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a3b4b345.jpgいやぁぁぁ、ヨカッタぁぁぁ、もぉ最高に笑顔と涙があふれこぼれるハートウォーミングな素敵な作品でした、感動的ですっ。女性だけではなく年配の男性のすすり泣きが劇場のあちこちから聞こえてきましたヨ。もちろん私もとっても気持ちよくボロ泣きしちゃいました。原作のことは一切知りませんでしたけど、予告編でもかなりの手応えがあったのでとても楽しみにしていたんですが、これは期待以上の素晴らしさでした。東京国際映画祭でも都合さえつけば観たかったんですよねェ。

出演は他に、須賀健太、小清水一輝、薬師丸ひろ子、もたいまさこ、三浦友和、益岡徹、奥貫薫、石丸謙二郎、マギー、温水洋一、小日向文世、ピエール瀧、木村祐一などなど
監督:山崎貴

+++ちょいあらすじ
昭和33年。東京タワーが完成するこの年、東京下町の夕日町三丁目には、人情味溢れる住民たちが賑やかに暮らしていた。ある日、鈴木則文<堤真一>と妻・トモエ<薬師丸ひろ子>、息子・一平<小清水一輝>が暮らす自動車修理工場・鈴木オートに集団就職で青森から上京してきた六子<掘北真希>がやってきた。立派な自動車会社だと思っていた六子はその小さな修理工場に落胆してしまう。

一方、鈴木オートの向かい駄菓子屋の店主で、しがない小説家の芥川竜之介<吉岡秀隆>は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々を送っていたが、そんなある日、想いを寄せる飲み屋の女将ヒロミ<小雪>に頼まれ、身寄りのない少年、淳之介<須賀健太>を預かることになってしまう・・・
+++

観賞後に少し情報を見てまわったんだけど、登場人物の設定は原作とは違ってアレンジしてるみたいですね。でもね、登場人物はみんなそれぞれ個性的で魅力的でキャラが立ってるし、さらに演じてる俳優さんたちの持ち味が見事に発揮されていて、とてもいい方向に味付けされてると思います。みんながみんなキラキラ輝いてましたよ。田舎から上京してきた娘役は掘北真希さんの真骨頂といってもいいんじゃないでしょうか、ずばりハマってましたヨ。堤真一さんと薬師丸ひろ子さんの夫婦もたくさんの笑いを振りまきながらほのぼのとして家庭像も素敵で魅せられました。堤真一さんの壊れっぷりがこのドラマを牽引したといってもいいかもいしれなくらいハジけてましたね。吉岡秀隆くんのうだつのあがらない三流小説家もお見事だし、小雪さんも彼女に惚れちゃうのは納得という色っぽさを醸し出して魅了してくれたし、さらには子役の須賀健太くん小清水一輝くんもTVドラマで培ったキャリアを発揮してくれて大人顔負けの熱演を見せてくれました。子役も脇役も含めて演技力抜群の役者が揃いとっても安定感がありましたね。

昭和33年、建設中の東京タワーが少しずつ空へと伸びていくそんな景色を背景にして、希望ある「未来」に向かって明るくキラキラと輝き、慎ましくも笑顔の溢れる日々を送る夕日町三丁目の人々の姿がとても生き生きと描かれています。物語は、青森から就職しに状況した六子ことロクチャンと鈴木オートの家族たち、そしてもう一方、しょぼい小説家の竜之介と転がり込んできた淳之介、そして竜之介が思いを寄せるヒロミという赤の他人の3人、この2つの家庭に巻き起こるエピソードを軸に互いに交錯しながら夕日町三丁目の1つの物語として形作っていきます。一方は、まさに普遍的な家族愛、親子の愛情の存在を描き、そしてもう一方では血の繋がらない者たちの、思いやりや優しさ、そして心を通い合わせていくことで芽生えていく愛情を描いているんだと思いました。とにかくね、町の人々も含めてとってもとっても優しさと愛情に満ち溢れていて、素晴らしく心温まっちゃうんですよ、ホント。ネタばれするから細かくは言えないけど、予告編で使われてる竜之介が淳之介を引っ張ったくあの一連のエピソードもむちゃくちゃ心に響きました。好きなシーンがいっぱいあってキリがないんだけど、飲み屋の竜之介とヒロミの二人きりの場面もグっときましたねぇ。

古き良き時代と言ってしまえば簡単ですけど、でもスクリーンに再現された昭和33年のノスタルジーは素晴らしいですね。ちょうど先日観賞してきて大感動した「力道山」と同じ時代ということもあって感動が超増幅しちゃってます。力道山に長嶋に王と伝説の英雄たちの活躍が、民衆の心を踊らせ、敗戦の失意の底から立ち上がり、夢や希望を力に未来へ向かって行こうとするそんな時代なんですね。私の生まれるずっと前ですから、もちろん当時の様子なんて本や映像ででしか知らないけど、まるで自分もその時を一緒に過ごしてきたかのようなリアリティを感じます。それは何故かというと、きっと時代が違っても、描かれているコミュニティや家族愛、隣人同士の愛情、人情が、今の日本でも普遍的なものとして大切にされているからじゃないでしょうか。誰もが親の愛情を受けながらこんな風に子供時代を過ごしてきたり、子供を育ててきたりして、辛いこと、楽しいこと、恋や別れといろんな多くのことを学び経験するわけで、それは時代や場所が違っても根っこの部分にあるものは永遠に変わらないものなのでしょう。

特に私の場合は生まれたのが東京タワーの近くだったので、幼い頃の記憶の景色の中にはいつも東京タワーがあるもんで、すごく感慨深いものがあります。もちろん完成後の東京タワーですけど、東京タワーは今でもスゴイ好きなんですよ。めちゃくちゃ感情移入しちゃいましたヨ。私でこうなんですから、この時代を実際に体験してる人にとっての感動は私の比ではないかもしれませんね。観賞中にも懐かしの景色やTVや冷蔵庫などがでてくると、客席から感嘆の声や、隣の娘さんに「あれは、こんな風にウンタラカンタラ・・・」と説明する声が聞こえました。ちょっと迷惑したので気を付けてほしいんだけど、でも気持ちはとってもよくわかります(笑)。

この昭和33年の町並みを見事に再現してみせたのは「ジュブナイル」「リターナー」の山崎貴監督。日本のVFXの巨匠といってもいいんじゃないでしょうか。いろいろ合成しているんでしょうけど、全くと言ってイイほど違和感がありませんでしたね。車中からガラス越しに見える景色や映りこむ影など細かいディティールまでも丁寧に描かれてました。下町の風景とそこにとけ込む建設中の東京タワーや、銀座あたりの街並みと路面電車や当時の車が走る様子などは、実際に大規模なオープンセットを組んでロケしたんじゃないかと思えるほどの出来映えで、あまりの凄さに唸りますよ。

夕日町三丁目は架空の町みたいだけど、位置的には三田の慶応キャンパスあたりじゃないかと勝手に想像してます。商店街のある町から走ってすぐに大通りに出ることが出来て、品川行きの路面電車が走っていて、銀座も近いし、上野駅にも車で行きやすい、というところがかなり一致するし、何より東京タワーがあのアングルで見えるのが、あの辺なんですよねぇ。夜のドライブデートなら、札の辻から東京タワーへ向かう道と首都高一の橋ジャンクション近辺は、絶景ですのでオススメしちゃいますよん(笑)。

シリーズ作品
ALWAYS 三丁目の夕日 2005.11.06
ALWAYS 続・三丁目の夕日 2007.11.03
ALWAYS 三丁目の夕日'64 2012.1.22