・10年夏選手権2回戦(9日目第2試合)
興   南(沖縄)200 121 011 8
明徳義塾(高知)010 010 000 2

 明徳義塾といえば試合巧者として知られ、過去甲子園で幾多の好投手を打ち崩してきたが、興南及び島袋投手にどう対抗するのか楽しみであった。しかし、序盤こそ機動力を使う場面も見られたが、島袋投手は動じず、逆に投手陣が興南打線の圧力に耐え切れず、中終盤に失点を重ねた。2年生の4番・北川選手が一人気を吐いたが、明徳義塾がここまで完敗に終わるのはあまり見ない。興南の実力を如実に示すスコアであった。

・2011年夏選手権1回戦(2日目第3試合)
帝 京(東東京)210 220 100 8
花巻東(岩 手)200 302 000 7

 1回戦の好カードと言われた一戦。スコアだけ観ると一進一退の熱戦のようだが、現地で観ると花巻東が勝てる試合を落とした印象が残った。得点はすべて相手投手を打ち込んでのものだったが、失点のうち4、5点は失策や焦り、乱れによるもの。帝京に名前負けしたか、あるいはこの年の東日本大震災の影響で、守備の精度を詰める時間が不足したか、そんな印象を受けた。出来が悪いなりに後半何とかまとめるあたり、帝京の甲子園経験の豊富さを感じた。

人気ブログランキングへ

・2012年夏選手権1回戦(4日目第2試合)

日  大  三 (西東京)000 000 001 1
聖光学院 (福  島)100 000 01×  2

 1回戦のなかでは注目された一戦。しかし日大三は例年の強打が見られず、夏予選もロースコアの逆転や辛勝の連続。甲子園経験も積みしぶとさを増している、聖光学院のペースになるのではないかと予想した。

 そこまでは予想通りだったが、試合が始まってみると、聖光学院も投打ともに目を見張るものはない。しかし守備だけはシフトも球際の強さも素晴らしく、何本も安打や長打を防いだシーンがあり、まさに守り勝ちであった。日大三は5回表にサインの見落としによりスクイズを失敗。7回裏にも平凡な投ゴロを送球エラー。この回はなんとかしのいだが投手交代せざるを得なくなり、8回裏に大きな1点を失った。打撃戦ならこの程度のミスもカバーできるが、ロースコアの接戦になると微妙なミスが大きく響く。ただし率直に言って、この年の両チームは、例年と比べると、ともに力が落ちる印象を受けた。
人気ブログランキングへ

↑このページのトップヘ