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韓国映画 に参加中!
6a504578.jpg2005韓流シネマフェスティバル出品作品。コレコレ、こういう韓国映画、好きなんですよねぇ、フフフ。決して大作じゃぁないのよ、ないんだけど、それゆえに親しみやすくて、素直に楽しめるというか、心地いいんですよね。重鎮アン・ソンギとアジアのお姫様チェ・ジウによるハートウォーミングなロマンティックコメディ。また「箪笥」「...ing」そしてTVドラマ「ごめん、愛してる」のイム・スジョンが大統領の娘役で反抗的でナイーブな女子高生を演じてるのも必見!2002年の作品、監督はチョン・マンベさんで、脚本には「猟奇的な彼女」の監督、クァク・ヂェヨンさんが参加してます。

+++ちょいあらすじ
新しく女子高に赴任してきた高校教師のウンス<チェ・ジウ>は、早速クラスの問題児ヨンヒ<イム・スジョン>と対立し、親を呼び出すことにするのだが、ヨンヒから聞いた電話番号にかけるとつながった先は大統領秘書室。ヨンヒは韓国大統領、ハン・ミヌク<アン・ソンギ>の娘だった。しかし、だからといってウンスはヨンヒを特別扱いすることもなく、大統領にも物怖じしなければ媚びることもなく、学校に呼び出し、娘さんのかわりに罰を受けてくださいと、なんと大統領に宿題を命じてしまう。ところが、ヨンヒの問題で大統領と度々会うようになったウンスは、次第に彼の誠実な人柄に惹かれていき、ハン大統領もそんなウンスと過ごすひとときに心の安らぎを感じ始めるのだった・・・
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ピアノを弾く大統領多少というか、かなり現実離れしたところはあるんだけど、それは逆にとても映画らしいともいえるわけで、素直に物語に身を委ねてしまったほうが、存分に楽しめるタイプの作品じゃないでしょうか。突発的な笑いやダイナミックというか大胆な演出はクァク・ヂェヨンらしいなぁと思わせるところが随所にあります。

まず、冒頭にカメオ的にイ・ボムスが登場するんだけど、これが実にいい。前座みたいなものなんだけど観客と映画そのものを温めることに成功してますね。この導入部分であっという間に心つかまれてしまった感あります。巧いです。続いてチェ・ジウが不良っぽい女子高生で登場してきて、これもインパクトはありました。でも「ファーストキス」のレビューでも書いたけど、やっぱり彼女に不良は似合わないですね。やっぱり演技としての不良しているという感じになっちゃうんですね。まぁこの場面に関してはたいした問題じゃないし、ここもツカミとしては抜群でした。

ピアノを弾く大統領雲の上の存在の大統領と一市民である高校教師のラブロマンスというのは、たどりたどっていけば「ローマの休日」や「王様と私」に突き当たるんでしょうね。「ロミオとジュリエット」がいろんな作品に影響を与えてるのと一緒で、構図としては古典的な物語ともいえるのですが、主人公のアン・ソンギのハン大統領とチェ・ジウの高校教師ウンスの生き生きとしたキャラクターとその魅力が、この作品を素敵にしてるような気がします。10年前に妻を失い独身で、ピアノが趣味で若者と女性層に絶大に支持されているという庶民的で風変わりなハン大統領と、根は真面目なんだけど型破りで生徒と同じ目線で語れる教師ウンスという個性的な味付けもとてもヨカッタ。硬派なイメージの強いアン・ソンギさんが演じる韓国のお父さん的お茶目な大統領はほのぼのして見ているだけで楽しいし、チェ・ジウさんも高校教師という役柄ながらも彼女らしい華をもたせてあって魅力的なヒロインになってます。彼女の役としてはとても似合ってるんじゃないでしょうか。ムリしてダサい役やエロい役演るよりは素敵だと思いますよ。

韓国の高倉健と称されているアン・ソンギとチェ・ジウのキスシーンもけっこうドキドキもので印象的でした。高倉健さんのキスシーンなんて全然記憶にないですからね(笑)。

ピアノを弾く大統領イム・スジョンにとっては映画デビュー作になるのかな?といってもまだ3年程前の作品なんですけど、役柄のせいもあってかヴィジュアル的には普通の女の子って感じで今のようなオーラはあまり感じません。でも演技や声のハリ方は彼女らしいって感じで芯のある凛とした感じはとても素敵です。この作品で彼女は女性新人俳優賞を受賞してるみたいですね。このとき彼女は既に22歳なんですよね。もともと童顔なんでしょうけど、年を追う事にどんどん幼くなってる気がするのは気のせいでしょうか?(笑)


私としては彼女の「...ing」はイチオシなんですけど、松竹さんはいったいいつになったら一般公開してくれるんでしょうか。もうかれこれ2年近くほったらかしなんでわ???