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親切なクムジャさん本日、2度目の観賞をしてきました!とっても面白かったです。いやぁ、これはなかなかどうして素晴らしいって何をいまさらですけど(笑)。東京国際映画祭で観たときはやっぱりちょっと疲れてたのかな?この映画の前に六本木で「恋愛の目的」観てたし、前日も前々日と連チャンだったし。自分では集中して観てたつもりなんだけどな。

でも、私、気付きましたヨ。最初に観たときの物足りなさの大きな要因が。


出演はその他に、クォン・イェヨン、オ・ダルス、キム・シフ、イ・スンシン、キム・ブソン、ラ・ミラン、ソ・ヨンジュ、キム・ジング、コ・スヒ、キム・ビョンオク、ナム・イル、カン・ヘジョン、ユ・ジテ、ソン・ガンホ、シン・ハギュン
監督: パク・チャヌク
それは前作、前々作を意識しすぎたばかりに生じた、私の思いこみ、先入観によるものが大きかったんですね。本作も復讐がテーマではあるけど、前2作とは意味合いが違って、クムジャさんの復讐は、恨みや憎しみといったものよりも、贖罪と浄化の意味合いがとても強いんですね。つまり「罪を償う」ことと「罪を償わせる」ということがクムジャさんのメインテーマなんですね。実は一番最初のナレーションがすごく重要だったことに気付きましたヨ。初見の時はちょっと油断してたカモ。クムジャさんは最初から最後まで天使なんですね。決して悪魔に魂を売り渡し変貌したわけじゃなくて、ブラックエンジェルとなって行動してるんですよ。悪魔の制裁じゃなくて天使の雷って感じ。ケーキ作りも上手いし優しくて美人でブラックチャングムもあながち的ハズレじゃないですね(笑)。

ということで、初見時に気になったクムジャさん復讐の動機の弱さも、今回はちゃんと納得できました。彼女の動機はあえて弱くすることで、天使のような心を持っていたクムジャさんの行動に正当性を持たせているような気がします。自分のためでもあるけど、亡くなった子供たちのため、遺族たちのためという目的も強く、彼女の行動はまさしくとっても親切なクムジャさん。そして本作の復讐はとても気高く崇高で優雅で美しく計画性も完成度も高い復讐劇。ラストで彼女の心が浄化されていく様子ははとても素敵でした。あの場面は三部作の完結も意味してるようでとても素晴らしい絵だったように思います。

カメオ出演の俳優さんたちも、今回はしっかり全員確認できました。エンドクレジットも注視してきたけどやっぱりペ・ドゥナの名前はなかったです。二度目を観に行かなかったら、ちょっとモヤモヤした印象の作品で終わっていたところです。観に行ってヨカッタ、とても満足です。個人的にはクムジャさん居眠りして見る、ペク先生顔の犬に銃を撃つシーンがとってもシュールで気に入ってます。カッチョイイ(笑)

お客さんは30人弱くらいでしたけど8割強ご年配の方々でしたよ。やっぱりチャングムの影響なんでしょうね。いちいちスクリーンに反応して喋るのなんとかなりませんか?こういう人達もクムジャさんになんとかしてもらいたいもんです(笑)


<以下、2005.10.30の記述>
6e35aa00.jpg第18回東京国際映画祭、私の大本命作品です。会場はBnkamuraのuオーチャードホール。格調高くて厳かな雰囲気で、こんなところで映画観賞なんてちょっと贅沢な気分に浸れますね。音響の質という点で基本的に映画は映画館で観たい派なんだけど、さすがにココの音響は素晴らしい。気のせいか、いや、気のせいじゃなくて客層の年齢層が今までになく高い感じで、ご年配の方々がたくさんいらっしゃいました。これは韓流というよりチャングム効果でしょうか。

やっぱりパク・チャヌク監督とイ・ヨンエさんは欠席でした。パク・チャヌク監督からはメッセージが届いており司会者が代読。「東京国際映画祭には思い入れが強くぜひ参加したかったが次回作の脚本制作のため残念ながら出席できません。次回作で招待されましたら、ぜひ参加したいと思います。」とかなんとかだったかな。イ・ヨンエさんに関しては、司会者の口振りから察するにキャンセルになったというよりも、そもそも最初から出席の目途が立ってなかったみたいですね。直前までオファー交渉はしていて、とにかく11月の日本一般公開までにぜひ来日させたいと日本配給側は必死のようで、イ・ヨンエさん宛のビデオメッセージ収録とやらでみんなで叫ばされましたヨ。これから、パク・チャヌク監督の復讐三部作の最終章を観るってときに何やらせるんじゃい!と心の中で叫びながらも素直に従っちゃいました(笑)。でもねぇ、やっぱりこれから待ち望んでいた映画の世界にどっぷり浸ろうって直前に、こんな園児のお遊戯みたいなことさせるのってどーなん?これがアンパンマンの映画だったら私も快く「アンパンマーン!」で叫びますよ、もちろん(笑)。

+++ちょいあらすじ
天使のような美貌と残忍な手口で世間を騒然とさせた幼児誘拐事件の犯人として刑期を勤めるクムジャ<イ・ヨンエ>。服役中、誰に対しても優しく微笑を絶やさなかったことから彼女は「親切なクムジャさん」と呼ばれるようになる。13年間の服役を終えて出所した彼女は、自分を陥れたペク先生<チェ・ミンシク>に復讐するために行動を開始する・・・
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オープニング、すんごいカッチョイイ。今回はなんとなくロココ調?予告編でも流れていたヴァイオリンが奏でるテーマソングとマッチしていい感じです。やっぱり今回は主人公が女性ということで、『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』とは多少、趣が異なるような気がしました。なんとなくディティールを女性のボディラインのように優しく柔らかく曲線的に描き、比較的グロテスクだったり陰惨だったりする描写は抑え気味に、どちらかといえば知的で美しく残忍な復讐劇。そしてイ・ヨンエさんの演じるクムジャの美しく透明な雰囲気とその裏側に潜む怖ろしい魔女の二面性がこの復讐劇の恐さを一層引き立てます。つまり、だから「親切なクムジャさん」なんですよね。親切心の裏側に潜むあるモノこそが、この作品のキモなんです。あのチャングムとは全く真逆にあるような、まさしくブラックチャングムの織りなす世界(笑)。


ということでビジュアル的にはかなり魅せられたんですが、ストーリーの点では、前作のような痛さは薄らいだ印象でした。やはり女性による復讐となると、男性的に腕力や組織力で相手を支配するってのは無理があるし、リアリティを求めていくと、知的さや計画性に重点が置かれていくってことなんでしょうね。それから、今回は復讐そのものにも筋が通っているんで、理不尽さや救いようの無さといった要素も弱いかも。復讐の対象となるチェ・ミンシク演じるペク先生も復讐されて当然な立場なんで、本作はこれまでの作品とはちょっと視点を変えて、クムジャの復讐の完遂を観客が見守るって感じでしょうかね。

ホントはもっといろいろ書きたいことがあるんだけど、まだ一般公開前なので控えておきます。正直、よくわからないところもあったりするんですヨ。物語のメインはクムジャの出所後の話なわけだけど、過去の誘拐事件や服役中の13年間がその復讐劇の動機であり伏線として重要なわりには、描き方が駆け足気味だったり、断片的だったりでちょっと物足りない感じがあるんですよね。登場人物の多さやエピソードの多さも原因かも。だから一般公開されたらまた観てみようかなと思ってます。公式サイトなどで事前に予備知識を得ておくのも本作の場合はアリかもしれません。実際、私は「あっそうだったの?」ってとこありましたから。

最後に、イ・ヨンエさんには会えなかったけど、帰りのエレベーター内で偶然杉田かおるさんと隣り合わせました(笑)。映画祭スタッフとお話されてましたけど、杉田さんは前作も前々作もご覧になってるようですよ。本作には実はユ・ジテとソン・ガンホがカメオ出演してたんですけど、ちゃんとわかってたみたいですから、この復讐三部作のファンなんでしょうね。あれ?そーいえば、ペ・ドゥナとシン・ハギュンは出てこなかったヨ?