マテリアル・クランプ(クリップ)

マラブーとかフェザーとかを、ツイストしてダビングするタイイング方法とそのためのツールを知っている(持っている)だろうか?

昔から有名なところではこれ
プティジャンの有名なマジックツールという、まあいわば特殊クリップ
世に出現したのかなり前(10年では効かないはず)で当時は、こんなプラクリップに興味もなかったし、そもそもマテリアルをいちいちツイストするんなんてパターンやフライも巻いてなかった。(そういうフライの必要は無かった。)


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で、最近、いろいろデカイストリーマというかウエットとかいうのを巻くことが出て来て、こういう道具も便利でいいかと必要に思い出してきたの数年前。
でも、根っからの貧乏性というか創造豊かな性格のため、こんな物に数千円払うのばバカだろうと、いろいろ探索&物色して、こういうバインダプラクリップを見つけ出し、ちょっと改良(幅を狭くして)最初使っていた。(もちろんマテリアルを挟むのいろいろと手は加えてある)
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でもの、ちょうどバネ金具の位置が邪魔して、クリップの幅を有効に使えず、結局端だけ2~3cmだけ使っているだけで、どうもよろしく無い。
これなら、わざわざこの幅の広いクリップでなく、結局これと同じってことで、もっと簡略して、、、
結局これでいいじゃんとなった。
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これも、単にクリップだけではうまくマテリアルを挟んで固定できないので、それなりに手を加えるのだが、単純明快で結構重宝していたした。

そんな折、ネットでこういうクランプというか、まあピンセットを見つけた。
見た瞬間これは良いと、久々に刺さってくるツールだった。
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でも、、、
値段が高すぎ、海外通販サイトでもいろいろ物色したが、結局3~4千円もする。
単なるピンセットに毛が生えたものが、、、代わりになるもの解っている、俗にツールホルダーやロックピンセットと言われる、時計とかの精密機器や、電子機器の組み立てとかに使う特殊ピンセットがこれと同じ原理なのだ。
ただ、違う点は、これら工具は通常挟み面は平面であるということ。平面であると、結局マテリアルとつかんだ時に、圧が偏るためうまくマテリアルを保持できないのだ。
同様の問題は、先のなんちゃってクリップでも経験済みであり、クリップこれを解消するためいろいろ手を加えたが、このピンセットでは、その手が効かない。(構造的な原理の問題であり、細かい話なんでここでは省略)
そんで、この高いツールは、挟み面がしっかりフォーセップの様にスリットが入っており、その溝が個々にマテリアルと挟むので、逃げないのだ。
で、結局購入。
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2本入りで、加え直しをするのも、もう一本で摑み直しでき、非常に使いやすい。
とりあえずは、価格相当の価値はあるんじゃないかと思う。

ちなみに、サイズ(クランプ長さ)が3種あり、これは一番長い2インチのもの。



第2章 後半 ~竹割~

第2章の後半分です。竹割(スプリッティング)の部分を公開します。
前半の比べてこの後半の竹割部分はかなり長いですが、途中で切るのも読みづらくまた解りづらいので一挙に載せます。
まあ、図や写真をあえて載せない様にして文書だけなんで、読むだけではもともと解りずらいんですが、目的が英語本の参考にしていただくですから、その点はご容赦を。


竹割:

 

                   

分割を始めるときには、その後で取り扱いが簡単になるよう、まずは円柱の竹稈を半分に分割する必要があります。 この作業のために、そして事後の分割のために、丈夫なゴム手袋が1ペア必要になります。 ちなみに、割った竹片のエッジでは、簡単に怪我をしてしまうという経験をしないと、みなさんこの手袋の重要性を認識できないでしょう。 ゴム手袋は、食器洗いのときによく使う丈夫なのがちょうどいいです。


曲がる定規、または長さが分かっている弦(紐等)を使用して、扱っている竹稈の後端の外周を測定します(←竹稈の周長を測定する)。 準備割り(チェック・スプリット)の反対側にちょうど半分になるように、鉛筆で竹稈の端に印をつけます。 可能なら、竹割を始める前に、先端側を何か硬いものに当てておくべきです。 半分となるマークが上を向くように竹を回転させ、割り器として幅の広いナイフまたは何かくさびの様なものをマークの上に置き、まず軽く叩きます。 竹稈の繊維に沿ってまっすぐ割れ出すのを確認し、木製の木槌を使用して、そのまま割り器を繊維の中に押し込みます。 特に、節で竹を破損しないように注意します。 節ではゆっくり割るようにして、節に来たら割り器を軽くこじるようにします。できるだけ節に近いところで鋭くねじる様にしてください。 そうすれば、結果としてきれいに繊維が分離するはずです。 竹稈が半分づつに分割されるまで、繊維に沿って刃を押し進めます。


次の作業は、半分に割った竹稈を、それぞれ3つに分割することですが、その前に、竹稈の内側から節の内側隔壁部分を取り除かなければなりません。 再び、竹稈の端部をしっかりとした固い物に押し当て、木槌と丸のみ等で、不必要な節の内隔壁を取り除いてください。 最初に隔壁部分の両外側から取り除いていくことで、誤って竹稈を分割してしまうことが防げます。 丸のみを竹稈の内側に平行に保持し、内面が綺麗になるまで軸方向に動かして仕上げます。(←訳注:内部の節取りは、最初にしなくとも竹の細分化をした後にナイフや鉈で落とすことも可能。節の内壁は竹割の邪魔になる部分のため、早い段階で取り除くことに越したことは無いが、早い段階ではギャリソンの様に曲線で削れる丸ノミが必要であり、細片化した後では平面のナイフや鉈で落とすことが可能になる。)

 

2つに半割りした竹稈を、定規を使用して均等に3分割します。 一対のキャリパー「デバイダー」と言った方が写真と合致する)を使用して竹稈の外表面にマークを付けることができますが、それは後端から最初の節の縁上付けるようにしてください。 竹の外皮を鋭利なもので傷つけたり、消えないマーキングを付け無いようにする必要があります。 なぜなら完成した後で、ロッドの表面に残ってしまうことがあるからです。 節の縁上は、外側のエナメルの表面と同様に剥がして捨てる部分であるため、マークを付けるには安全な場所です。


短く表面が丸い木のブロックを、作業台のバイス内にしっかり固定します。 ブロックの丸い側面は、竹稈の内周にちょうど合うように丸めておくべきですが、作業する竹稈の平均直径よりも広くする必要はありません。 このブロックは、竹の固い表面を分割する時、作業台の上部に摩耗や裂傷を付けるのを避けるのに役立ちます。訳注:机の表面が傷付かない様に作業台の上で直接割らず、このブロックを土台にしてその上で分割するということ。)


その他、木槌と2つの鋭利な分割工具が必要となります。 ギャリーはキャビネット・メーカーのドライバーから分割工具を作りましたが、どちらも大きな木製の頭部を有しており、竹の中に打ち込む時に、木槌の頭を傷つけない物でした。 あなた自身の分割工具を作るときは、竹と接触することを意図して、工具先端の両側がやや丸められ、滑らかに研磨されている様にしてください。これは分割するときに大いに役立つことに気づくでしょう。 工具の楕円形ドライバー先端は角を丸くすると断面が楕円形になる)が、工具が繊維に押し込まれたとき、その竹の繊維に沿って入り込むためです。


道具を手に持ち、竹稈の後端側の節に付けたマークの1つにスプリッター(分割工具)の鋭利な先端を置き、木槌でスプリッターを竹にまっすぐに打ち込みます。 そしてそのまま分割ブロックに届くまで打ち込んでいきます。 できるだけ真っ直ぐに竹に入るようにすることが重要です。 これはスプリッターが斜めに竹稈に入りやすい傾向があるため、いくらかの経験が必要となるかもしれませんが、真っ直ぐ割らないと、割る時に重要なプライマリー・ファイバーの一部を引き剥がしてしまいます。

 

ここで、第二の分割工具が必要となります。一方の手で工具を持ち、竹稈の後端まで短い距離が割けるまで、最初の工具にわずかな横方向のひねりを与えます。 工具で割れ目が強制的に開いている分割状態で、第一のスプリッターの前方に第二のスプリッターの先端を入れ再度ひねります。 手袋をした左手で竹稈動かしつつ、この方法を竹稈の先端まで繰り返していきます。

 

裂け目は、節の絡み合った繊維を通る途中で新しいコースに逸脱しようとするため、節に近づくにつれてより注意深く作業してください。 可能な限り繊維を裂かない様に、節の縁上近くを分割工具で割り、鋭くひねりを与えます。こうすることで、家の中に居る犬がびっくりするような音と共に、綺麗な分割できるはずです。

 

竹を割いて行くとき、幅を図るゲージとしてキャリパー(デバイダー)を使用し、割いたそれぞれの竹材が所望の幅になっていることを確認しながら行ってください。 もし裂け目が「歩く」、つまり左または右に寄って行く場合は、割き進めるときに、分割工具の先端を、裂け目が進む方向の逆側に押し付けます。訳注:裂け目の方向の向きを変えようとせず、裂け目が進む方向と逆側の、幅が広くなりだした竹片を工具で押して曲げるという感じ。つまり裂け目と直角方向に工具で押す感じ。) このようにして、いくらかの適切な力加減と根気があれば、裂け目を所望の位置に戻すことができます。 この作業において、厳密な精度を守る必要はありませんが、特に一本の竹稈から何本かの竿を作ろうとしている場合は、少ない材料を有効に活用して可能な限り多くのロッドを作製するのに役立ちます。 8in径の竹稈の半割を、ほぼ同じ幅の3つの竹材に分割するまで、このプロセスを続行します。(←訳注:現在では、竹稈からそのまま一挙に6分割を実施することがほとんどである。この時6分割器という竹割用の専用工具を用いるが、日本では竹自体身近な植物であり、このような竹用工具が比較的簡単に身近に手に入るためである。大抵のホームセンターで普通に売っている。6分割、5分割、4分割等の分割器があり、竹の太さやどのように分割したいかで自分いあったものを選んで購入/使用することとなる。ちなみに、自分で細分割化する場合、偶数割(均等割り)はしやすく、既数割(不均等割り)はしにくい。そのためギャリソンの様に、半分を最初に均等に3分割することは、かなり経験を積んでも難しい。)

6つの竹材を集め、それらを竹片に分割する前に、元の位置(もとの竹稈を広げた状態)となる様、作業台の上へそれらを並べてください。 これはとても重要なことであり、ギャリーのすべてのロッドでは、完成したロッドにて、各々の竹片は元の竹稈状態のときと相対的に同じ配置がなされる様に接着されました。 さらに、彼は各竹片を他の竹稈からまぜて使用しないことを実践しました。 竹は天然繊維であり、すべての自然のものと同様に、同じ特性を持つ2本の竹稈は存在しません。 同じ大きさと重さの異なる竹稈から取った竹片でも、それらの弾性率(曲げ戻る能力)の観点からは、程度の差はあれ違いがあります。一方は固く損傷もなく、15,000,000 lbs/in2(*)もの試験結果を示し、他方は5,000,000 lbs/in2も耐えない結果となり得ます。 あなたも同様に、ロッドには同一の曲げ荷重に対する反応を得られる6つ竹片が必要であると考えるなら、決して2つの異なる竹稈を混ぜ合わせて使用すべきではありません。 しばしば、竹片を合わせて作られたロッドに弱い面や「疎部」を見つけるでしょうが、それらは明確に避けられるべき不完全部であり欠陥です。

(*訳注:強度の単位であり、1インチ角の大きさで1500万ポンド(10/mm2)の重さに耐えるということ。)


 

鉛筆で1から6の番号を上から下の各竹材に記入してください。 竹材の幅いっぱいにスラッシュ線で番号をマーキングすることをお勧めします。 このようにしておけば、6つ竹材を竹片に分割した時、また竹片を削り始めた後もマーキングは残ります。 ギャリーは、スラッシュ線を3本づつのグループに分けてマークしていました。この方法は、たとえば、4番の竹材と5番の竹材を混同しないようにするのに役立ちます。つまり線が増えた時の見間違い防止ということ) すでに説明したように、ロッドを作るために竹稈全体を無駄なく使用するには、それを6つの等しい竹材に分割し、それぞれに番号を付けておく様にしてください。

 

竹稈の半分だけを使いたい場合は、3枚を6枚に分けて上から下に番号を付け直します。 この時、ゲージを使えば、最初から半分の竹稈より取れる竹材の数と、最終的に製作できるロッドの数が予想できます。(←しかし、これでは先ほど記述されていた、ギャリソンが実行していた、6片の竹片の配置を竹稈上の配置に合わせるということはできない。竹稈半分にだけ偏った竹片をロッド全体の6片の配置することになるため。)


ここで、すべての竹材を慎重に見て、表面に露出した腐敗跡、虫穴、または他の種類の弱点を調べるのに都合のいい段階となります

 

また、両手で各竹材を持ち上げて、それを曲げてみてください。あなたはすぐに、竹材が適切な曲線を描いて曲げるには、どれだけのプレッシャーが必要となるかを感じることができるはずです。 そして、弱い部分があると、曲げた円弧がより曲がる頂点の様な出っ張りができるため、竹材を曲げるとき少しですが明らかに感触が柔らかく感じられるようになります。 弱い竹片は完成したロッドに組み込まれていてはならないので、それらを排除し分割した竹稈から得られる竹片の数を再設定しなければならないかもしれません。 また、小さな裂け目、腐敗跡、および虫穴には、最終的に竹片へ分割した後も解るように、赤いマーカを付けておくべきであり、これにより最終的に分割を終えた後、完成したロッド用の竹片から排除することができます。

 

全ての竹片を、作業台の向こう側から手前に、1番から6番まで順番を確認して並べます。 色付きのフェルトペンで、6枚の竹片全ての節にマークを付けると、見やすくなります。 次に、竹片を向こうから手前に向かって、153624の順に並べ替えます。この配置は一時的なものに過ぎませんが、竹片の長さは節位置が重ならい様にずらされ切断され、最終的には、ストリップが元の順序で再配置されたときに、ロッドを構成する各竹片の同じ円周上の位置に節が重ならい様に配置するためです。 (そして、隣接する竹片にはもっとも節が近接する竹片でなく、その他の節位置が離れた竹片が配置されます。意訳であるが言いたいことはこういうことである。)。

 

この順序にて完成したロッドにノードを配置するGarryの考えは、点火順序が1,5,3,6,2,46気筒エンジンの設計者と同じでした。彼らの目的は、点火が自動車(ロッド)の性能に不均衡な影響(弱点)をもたらさないように、シリンダヘッド(ロッド)内の爆発(ノード)をずらすことでした。

 

2番の竹片から始めて、2番の竹片の最初の節が、4番の竹片の節の左側1-5/8inになるように、2番を左にスライドさせます。続いて、6本の竹片の節すべてがずらされるまで、他の4つの竹片を、それぞれの節を1-5/8inずつ左にずらす手順を繰り返します。 1番竹片の最初の節は、4番竹片の第2の節から約4-1/2in離れているはずです。 この離れている距離は重要であり、竹稈自体の節間距離は先端ほど広いため、長さが8’以下のロッドでは、ティップ・セクションでのこの距離は増加します。 節間距離のこの増加のために、その長さに比べてティップ・セクションには、節の数が少ないことが確認できるはずです。これは、大部分のロッドの設計において、曲げ荷重の衝撃の大部分を受け持つティップ・セクションにとっては有利に作用します。

 

この例では、ノード間隔の距離が1-5/8'であるが、この数字は、最終的なティップ・セクションに配置される節の数が、最も少くなる様に節間距離を計算することで決定されるべきです。

 

この数字は、選んだ竹稈に応じて変わります。(←材料により節間距離も配置のそもそも違いがあるため、ある意味当たり前の話。)


7'9″以下のロッドでは、バット・セクションのための材料は、竹稈の後端から取られるはずであり、ティップ側の材料は、竹稈の壁面が薄い上部側から取られるべきです。 これは長さが7'9"以上のロッドには当てはまりません。8’以上のロッドの竹材は、バットからティップに向かう変形によるエネルギー要因により、フェルール部で大きな力を受けます。(←ロッド曲げに伴う力の伝達がフェルール部で綺麗に連続しないと言いたいようである。) このエネルギーがロッドのバットからティップに進んでいくと、剛性の高い金属製のフェルールに突然突き当たることとなります。8 '以上のロッドでは、通常、少なくともフェルール部は3-1/4inの長さがあり、金属フェルールは曲げに抵抗するため、(荷重の少ない)ロッドの先端近傍を除き、その両端部の竹に対する曲げ荷重の集中が激しくなります。(←インパクトという言葉をやたら使うが、力学的にはインパクトは撃力であり衝撃になるため、ちょっとニュアンスが異なる。どうも静的荷重でなく、ロッドの動きに起因するある種の動的荷重ということでインパクトという言葉を用いて区別しようとしている様子。ここでは結局、曲げ荷重の伝達がフェルール部の急激剛性変化が激しく、そのため、その両端部に曲げ荷重(応力)が集中して大きく作用することを言いたいのだろう。) フェルールの両端で竹が受ける荷重に耐えるために、その部分の竹の質(主繊維の密度)を高めることが望ましいです。 主繊維の最も厚い層は竹稈の後端にあるので、短いロッドの場合フェルール部を竹稈のこの部分が来るように製作することができます。(←上下を逆にして材料取りしろということ?) ティップ・セクションのための竹片も、ティップ・セクションのフェルールステーション端部へ同様に、竹稈の後端部の繊維が高密度な部分から材料を取ることができます。 そうすることで、フェルールの両方のステーションで同じ量の繊維(最も厚い繊維層)となります。 同時に、先端部の上端部とロッドのハンドグリップ端部に十分な繊維を入れることができます。この部分は、「パラボリック」として、キャスティング時には最も低い作用応力しか受けていません。 この手順では、主繊維の密度がより薄いため、重さが軽いバットセクションの製作も可能となります。 8’もしくはそれ以上の長さで製作するために竹を選ぶ場合、仕上げ削りされたティップのストリップ部分に、求められる曲げ荷重に対応できる、十分な繊維層が残ること確認してください。 竹稈の太い方からチップとバットの竹片を分けるには、次の手順に進む前に手持ちの6つの竹片を再分割する必要があります。


竹稈の端部のどちら側を、ロッドのティップ側とバット側に使うのかを決めた後、各竹片をバット及びティップ用として測定し節を配置して、各竹片の表皮側に鉛筆で切断マークを付けます。 定規を使用して、すべての竹片に同時に印をつけます。なお、両端ともに切断部にはインチ分の余裕を持たせることを忘れないでください。

 
これらの2in余裕は後で切断しますが、今はまだ竹片の両端に余分な素材として必要です。 ティップ側のカットマークは、節をフェルール部となる部分から離して付けてください。 外部応力に対して節の部分は強くないので、フェルールキャップと接する6本の竹材の端部は竹の節でない一般部となる様に努力する必要があります。ロッドは、ストレスが最も大きい領域であるフェルール部で破損することが多く、このような既知の問題に対しては予防しておくべきです。

 

通常の弓ノコは、バットとティップの各竹片を切断するのに適しています。 それら竹片を、エナメル面の上に向けて小さなバイス挟み、カットマークの位置で切断します。 ノコで切り込み最後の切断の段階では、ゆっくりノコを動かしてください。 これは、竹は長い繊維からできており、普通の木材のようにきれいに切断し難く、層状に裂ける傾向があるためです。


 

竹片を切断した後、切り落とし方に6つの番号をそれぞれに記入してください。 それらはバット・ストリップになります。 残りの6つのストリップは、ティップ用の番号を付け直す必要が有ります。 ティップ・ストリップをバット側と切り離してからすぐにマーク(番号)を付けておくことをお勧めします。

しかしこの方法では、先端側か後端側かどっちの竹片か解りにくくなります。(←同じ番号の竹片が2本でき、そのどっちがチップ側かバット側か解らなくなるということ。) その場合は、竹の節は伸縮式に成長していくことを覚えておいてください。 これは、竹が茎の上部に向かって伸びていくにつれ、連続する各節距離は一つ前の節間より成長するということです。 そして、すべての節の縁は竹の上部に向かって突き出ていることにも注目してください。 また、この傾向は竹稈上部の節でより顕著になりため、混ざった竹片の区分や向きの判別は容易になります。


分割ゲージまたは定規を使用して、6本のバット・ストリップと6本のティップ・ストリップに必要な竹片が、既存の12本の竹材からいくつ得られるか確認します。 ロッドの寸法によりますが、少なくとも2本分の完成品用バット・ストリップが既存のバット側竹材から得られ、6本のティップ側竹材からは、完成品4本分のティップ・ストリップを得ることができるはずです。 なにがあろうとも、少し細めに分割して、余分な竹片を得ようなどとはしないでください。少なくとも2本分が使用不可能になる可能性があり、これはでは良い竹の無駄使いになるだけです。 心配しすぎかもしれませんが、最初に選んだ竹片に、虫食いや予期せぬ損傷が発生し、無駄になると思っていた余分な竹片がいつ必要になるかは誰にも解らないものです。


矯正による痛みや、損傷、竹の短い裂け目等を見つけた場合は、赤いマジックで印を付けて慎重にそこを避けて分割するようにしてください。

 


最終段階の分割幅を決める測定は、対象としているロッドの直径の半分よりも6分の1ほど大きい寸法となる様に、ロッドの各ピースの最も太い部分の寸法で取得するようにしてください。 この余分な幅寸法は、最終的には削り取られますが、途中での熱処理(加熱しての曲げ修正)や形状出し(削って断面を△に整えていくこと)を経て、最終形状(求める△断面のスプリット)を得るために最初の段階では必要であり、そのために十分な幅の竹片としてください。

 

最終段階の分割始める前に、ノードをまっすぐに分割するために必要なことが2つあります。 おそらく既に気づいているでしょうが、節部分では竹の繊維が絡み合い、分割の方向がずれたり、多数に割れたりします。 竹材の内側に残っている節の内壁部や、非常に少量ですが内面ある粗部を、大まかに平坦に削ってしまうことは、スムーズな分割をする助けとなります。 ギャリーはこの作業に古い 「Bailey Smooth Plane #3」を使用していました。

 
この作業では、他の削り作業の様な精度は必要ありませんが、節の部分は非常に硬く、このタイプのプレーン(洋カンナ)は、繊維に食い込んで引き裂いてしまいます。 そのため、本来の竹片として必要な部分の繊維まで切断してしまう可能性があるので、裏面の粗部を削りすぎない様に注意してください。


以上を行っておくと
、分割工具が節部分の繊維を真っ直ぐに割り進んで行けるようになります。 これは、竹片の内側の粗部を平面に削ることによって、分割ボード上に竹片を平らにすることが可能になり、鋭利な分割工具をストリップに叩き入れるときに揺れることが無くなり、両サイドに均等な竹繊維となる様にまっすぐに入ることを容易になるためです。

 

残る準備のもう一つは、各節部を小さなバイスで咥え、荒目のヤスリで節の縁部を削り落とします。 これは、竹の表面を少しだけ削るだけであり、たいした精度を必要としない作業です。 竹の自然な曲線にあわせ、竹片の角を削らないように注意して、ちょうど突出している縁だけを滑らかに仕上げて下さい。 12本の竹材の全ての節が処理できたら、最終的に製作するロッドに合わせた竹片に分割する準備が整ったことになります。

 

 

作業台の上に「分割ボード」を置き、それの保持が完了すれば、分割工具を打ち入れることができます。 ギャリーのそれは1'x4'長さのパイン材の木片で、作業台の両端にある2つの保持部の間に置かれて固定されていました。 もし作業台に保持部や保持金具が無い場合は、木材をベンチにクランプで固定することで代用できます。


分割ボードの上に最初の竹材を置き、2つの分割工具と木槌を使用します。まずは、分割工具の先端を、竹材の後端から最初の節にゲージで既に付けてあるマークに合わせます。 分割工具がまっすぐ竹材に当たっているか、細心の注意を払うことを忘れないでください。 竹材の全長に渡って分割するまで、右手で竹材を分割工具に向かって押してください。


これはデリケートな作業であり、特に、節を通過するときは、裂け目が繊維方向を横切るようにズレようとします。 そのため、慎重に作業してください。 もし、分割している竹片の幅が、割け目がズレることで増しているように見える場合は、幅の広がりだした方の竹片へ分割工具に押し付けるようにします。

 
いくらかの練習と忍耐を経験することで、少なくとも24本のティップ用竹片と12本のバット用竹片が得られるようになります。 これにより、曲げ直しの準備ができたことになります。 2本分のロッドに必要な、十分な竹片を分割して準備できたら、竹片の後端側を2つの異なる色でマーキングし、後でそれらが混ざらないようにしておくことをお勧めします。 扱うのはまず一組の竹片ですので、残りの竹片の束を一つにまとめて脇に置いておきます。 破損したり、分割不良のため、セカンド・ティップ(予備穂先)用に十分な材料がない場合は、元の6本の竹片を取った、同一の節間距離の竹材から再度竹片を取って使用することが正しいことです。 正しい節配置を考慮した後、竹片が十分な長さを有していることを確認してください。

 

フライロッドを製作する次のステップに進む前に、先に触れた事項への理解を広げるために少し時間をかけましょう。 エバレットは、竹片を複数の異なる竹稈から取り、一本のロッドの材料として用いたことは決してありませんでした。 彼は顧客のため、しばしばロッドのペアを一致させるように求められ、そのために、この原則を取っていました。: 「正確に作られた2本のロッドの違いは、唯一そのロッドを製作するのに用いられた竹稈の繊維の質だけになります。したがって、2つのロッドが完全に一致するようにしたい場合は、同じ竹稈から取った竹片で作ることを強く勧めます。

 

次の話は、ギャリーがその原則について、どれほど重要であると感じていたかをよく表してしています。 ギャリーはかつて、ニューブランズウィック州の素晴らしい水域での釣り権を所有していた、ニューヨークの女性のためにサーモンロッドを作ったことがある。 ロッドには2本のティップが付属しており、夏の釣りの途中で、その内1本は破損して修理するしかなくなってしまった。 たまたま、ギャリーは同じ竹稈の残りの材料から若い学生のため、短いフライロッドを作っていた。 そのロッドは約5’の長さで、エバレットは代わりの物を後で作り直す代わりにそれを取り戻し、ニカワが外れて6本のストリップなるまで水槽に付けて置き、プレーニングフォーム(削り台)で削る準備をした。 彼はストリップを、壊れた8’のロッドのティップとまったく一緒になるまで削り直し、ガイドが付け、塗装をし直し、壊れたティップと同一の新しいティップを得るまでたいして時間を有しませんでした。 予備は無いのかとあなたは言うかもしれません。たぶん、女性は何年も前からこの元のティップを使っていたはずですが、修復したことによる違い感じさせないほど、ギャリーは同一のものに仕上げていました。(←かなり意訳した。)

 

その他にギャリーを注目すると、まったく同じ投射感触の2本のロッドを、別々の竹稈から作ることを望む人への手掛かりがあります。 「選んだ竹か2本の竿のために十分な素材が得られないならば、できるだけ近い品質の竹を2本取って、奇数番号の竹片と偶数番号の竹片をそれぞれの竹片から入れ替えて取るようにするのが一番良い方法です。 ストリップが0.001インチの公差で削られ、接着まで問題なく終了すれば、2本のロッドはバットからティップまで同一のアクションで機能するはずです。 これは、六角形のセクションの特性であり、六角形のセクションの場合だけです。


これを行うときは、2つの竹稈の節間距離がほぼ同じであるか、ノード・スタッガリング(節位置ずらし)を行った後に、十分な節間距離が確保できる必要が有ります。 また、色合い、主繊維の太さ、弾力性、曲げ特性の点でも、竹稈同士を合わせることも重要です。 これは、各々の竹稈から割り出した竹片を一緒に保持して曲げることによって確認することができます。 ロッドに加える(奇数や偶数で入れ替える)候補の竹片が、加えられる元の竹片より、大きくまたは少なく曲がる場合は、できるだけ一致するような別の竹から取った竹片を見つける必要があります。

 

最後の注意すべき言葉として一つ述べます。 製作を決め、ロッドに必要な部分を分割した後、残った余分な材料は捨ててはいけません。 また、残っている材料の元の竹稈から、どの竿を製作したか解るように印(記録?)を付けておいてください。 いつかティップの交換や、破損したティップ・セクションの途中でスカーフジョイントを作る必要があるかもしれません。そのため、予備の竹片を保管しておくことをお勧めします。 ギャリーの店には予備の竹片でいっぱい詰まったオーバーヘッドラックがあり、そのすべてが元の竹稈とロッドにコード化されて合うようになっており、修理が必要となる日まで保管されていました。



最終サケ釣り遠征(本年3回目)

12月3、4、5日の3日間に今年最後のサケ釣り遠征を実施。
今年はとりあえず天気に恵まれ(?)例年何度かある増水中止は無くこの3日間も結局無事川に立てた。
つまり、都合今年は9日間をフルでサケ釣りができたということだ。
まあ、逆に天気には恵まれず、半数以上で雨や豪雨の中での釣りで、この3日間なんて結局雹は降るはアラレは舞うはでそれはそれで結構な修行状態ではあったのだが。。。

で、3回目のこの3日間の釣行記録はというと、、、

初日
とりあえずまずは魚の顔を確実に見ておくべきという事で、前回魚が確実についていた水路のような細流を攻める。
まあ、この水路は結局魚は着いているのだが、この前からの残りの様な状況で、良い状態のはおらず、結果追いも前回に比べてさらに悪く苦戦しつつなんとか掛けていく、それもやっぱりスレ主体でという感じ。
そんで、状況から横の流れを探てみたり、上下に動いてみたりで、結局もう一方の水路のちょっと下側に魚の付き場を発見し、そこでなんとかいい感じで、、、
最終的に口かけで取れたと言えたのは、65メス、58オス、65メス、76メス、58メスという感じかな。

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翌4日は、とりあえずちょっと流心系を狙っていい魚をとれないかと、見える魚と遊ぶの封印するという気構えで別場所で入る。
ここも、まあ、手前の浅瀬には結構バシャバシャと着いているんだけど、あえてそれは狙わず奥の流心側を攻める。
でも、本当の流心は私のキャスティング能力では届かず、ルアーで狙うしかないという感じなのだが。
で、流心(側)攻めるも、横でルアーマンが本当に流心に投げ込むも、一向にいい魚来ず。
で結局は手前の着いてるの狙ってしまう根性の無さ。
しかし、ここに着いてるは結構状態が良かった。
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こんな感じのそこそこオスが来るんだから、真面目に狙うしかないでしょ。
でも、フライを追わんのよね。
流せど、止めど、振れど、なかなか加えてくれず、結局口を使てくれたのこのメスだけで、あとは沢山スレで釣れました。^^;

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そんで最終日、どこにしたものかと悩んだあげく、初日の場所で、途中から魚が着いてるのがわかったちょっと下側に目標を絞った。
この日に朝に現地に着くと、初日に入ったとき張ってあった漁師の網も上げてあり、いい感じで流しやすい。
一方でトップで場所に入り、位置決めして陣取ってるのに、何を考えてるのか目の前に餌師が立つし、おいおい馬鹿か? どうやっても流せないだろ、目の前で5m程度の流れを挟んで迎えあってお前は俺の釣を邪魔するのが目的か?
なんかね、今年の餌差師は場所取りというか釣り座の位置取りがマナー悪すぎ、ここに来る餌師たちは、ルアーやフライとの共存(釣り方)が解っていて、適度な微妙な位置に入ってくれて今までよかったの、去年に目が付いたマナーの悪いルアーマンやフライマンと同じく、釣人の質の低下がひどい気がする。。。
そもそも餌師は餌師の狙う(狙いやすい)ポイントがあるでしょ、瀬系の場所でスイングで釣るポイントにわざわざ入る意味が解らん。単にルアーやフライが釣れている、魚が居る、自分の餌で釣れるて短絡的な思考でやられてもね。どうして釣れるかを釣り方も含めて考えてもらわにゃ結局釣れんのよ。だからこういうこの餌師も釣れんだけどね。
とまた文句やうんちくと書き連ねてしまったが、本題のこの日の結果はというと、、、
魚は沢山釣れ(掛かり?)ました。
魚の付き場が解り、そこに強引にフライを流し込んでいったので、まあ、8割どうしてもスレですが、それでも、68メス、70メス、67メス、66メス、70メス、76オスと釣れてます。
スレはこの数倍ですが、スレを恐れていては結局フライを魚に流せなにので、口かけもできませんから、割り切って、掛かる魚は全部上げるという気概で、ある意味問答無用で釣りまくりました。
話かけられた数人の釣り人からは爆釣ですねとか、一人で釣りまくってますねとか、たぶん皮肉を込めて言われてたのでしょうが、まあそれもができるは、的確についてる魚を見つけて、その魚のところにフライを流し込め掛けれる能力があるということで、まずはどうであれ掛けないと始まらないのが現実ですからね。


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ということで、2020サケ釣り修行は終了です。
冒頭のべました、ある意味天候に恵まれ(?)、大増水中止には合わずに合計
日間釣ができ、また結果からいうと、結局たぶん合計2桁ではきかない魚を掛けれているのは非常にラッキーなことでした。(まともに口掛けで釣り上げてるのも両手両足ぐらいなんで、これって本当にラッキーな状況ですね。)
来年は、コロナももう少し落ち着いて、近場や太平洋側、もちろん日本海側の他の河川でも前の様にサケ釣り調査が開催されることを期待したいですね。


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