2009年11月23日
一人一人が大事
この本は、訳本です。
著者は、ドメラHメドウズ 氏。
ハーバード大学で博士号をとりながらも、「肩書きや終身在職権は要らない」とし、
途中から教授職を辞して、講演やエッセイを農園を経営しながら書き続けた人。
2002年逝去。
この本は今年、第1刷発行。
著者は、こう言っています。
「貧困や汚染、戦争といった世界でも最も深刻な問題を解決するためには、徹底的にシステムを作り直す
必要があります。そして、そのための第一歩は、これまでと違う考え方をすること、
一人一人がこれまでと違う考え方をすること、社会全体が考え方を変えていくことです。
国民全体に違う考え方をさせることのできる力が、今の世界に一つだけあります。
マス・メディアです。ですから、私はコラムニストになろうと決めたのです。学術論文をもっと
書いたり、すでにわかっている人たちにさらに呼びかけたりすることが役に立つとも思えません。
新聞の社説面にシステムの理解に基づいた、地球のことを第一に考えた長期的なモノの見方や考え方が出ていたら、
と思いました。誰かが書いてくれないかとずっと待っていましたが、誰もやってくれません。だから、自分でやることに
したのです。」
〜〜誰もやってくれないから、自分でやった〜〜〜
★大学生の選ぶ、人気企業家ランキングで、常に上位の、ワークスアプリケーションズ代表、
牧野正幸さんが起業した理由も、これだったな・・・・。
話は戻して、
・・ということで、この本は著者の珠玉の一般向けのエッセイ集である。
以下に、私の琴線に触れたフレーズを書き留めておきたい。
一人一人、琴線に触れる部分は違うだろうと思うけれども・・・。
● 減らす必要があるのは、モノやエネルギーの使用量であって、人工や生活水準、より良い世界への希望ではない。
● 経済学: 「競争しなさい。あなたは競争するにふさわしい相手を戦うことによってのみ、効率的に成果を挙げられるでしょう。
競争に勝ったご褒美は『成長』です。競争相手を次々にやっつけていけば、もっとやっつけるための手段が手に入ります。」
地球: 「競争しなさい。でも、限られた範囲内で競争しなさい。相手を滅ぼしてはなりません。必要なものだけを取りなさい。
競争相手が生きていけるだけのものは残しなさい。できれば、競争ではなく協力しなさい。お互いに花粉を付け合い、お互いをかくまい合い、
小さな生き物にも光が当たるよう、しっかりした仕組みを作りなさい。栄養素をお互いに回し、土地を共有しなさい。ある種の素晴らしいものは
競争から生まれますが、協力も素晴らしい成果を生むのです。あなたは戦争しているのではありません。あなたはコミュニティの中にいるのです。」
私達は経済学の法則と地球の法則のどちらが最終的に勝るのかを選ぶことはできません。
私達が選べるのは「自分自身はどちらの法則のもとで生きるのか」です。そして、経済学の法則を地球の
法則に合わせるのか、あるいはそうしなかったときに何が起こるかを見ることになるのかーーこれも私達が選ぶことが
できるのです。
●なぜ、多くの科学者は温暖化に備えた「適応策」ばかり研究するのだろう?
なぜ、防ごうとしないのでしょう?
人間は、都市や国、農業地帯を丸ごと移動させることはできても、エネルギーをもっと
効率よく使ったり、再生可能なエネルギー源に切り替えたり、大地に森林をよみがえらせることは
できない、と頭から決めかかっているのです。人間は破滅的な事態に対処することはできても破滅を防ぐ知恵は
ない、と思い込んでいます。その思い込みには科学的な根拠はまるでありません。
科学者の仕事はすべての選択肢をできる限り完全に明確に客観的に説明することです。選ぶのは科学者の役割ではなく、
私達すべての人間の仕事なのです。
★普段の人間関係にも、「破滅を防ぐ知恵はない」と思い込んではいないか?そう自問自答してしまう。
●自分の知らない問題は解決できません。目に見えないものを「見える化」することです。実際のコストを価格に組み込む。
意思決定を行う人がその決定のもたらす影響を受ける仕組みにする。こういったことを何とか実現するたびに世界は少しづつ
うまく回るようになるのです。
〜必要なのは、フィードバックだけ(例えば、オシャレな電気使用量メーターなど)〜
●自分たちの富は太陽と水とコミュニティにある。ガビオタスの人々は銃を持たず、農薬を用いずに荒野に木を植え、産業を興すまでになりました。
ガビオタスの人々は、訪れる人々すべての役に立ちたい、教えてあげたい、と思っています。
●多くの森では数多くの木が結びつき、有機体としての共同体を作っている。共同体を構成する個々の木は、個体としての特性の少なくとも一部を失い、
根を通して結ばれた木々の影響を受けている。
実際、森の中には多くの競争がありますし、樹木間のネットワークを通して運ばれるのは養分や成長ホルモンだけでなく、病気や有毒物質もあります。
その理由は(もし理由があったとしても)誰にもわかりません。あまりにも複雑すぎるのです。樹木間のつながりについていくら理解したと
しても、私達にはまだまだわからないことがたくさん残っているーー樹木の集まりから得られる偏りのない教訓があるとすれば、多分これがそうなのでしょう。
●心を開いてものごとを受け入れる
〜危機に瀕しているのは地球ではなく、私達の考え方である〜
〜自分の心にフタをしない 勇気 を〜
〜感情を総動員しよう(・・と私:らは は受け止めました)〜
★そういえば、「どんぐり教育法」は、幼少期は「感情」を「ゆっくり・じっくり・丁寧に」味わうことを何よりも優先させます。
そうしないと、オトナになってから「感情」に従うことができなくなる、のだとか。
●境界線は現実の世界にあるのではなく、心の中にある
★結局、行き着くところは、ココみたい。
私も大切。あなたも大切。これが大事、って思う。
・・で、そういう気持ちに至るには、まず絶対的な貧困を何とかしなければならないみたいです(心の余裕が必要)。
消費の誘惑に従うのではなく、「足るを知る」ことができる生活水準にしなければならない。
地球の法則で何とかしたい・・・。
以上、雑感でした。
