分が弾きたいと思った音を楽器に変換して弾く能力が足りない。迷いがあると音程が甘くなる。
教則本をそのまま弾いてても違和感があったんだよね。
対バンの電気ブランコさん、しんごとひでこの演奏は個性的でとっても素敵で、本当に自分が好きなもの・出したい音を奏でていた。たくさん刺激を受けた。

とっても楽しかったけど、結構ヘコんだ。でもいろいろとやるべきことが見えてきた。結局信じられるのは「自分」だけ。僕はこれからもめげずにチェロを弾き続けるぞ。

ライブの最後に出演者全員でセッションした時の動画。電気ブランコさんがアップしてくれた。
曲は「mist covered mountains of home」というスコットランドの民謡。
素敵な日本語歌詞をミカコさんが付けてくれた。
ああああ、自分のチェロの演奏がへなちょこ過ぎる!精進します。。。


たいしゅんさん作成の素敵なフライヤー


電気ブランコさん


しんごとひでこ


2


みんなで

写真は万象房さんのブログより拝借
bamboobass at 22:00│Comments(0) Live日記 

December 31, 2016

聴き納め 渋谷毅オーケストラ

誰の曲であっても音楽って神様の思し召しでできている。だから誰のオリジナルだとか言うのは無意味だと思うわけ。だから僕がやる曲もみんなが作ってくれる、神様からの贈り物だと。そう考えれば別に作っても作らなくても、どっちでもいいわけ。つまりあなたも神様に選ばれて書いているわけで、そうでもない人まで「オリジナルやりました」とかオリジナリティについて語るけど、そんないい加減でいいのかなあ。それより自分の代わりに才能ある人がたくさん良い曲を作ってくれている、そう思っているほうがずっと自然だと思うんだよね。
渋谷毅


モヤモヤしてたので、今年の締めにどこかライブに行って、生音を浴びたいと思っていたので、渋谷毅さんのオケを聴きに久しぶりにピットインへ。
ぬお、開場前から行列が。予約してなかったので焦ったが、中央より後方右寄りの席をゲット。ちょうどいいバランスで聴けたので良かった。

あーすっきりしたー!ものすごい音圧!パワー!
圧巻だった。。。

このオケ、編成が特殊で、サックスが4人で、金管のトロンボーンが1人。
あとはリズムセクションとなっているが、音の厚みはビッグバンド並み。
メンバーは
渋谷 毅(P,Or)
峰厚介(Ts)松風鉱一(Bs,Fl)纐纈雅代(As)津上研太(As,Ss)
松本 治(Tb)
石渡明廣(G)上村勝正(B)外山 明(Ds)

曲はギターの石渡さんのオリジナル(曲名が哲学的だったりして面白い)を中心に、ジャコの名曲Three Views Of A SecretやカーラブレイのReactionary Tango、ストレイホーンのChelsea Bridge など。




このオケはリズムセクションのサウンドが面白い。
上村さんのブリブリの重低音ベース、石渡さんの奇想天外で変幻自在なギター、そしてドラムの外山さんは凄過ぎてどう形容していいかわからない、謎のドラム。
外山さんのドラムは地球とつながってる音だ。雷鳴と大地の音。ちょうど野口体操の野口三千三さんの本を読んでいたので、そんなことを感じた。
8分音符の絶妙な訛りがたまらん!リズムを刻むというよりは、コード楽器のように色彩を加えるというか、ストリングスのようにも感じた。絶対に一定のパターンを叩かない。クリエイティブなジャズの精神を感じた。

紅一点の纐纈さんは、林栄一さんの代わりのようで、曲間では咳をしていて体調悪そうで緊張しているようにも見えたが、(ご本人のツイートによると前日まで風邪だったとか)ソロはそんなことを感じさせないほどファンキーでアグレッシブでものすごかった。見た目と音のギャップが違い過ぎる。ドラムの音圧にも負けない引き締まった鋭いナイフのような音。リハはあまりやってなかったのか、曲の構成は隣にいた津上さんがその場で纐纈さんに優しく教えていた。纐纈さんのソロの最中、峰さんや渋谷さんなど大巨匠の方達の眼差しが温かい。

渋谷さんのユル適当な感じ、大好きだ。マヘリア・ジャクソンが歌ったゴスペルの曲を(感動的な演奏だった)「曲名が長すぎて言ったことがない」とか「適当にやります」とか、MCも面白い。
「Soon I will be done with the troubles of this world」って曲名かな。動画もあった。カーラブレイが演奏していたそうだ。




ピアニストの大口純一郎さんが遊びに来ていて、2ndで2曲ほど演奏。
メンバーも自由でリラックスした感じ。このオーケストラはメンバーの醸し出す雰囲気がとてもいい。

最後は渋谷さんのピアノソロでストレイホーンのLotus Blossom。
優しく温かいピアノの音に包まれ、幸せいっぱいな気持ちになった。

忘れていたものを思い出すことができた。古澤さんとの共演で得たもの、忘れちゃいかん。まずは豊かな音で楽器を芯から鳴らすこと。ロックの精神。パンチのある音。ナヨナヨした音は出しちゃいかんのよ。明日からちゃんと練習しよう。
今年1年お世話になりました。
bamboobass at 13:25│Comments(0) Live日記