2009年3月
岩手県在住のジャガピーさんから依頼があり このペットショップに行きました。
ブログ記載の通り とにかく臭くて汚いショップでした。
ショーケースのガラスも汚れ 水飲みもない子達が居ました。
事実確認をしました。

後日オーナーと話をしました。
当然管轄の奥州保健所にも行きました。

今まで 動物取り扱い業の更新をしない前例がないので このショップに関しても更新しないと言う事は出来ない。
と言うのが 奥州保健所の解答でした。

それから何年もかけ ここの子達の頭数を減らし 改善の要請と廃業を勧め続けて居ました。

このショップの子達 オーナーなりには可愛がって居ました。
実際 このショップの子達のレスキューを始め 最初に困った事は ショップ界隈の獣医さんが このショップの子達は見ないと言うのです。
何とか 数件の獣医さんにご協力を頂く事が出来ましたが 数回で「臭いので」と言う理由で診て頂けない獣医さんがほとんどでした。
2件の獣医さんだけが 長く診て下さいました。

岩手県県内で譲渡会を開催し 当然ご自宅までお届けし 譲渡しなかった子達を東京まで運び医療処置をして募集をすると言う事を何回が繰り返しました。

岩手県内の譲渡会もなかなか場所を貸して頂ける所もなく 正直とにかく大変でした。

東京からこのショップまで片道約500km。

当時週末はETC利用でどこまででも1000円と言う時期でした。
首都高と東北道を走りますが 交通費はかなり安く済ませる事が出来ました。
でもね 当然ガソリン代や宿泊費もかかるんです。

このショップの子達 腎臓結石や帝王切開の後の癒着など とにかくお腹の中がめちゃくちゃで 保護した子達の医療費もかなり掛かっていました。

でもね そんな活動を続けているうちに 私に依頼して来た岩手県の方がショップのオーナーに言ったんです。

「東京の人は ここの犬達で募金集めして儲けている」と。

そんな事を聞いたオーナーは その後一切犬を出してくれなくなりました。

奥州保健所の方を連れて現場に入っても 保健所の方はまともには動きません。

岩手の方からの依頼で入ったレスキューは その岩手の人により阻害されました。

その後も何かにつけ ショップを見に行きました。
オーナーにバレないように。

いつ行っても埃まみれで 犬や猫達も良い状態とは言えませんでした。

近隣の方に話を聞くと「あそこは地獄みたいだ」とまで言われていました。

最後にこのショップに行ったのは一昨年です。

今回 このショップは崩壊しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b08c5a98cd7a1a86a658240dea6e71a5e0ac39c6

オーナーが亡くなられたようです。

ここの子達も助けてもらえるようです。


あの時 あのまま続けて居られればと 正直岩手の人を恨みます。

岩手県は大きいから移動が大変。
東京からは1000円だし。
岩手県の人は仕事を持っているから 東京の人みたいには出来ない。

私達も仕事を持っているし 東京からのガソリン代や宿泊費も掛けて行っていたんですよ。

岩手の人が疲れたのかも知れませんが せめて邪魔をしないで欲しかったと思って居ます。

活動終了した今 岩手の子達には手を出せません。
今は とにかく健康になって幸せになって欲しいと思うばかりです。

そして行政の方に言いたい。

前例は作るものです。
前例がないからと言う理由で逃げるなんて有り得ない。

私に言わせれば 私にレスキューを依頼した本人も奥州保健所の職員もショップのオーナーと一緒です。
と言うより 善人面している分タチが悪い。 レスキュー依頼した人に関して言えば その後もレスキューをしたりして活動をされて居ましたが 冗談じゃないわ。

あのショップの子達でお金が儲けられたと思うのは レスキュー依頼した人達が1円の医療費も出していなかったから言える事です。
岩手県での譲渡会の募金箱の中身は ほんの数千円が良いところでした。
それのどこが儲かっていたのかを教えて頂きたいと思います笑笑

まだまだ言いたい事はありますが 今となっては意味はありませんし 今ここで言えた事で 以前このショップに関して ブログにコメント下さった方へのお返事にさせて頂きます。

どの子も本当にどうか幸せに

それを願うばかりです。

そしてそれなりに苦労していたペットセンター石川のオーナーさんのご冥福をお祈り申し上げます。