2009年09月24日
亜鉛の酸化帯に生成する二次鉱物で外皮状または塊状をしていて、
大量に見つかることがあり、亜鉛鉱石として利用されているそうです。
結晶は稀で通常は微結晶の純白の土状集合ですが、比較的見つけることが出来ます。標本としては通常見かける鉱物ですが、方解石やアラゴナイトに形状が似ているため見逃されるやすい鉱物だそうです。
語源はギリシャ語のハイドロ(Hydro/水)とジンサイト(Zincite/紅亜鉛鉱)に因んでいるそうです。
紫外線で綺麗なブルーに蛍光します。
母岩もなかなか面白い形をしている標本だと思います。
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産 地:《 Siding Mine, Liuzhou,Guangxi Zhuang Autonomous Region,China 》
標本サイズ(mm):《 50x 25×35 》
2009年09月22日

カナダ産の ボール状のセレナイトです。
石膏はいくつかのおもしろい特性を持っているようです。
その中で他の鉱物に比べて最も特徴的なのが粘土質の土壌で引き裂かれたような形状で見つかる場合があったり、極端に曲がった結晶になったりする場合があるそうです。
また細くなった結晶は少しながら曲げることができます。
ボール状の標本が可愛い感じだと思います。
紫外線短波でブルーに変身致します。
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産 地:《 Red River Spillway near Winnipeg, Manitoba, Canada
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標本サイズ(mm):《 40x 37×34 》

2009年09月19日

アメリカ産の 岩塩です
岩塩は塩の結晶ですが自然の作り出した物は産地によって色々な色彩がありたいへん面白い鉱物です。
結晶にも特徴があり人工のビスマスのようにホッパー型の結晶になるものが多いようです。
これは成長率のちがいにより階段状になって成長していくためだそうです。
カルフォルニアのシーレス湖やその周辺では 湖の一部が蒸発することによりこのようにピンク色のきれいな岩塩ができるそうです。
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産 地:《 Searles Lake San Bernardino County California USA 》
標本サイズ(mm):《 102x 80×72 》
2009年09月15日

マダガスカル産のアイオライト・菫青石(きんせいせき)です。
宝石の原石としては有名ですが鉱物コレクターにとっては意外と一般的な鉱物ではなくお持ちの方は少ないようです。
アイオライトは宝石の原石としての呼名で正しい名前はコーディエライト(菫青石)です。
成分はマグネシウムとアルミニウムの珪酸塩鉱物で最大の特徴は見る角度によって色が変わってしまう極端な多色性を示すことで結晶軸の方向により灰黄色、無色に近い淡青色、青色(菫青色)に変化します(三色性)。
人の目に感じない程度でしたら多くの鉱物が多少は多色性を持っていますがハッキリとその変化を見ることが出来るのはアイオライトやゾイサイト類などの一部の鉱物だそうです。
画像では光の全反射により白っぽく写っておりますが、光に透かしたり水を含ませたりしますと綺麗なすみれ色が現れます。
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産 地:《 Madagascar. 》
標本サイズ(mm):《 52x 25×14 》


2009年09月12日
2009年09月10日
説明
カナダ産のハックマン石です。
紫外線長波でオレンジ色に蛍光し、しばらく紫外線を当て続けると赤紫色に着色します。
時間経過により着色は薄くなりますが、紫外線長波を当てることにより再び着色します。
しかし、画像的には、うまくオレンジ色が出せませんでした
紫外線とは可視光線のうち紫より波長の短い光(電磁波)で目には見えません。
この紫外線のうち周波数が400-360(nm)帯の紫外線を長波
300-200(nm)帯の紫外線を短波とよび、この周波数帯の紫外線をあてることにより反応して蛍光する鉱物が多くあります。
電気屋さんで売られているブラックライトと呼ばれる蛍光灯は長波帯をカバーしています。
現在約3600種以上の鉱物が発見されていますが、そのうち500種類の鉱物が何かの方法で目に見える蛍光をするそうです。
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産 地:《 Davis Quarry,Bancroft,Quebec,Canada. 》
標本サイズ(mm):《 58 x 41×16》
2009年09月07日
説明
アメリカ・ニュージャージー産の珪亜鉛鉱です。
マンガン方解石・フランクリン鉄鉱及び紅亜鉛鉱等も伴います。
紫外線短波で黄緑色に蛍光します。
「世界の蛍光鉱物首都」と呼ばれる場所が、ニュージャージーのフランクリンで、近くのオグデンズバーグを含めると260種類の鉱物が発見されこのうち56種類が蛍光鉱物だそうです。
こんなに多くの蛍光鉱物は発見された地域は他にはないそうで、フランクリンではひとつの鉱物標本から5つの蛍光鉱物が発見されています。
フランクリンとオグデンズバーグの鉱山はすべて閉山しましたが、オグデンズバーグのスターリング鉱山は蛍光鉱物美術館として見学することができるそうで、坑内の壁はブラックライトでライトアップされ極色彩で幻想的なタイムトンネルのようなそうです。
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産 地:《 Sterling Hill Mine,Ogdensburg,New Jersey,USA 》
標本サイズ(mm):《 37 x 24×20 》