ベーシストたけっちブログ

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May 31, 2020

曲からの恩寵

僕のオリジナル曲「voice of the sun」で、曲に宿っている魂が、思いがけないことをきっかけにして、今を取り巻く僕の状況を繋げてくれたことに気付かせてくれた。
この曲が出来た2011.2.22という日が、今の自分の生活に繋がる大きな前兆だったのだ。

voice of the sunについては、今までここに書いている。
僕にとってこの曲は、太陽(チェロ)と月(コントラバス)の間に立つ曲だ。

2011.2.23 太陽の声

2012.11.17 voice of the sunの曲解説

2018.12.17 voice of the sunを振り返る


まるで小さな天使のいたずらのような、思いがけないきっかけに、この曲を捧げた死者の存在を強く感じた。牛田さんの優しい眼差し、笑み、ぼんやりと光輪のように輝く暖かさを。
牛田さんが亡くなった時、その魂は天高く昇り、四方に散って、僕が将来会うべき人に、その魂の欠片(星)を引き渡したのだろう。

若松英輔さんの著書「魂にふれる 大震災と、生きている死者」で、小林秀雄と池田晶子の言葉を引用されているように、この曲を作ったという過去の経験が、太陽の周りを公転する地球のように、ぐるっと回って、今ここにいる僕の目の前に還ってきたということだった。


僕等の人生は過ぎて行く。だが、何に対して過ぎて行くと言うのか。過ぎて行く者に、過ぎて行く物が見えようか。
小林秀雄「モオツァルト」より

あの経験が私に対して過ぎ去って再び還らないのなら、私の一生という私の経験の総和は何に対して過ぎ去るのだろう。
池田晶子「小林秀雄への手紙」より

魂にふれる 大震災と、生きている死者
若松 英輔
トランスビュー
2012-03-06




作曲という行為は、死者がいる冥界へ届ける手紙のようなものなのだろう。
そして、演奏行為は、冥界へと通じる道を作り、言葉を超えた音によるコトバによって、死者と対話を交わすということなのだろう。

曲は実際演奏したことで得る音楽的な喜びや経験だけでなく、なんと大きな思いがけない恩寵を与えてくれるのだろう。
感謝でいっぱいです。

bamboobass at 21:04│Comments(0) 日記 

May 23, 2020

最近見た映画

最近、映画を観たい欲が復活。
在宅勤務や読書をしていたりすると、頭が文字でいっぱいになって精神的にクタクタになることがある。頭をほぐすつもりで映画を観る。

「博士と彼女のセオリー」
森田真生さんの著書を読んでいたら、数学繋がりでスティーヴン・ホーキングの伝記映画「博士と彼女のセオリー」を思い出したので、見ることに。
音楽が良いなぁと思っていたら大好きなヨハン・ヨハンソンだった。






「マトリックス」
マトリックス2になると、ネオに飛行能力が加わり、ほとんどスーパーマン状態。
アメリカ映画って戦闘シーンにとてもこだわってて、お金も相当掛けてる気がする。。

PCやスマホに人間が養分を吸い取られ栽培されているというのは妙にリアルだ。
エージェントスミスから見たらネオはバグなのだろう。
そして、ターミネーターと同じように、自分の死も恐れない強い信念は運命を超えるということ。
僕もバグと信念を持ってこれからも生きていきたい。


「ターミネーター2」
改めて見ると、アクションシーンを含めて楽しめた。
昔は気付かなかった何気ない言葉に魅かれる。

「未来は運命が決めるのではない、自分で切り開いていくんだ」

というセリフに感銘を受ける。
機械も感情を持つことができるのか、戦争批判のテーマも見えてくる。


「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」
GWはエヴァンゲリオンの映画三部作を見た。
今までブームに乗り遅れてちゃんと見てなかったけど、とても面白かった。
攻殻機動隊も見たいなぁ。オタク化が始まった。


「判決、ふたつの希望」
とても良い映画だった。
最後のレバノン人のトニー側弁護士の言葉

「真実や重要なことは語られねばなりません。全員が傷を負っているのです」

誰もがそのアイデンティティに傷を負っている。
お互いの事を受け入れること。
勉強になりました。




「金子文子と朴烈」
廣木さんのブログで知った映画だけど、とても衝撃的な映画だった。

何が○○を○○させたか <金子文子そして鈴木重吉>

これも民族差別がきっかけで裁判に発展していくところは「判決、ふたつの希望」とシンクロ。
国や民族は違えど根本問題は同じだと思う。
映画は遠い出来事を自分事に近づける。過去の歴史も勉強したいと思う。




「タゴール・ソングス」
仮設の映画館で「タゴール・ソングス」を見た。とても良い映画だった。
インドの街にいる老若男女全ての人が、タゴールの歌をそらで歌えるのに感銘を受ける。
特に映画の中で様々な人が歌う

「もし君の呼び声に誰も答えなくてもひとりで進め」

を胸にこの時期を乗り越えよう。





「チョコレートドーナツ」
たしか見るのは2回目だけど、今回は色々と泣いてしまった。。。とっても良い映画。
Joey Newmanによるピアノ主体の音楽も良い。
最初と最後シーンでマルコが独りで街をトボトボ歩くシーンは色々と考えさせられる。
そこに他者の眼差しがあるかないか。
1979年という時代設定もシンクロ。







「巡礼の約束」
仮設の映画館で観た。
五体投地のシーンが過酷。。。母から子と父親へ受け継がれていく願い。
その人の託した想いが次の世代へ宿っていく。




「のび太の宇宙小戦争 (1985)」
ふと思い出して調べたら、地下壕のシーンで小人の宇宙人が歌うシーンの曲が、武田鉄矢の「少年期」だったとわかった。
この曲が醸し出す、ちょっとした悲しみと哀愁が好きだったんだと思う。
記憶の襞はこうした音楽や映像をちゃんと記憶している。



bamboobass at 13:38│Comments(0) 映画 

May 21, 2020

生命の原石

今朝、黄色の物体を幻視した。
自分の目から黄色の物体が形づくられ、それがどこか彼方に飛んでいく。
瞬きをする毎に、目から新たに同じものが生成され、それがどこか彼方へ飛んでいくことの繰り返し。

この画像のように延々と続く運動のようだった。




森田真生さんの「数学の身体」によると、岡潔が芭蕉の俳句を通じて辿り着いた「情緒」という言葉は

「情」+「緒(いとぐち)」

となっていて、自然の姿が「緒」となって、人とつながり、人の「情」が動き出すという。

数学する身体 (新潮文庫)
真生, 森田
新潮社
2018-04-27



理解し難く訳がわからないが、恐らく何かが呼び掛けているのだろう。

詩にしてみた。





「生命の原石」

眼を投げ入れろ
その黄金に縁取られた眼を

無限に繰り返される
投石の軌道

その先にある波紋が
出会いだ




bamboobass at 20:30│Comments(0)  

May 10, 2020

過去が呼んでいる

短い夢
短い夢を見た。5分位で目が覚めたみたい。
Tさんがこちらを見て微笑みかけている夢だった。
夢って大概忘れてしまうんだけど、この夢の印象はずっと覚えていた。


Coccoの巡礼
ふと是枝監督の本を読んでたら、Coccoの事が書いてあって、以前見ようと思ってすっかり忘れていた是枝監督のドキュメンタリー映画「大丈夫であるように Cocco終らない旅」を見た。

映画を撮りながら考えたこと
是枝裕和
ミシマ社
2016-06-08





傷口で花を咲かせ続けたい 『大丈夫であるように─Cocco終らない旅─』 是枝裕和監督インタビュー 「泣きながらカメラを回した」その理由を聞いた


かつての沖縄戦によって悲しみ切った人に、「悲しみはもういらない。優しい歌があればいい」と語りかけるシーン。
癌で亡くなった友のために「天国で絶賛発売中」の歌である「鳥の歌」を歌うシーン。
今も続く沖縄の軍事問題。
Coccoが自身のことを「あーちゃん」と言いながら、自然体でストレートな言葉でお客さんに語りかけるMCが印象的。

ツアー中は黒砂糖1個しか口にせず、どんどん痩せていってしまうのが映像でわかるが、最終的には摂食障害で入院してしまう事実をテロップで伝える。

是枝監督が映画のタイトルを最初は「巡礼」にようと思っていたと語るように、彼女はミュージシャンというよりシャーマンのようなオーラがある。
身体を揺らしながら全身全霊で歌う姿は祈りのようだ。
青森の六ヶ所村、神戸、広島、沖縄などで震災や戦争の痛みを身体いっぱいに受け取り、歌にして昇華して還していく。
最後にある、自身の髪を切って、ファンレターとともに燃やすシーンは尊い儀式のようだった。


ふたりのイーダ
新たな生活に向けて断捨離したり、家の中を掃除したり、整理整頓をしていた。
すると、たくさんの積読本の上に「ふたりのイーダ」があり、以前古本屋で入手して、いつか再読しようと思っていたが、なかなか手に取ることが出来なかった。
本に呼ばれているような不思議な感覚と、今読むべきかもしれないという直感があった。

この本との出会いは15年位前だろうか。もともとは最初に書いた、夢に出たTさんが教えてくれて、貸してくれた本だった。
貸してくれたきっかけは、当時Tさんと一緒に長谷川きよしさんのライブに行き、長谷川さんがそこで椅子にまつわる曲を歌っていて、Tさんがその曲で「ふたりのイーダ」のことを思い出し、幼少期の大切な思い出として話をしてくれた。
貸してくれたその本には、萎れた草花が本のしおりとしてひっそりと挟み込まれていた。
手掴みで花を集めている少女の映像が、読んでいる僕の空間に融解されるようだった。
本はその読者の思い出も大切にしまっているタイムカプセルだ。

多分、この曲だと思う。。。



ふたりのイーダについてはこちらに書きました。


初めて読んでから15年の時が流れ、再び手に取って読み始めて、ここ数日の出来事がシンクロして繋がったことに驚愕と感動があった。

まず、先のCoccoの映画で、広島の原爆ドームの映像や、広島のお客さんに「生きろ!」と叫ぶ映像が繋がった。
そして、あの夢は、僕のことを「良かったね」と祝福してくれている笑顔だと解釈した。
3年ほど前に引っ越しして自立して、おぼろげながらも自分の生活の道や信条を築いてきた。
そして、コロナ渦で新たに決心して始めようとすることを祝福してくれているんだと思った。

遠く離れていても、忘れていても、無意識の海の中で魂は繋がっている。

Tさん、ありがとうございます。
bamboobass at 13:39│Comments(0) 日記 

7日間ブックカバーチャレンジ(5〜7日目)

7日間にわたりお気に入りの本の表紙画像のみを投稿しさらに毎日友達に参加を呼びかけるという試みです
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5〜7日目はまとめて表紙だけアップします。

5日目
岩崎航・作「点滴ポール・生き抜くという旗印」

6日目
大江健三郎・作「燃えあがる緑の木」

7日目
リルケ・作「若き詩人への手紙」


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ご参加は自由です。
もしも参加される場合は
*以降の文面を最初と最後につけて、
#7days #7 bookcovers もお願いします。

「7日間ブックカバーチャレンジ」
*これは「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ」です。参加は好きな本を1日1冊、7日間投稿するというもの。
本についての説明無しに、表紙だけの写真をアップし、毎日1人のFB友達をこのチャレンジに招待します。

#7days #7bookcovers


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bamboobass at 11:41│Comments(0)