街の人々から多く聞かれるのは、
「秀緑は、無駄ではないのか ・・・ 」という声である。

人が訪れていない。
経費が掛かっている。
収益が上がっていない。

このままでは、
9億円とも言われている建設費、
そして、毎年確実に出てゆく管理費、
そのすべてが「負の債務」として後世に引き継がれていく。

・・・と、いう声なのだ。


街の人々は、
「秀緑」を、どうしたいのだろう。

これに関しては、
様々な声がある。

そして、
意見がまとまるには、
少し時間を要するかもしれない。


そのなかで、
出てきたのが、
意見がまとまるまで、
「モラトリアム」したら・・・ という声だ。


モラトリアム、一時停止。

秀緑を、
一時、閉鎖して、
みんなで話し合い、
市民の新しい考え方で、
出発し直してはどうか、というのである。


いい意見だと思う。

もう一度「秀緑」の「在り方」を考えて、
もう一度「秀緑」の「コンセプト」から練り直し、
「市民の施設として」再出発して欲しいという声だ。

いい意見だと思う。


ただ、
「坂東まちづくり株式会社」は、
「秀緑」と「ゆめぷらざ坂東」を、
坂東市から委託されて管理している。

管理している会社としては、
「モラトリアム(一時閉鎖)」は、
選択肢に入れてはいけないのではないか・・・。


「秀緑」を、賑やかな、人が集う、
そして、収益を上げる施設にするためには、
まだまだ 色々な手立てが、ある のでは ないだろうか。

そして、もうひとつ重要なことは、
「坂東まちづくり株式会社」の主な仕事は、
「秀緑」「ゆめぷらざ坂東」の管理だけでは、ない ということである。


本当の意味の、
まちづくりの仕事に取り組むことで、
収益を上げてゆく使命が課せられているのだ。



・・・ この稿、つづく。




越後の夏は、暑い。
たまらなく、蒸し暑い。

なにしろ、
一面が水田である。

陽に照らされた水田は、
もうもうと水蒸気を立ち昇らせ、

そこに暮らす人々は、
蒸し風呂の夏に耐える。

流れ出る汗は、止まらない。
湿度が高いので、流れ落ちて乾かない。

まさに、
蒸し風呂の中にいるような夏である。

そんな越後に生まれたのが、
「ちぢみ」・・・麻の織物「小千谷縮み」である。

原料は「苧麻(ちょま)」という上質な麻。
これを細かく砕いて撚って糸にしたものを、
手織りの織り機で織りあげたものである。

特徴は、
独特の縮み。

糸の撚りの強さからくる、
独特の風合いなのだが、
この縮んだ糸による「しぼ」が、
あたかも風を纏っているような感触を作り出す。

サラリとしている。

涼しい。

吸湿性のよさ。

そして、乾きやすさ。

夏には最高の一着である。


こんな素敵な夏のものが、
秀緑のサマーグラスと並んでいた。

柏、高島屋の、
「若夏」の頃だった。
















日曜日の午後、
恐竜のオブジェを手にした子供たちに、
「恐竜のあとは、アルパカを見に来ませんか!」 と呼びかける。

県立自然博物館の出口での、
土曜、日曜、祝日の、おなじみの光景。

「秀緑」の社員が、
博物館見学を終えた人々に、
秀緑へも足をのばしてもらおうと、
パンフレットを手渡して案内をしているのだ。

人々の反応はふたつ。
「ええっ!アルパカだって!行きたい行きたい!」

もうひとつは、「何回か、行きました。かわいいですね!」
なかには、「さっき寄って、エサをあげてきました!」 という嬉しい答えも。

ガラス工房も陶芸も、
木工も3Dプリンターだって、
徐々に存在が浸透し始めている。

音の響きのいい、
「JAZZの本蔵」も、
口コミで広がりつつある。

「秀緑のアルパカ」だって、
有名になりつつあるのです。

少しずつ、
黎明が見えてきているのか。


さて、
「何回か、会いに行きました」
「エサやりましたよ、かわいいですね!」
・・・という方々には少し悲しいお知らせが。

「ダンカン」と「太郎」の、
2人に会えるのは、きょうまででした。

お別れなのです。

ちょっと寂しいですね。

今夜の「ダンカン」と「太郎」
別れを知ってか知らないでか、
宿舎の床の北と南の端に分かれて、
小さく丸まってつくねんと座っています。


「ダンカン」、さようなら、
「太郎」、モフモフを、ありがとう。





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