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e91c1a95.jpgロアルド・ダールの不朽の名作「チョコレート工場の秘密」。学校の図書室や町の図書館で読んだ人も多いのではないでしょうか。私は本も買ったし読書感想文も書きました!子供のころ無我夢中で読んだ記憶が今も鮮明に残っています。昼休みや放課後は本なんか読むよりドッジボールや刑ドロしてたい年頃に、教科書とかで強制的読まされるのではなくて、自分の意思で手にとってその物語の世界にぐんぐんと引き込まれていった、そんな出会いをした人生の中の思い出の1冊。その物語が今も子供たちときめかせ、そして大好きなティム・バートンとジョニー・デップによって映画化されるなんて、年はとってみるもんですね(笑)。

ところで原題は「Charlie and the Chocolate Factory」で映画のタイトルはそのままなんですね。「チョコレート工場の秘密」って邦題だったんだ・・・(汗)

+++ちょいあらすじ
両親と両祖父母と共に、町ハズレの傾いた今にも壊れそうな家で貧乏ながらも健気に暮らすチャーリー少年<フレディ・ハイモア>。彼の楽しみは、年に一度、誕生日のときだけ買ってもらえるのは世界中で爆発的に大人気の「ウォンカ」印のチョコレート。でも実は誰も工場に人が出入りしているところを見たことがなく、いったい誰がチョコレートを作っているのか全ては謎でした。そんなある日のこと、「ウォンカ」印のチョコレートに入ってるゴールデンチケットを手に入れた5人の子供をチョコレート工場に招待するとウィリー・ウォンカ氏<ジョニー・デップ>が発表し、世界中の人達がチョコレートを買い求め大騒ぎに。チョコレートが大好きなチャーリーも僅かなチャンスに夢をたくし、チョコレートのパッケージを開けるのでした・・・
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あの物語の世界がティム・バートンによって目の前に再現されていきます。ストーリーの細かいところはさすがに忘れていたんですが、映像を見ることで次々に脳裏に蘇ってきます。現代的な解釈や表現で脚色はされてるものの、脱線はないですね。ティム・バートンらしく忠実に表現してると思います。もともとこの物語って児童文学のくせにちょっとブラックなところがあって、そこが品行方正、優等生的な物語と違って魅力的だった気がするんですよね。物語の根っこにあるのは、貧乏でも素直で優しくていい子であれば、きっと幸せがくるんだよってことなんだけど、それを正面から行かずにちょっと裏側のほうから、毒気も持たせつつ描くことで、読む側の想像力をかきたて膨らませ、すごいドキドキさせてくれるんですよね。そんなロアルド・ダールとティム・バートンの感性がフュージョンして出来上がったのが、このちょっとブラックなファンタジー映画です。

極力CG表現には頼らないようにしたらしいんだけど、その効果もあって工場の中にはホント不思議な世界がどーんと広がってます。特に独特の景観、色づかいは素晴らしいですね。欧米のお菓子にありがちなちょっと毒々しい色彩がカラフルなんだけどどこか妖しげな雰囲気を巧く表してます。なんだかまるで暗黒面のディズニーランドを見ているかのようなポップでキッチュな楽しさ(笑) どんな描写だったのか事細かく書きたいけどネタバレしそうなんで、うーん・・・我慢して自主規制。とにかくシュールなティム・バートンワールド。ちょっとだけ言うと液体チョコレートは何ガロンも使ったらしいですヨ、すんごーい。あとねウンパ・ルンパのオジサンたちの皮肉交じりのミュージカルやリスのお仕事ぶりは最高。それから「2001年宇宙への旅」を観たこと無い人は冒頭のお猿さんの場面だけでも観ておくとヨイかも、パロありです。しかし、この映画の時代設定でいつなんだっけ?古いんだか近代なんだか現代なんだかよくわかんなくなってくる。

世界中で大人気のチョコレートということで、出荷先にTOKYOの表記や、ゴールデンチケットを求めて日本でも子供達が殺到するという場面があったりするんだけど、原作だと日本やアジアを感じる描写は全くでてこないので何か不思議な感じ。これってまさか上映国に合わせての編集なんかしてないですよね?なんか最近のハリウッドって日本のこと好きだよね?(笑) 原作のイメージだとヨーロッパのどこかの国といった感じかな。5人の子供のうちチャーリー以外はみんな我が儘だったり、妙に冷めてたりとと、何かしら問題アリだったりするんだけど、特にアメリカ人の母と娘はいかにもといった感じのキャラでかなりムカツキマス。この5人の中に日本人を入れないでくれてことも好感大です(笑)。

チャーリーを演じたフレディ・ハイモアは「ネバーランド」でジョニー・デップが共演したときに彼の演技に惚れ込んでの起用というのは有名なエピソードだけど、久々の子役スター出現といった感じで今後の活躍が楽しみ。小動物のような愛らしく、そして好奇心いっぱいに輝かせる瞳が印象的な男の子です。そして、やっぱりジョニー・デップには奇人が似合うんですかね、めちゃくちゃハマリ役じゃないですか(笑)。この物語のもう一人の主人公ウォンカはかなり妖しい人物なんだけど過去に悲しい思い出を引きずっていてその微妙な哀愁加減がお見事でした。テープカットのシーンでハサミを持っていた絵がおもいっきり「シザーハンズ」だったんだけど、あれは絶対狙いましたね、ティム・バートンさん。

もっと大作ぶった映画なのかと思ってたけど、わりと中作品な感じですね。私は原作に思い入れがあるので、十分楽しめました。ブラックな笑いもヨカッタです。でも、知らない人にはどんな印象なんでしょうね。特に子供の反応が知りたいなぁ。日本語字幕版もあるけど、このテイストは子供向けとしてはちょっと毒々しいんじゃないかな(笑)。