今週末にはいよいよ先行上映が開始される『ナルニア国物語 第一章ライオンと魔女』。『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリーポッター』と並ぶ超大作三大ファンタジーとして、かなり期待感を煽ってる気がするんですけど、私としてはちょっと疑問が・・・。

原作は世界的に有名な児童文学ファンタジーだけど、日本ではそんなには知られてないですよね?私の周りでも知ってる人、読んだことある人なかなかいないし、日本ではマイナー作品だと思うんですけどどうなんでしょうか。あの「チョコレート工場の秘密」だって知らない人いっぱいいましたから、「ナルニア」なんてもっとマイナーじゃないかと思うんです。

「ナルニア国物語」は私が子供の頃愛読した本の1つです。映画は『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリーポッター』と同列にされてるけど原作だとミヒャエル・エンデの「はてしない物語」のほうが近いようにも思います。とにかく純然たる古典的児童文学なのは間違いないので、これをディズニーが映画化するというのは何だか極めて正しい道理のような気もします。気がかりなのは、文章からナルニア国の世界を想像するというこの物語の醍醐味といえる要素を映像化しちゃって楽しみが減る分をスケールの大きくすることでどれだけ補えるかってことなんですけど、私としてはイイ意味で子供向けであってほしいカナ。
原作は「ライオンと魔女」「カスピアン王子のつのぶえ」「朝びらき丸東の海へ」「銀のいす」「馬と少年」「魔術師のおい」「さいごの戦い」の7編から構成されてます。この順番は出版順で、ナルニア年表的には「魔術師のおい」が一番古くその次に「ライオンと魔女」なんですね。だからといって先に「魔術師のおい」を読む必要はないんだけど、読んでおいてもそれはそれでいいかもしれません。というのもこの作品は物語全体を1つとすると実は何世紀にもわたる壮大な長編ファンタジー作品だからです。「ライオンと魔女」はその長いナルニアの歴史のある1つの時代のお話なんですね。近年出版されてる愛蔵版では作者C.S.ルイス氏の意向で時系列通りの並びになってたりもします。

ここで物語の中身にまではふれないし、原作を映画より先に読んでも後でもいいとは思うんだけど、ただ原作がどんな雰囲気なのかとか、作品の全体像とか、さわり程度の知識はあったほうが映画を観るときに役立つかなとは思います。アンデルセン童話やグリム童話と一緒で世界的には有名な作品だから映画はそういう前提かもしれないし、個人的には読んでおいたほうが楽しめるんじゃないかと思います。原作独特の描写がどう映像化されてるか、たくさんの登場キャラ、クリーチャーをどう映像化したのかは大人的な楽しみですよね。

ナルニア私の持ってるこの本はたぶんスタンダードタイプでしょう。小学生のとき図書室で読んだのはコレと同じです。今はソフトカバーのもあるみたいですね。初版は1966年で私のは1980年の第19版。

ナルニアこちらは1992年に何十周年記念かで出版された豪華愛蔵版です。ポーリン・ベインズのカラー挿絵の豪華版になってます。こちらは初版で確か限定版だったのかな?たぶん絶版でしょうね。

ナルニアで、こっちはナルニアの権威、ブライアン・シブリー著の「ようこそナルニア国へ」。ナルニア国のツアーガイドブックみたいなもんですね。これも愛蔵版と同じ頃に出版されたものです。これも初版。

それから、作家C.S.ルイスの伝記はかつてアンソニー・ホプキンス主演で「永遠の愛に生きて」というタイトルで映画化されてます。「ナルニア」を描き上げた後のお話で「ナルニア」そのものとは特に関係なく、ルイスと彼の妻とのヒューマンラブストーリーを描いた作品。この作品についてもうちょっと知りたいという方はgoo映画にありますのでどうぞ。これは1993年の作品なんだけど、確かこの頃NHK-BSでたぶんBBC制作だと思うんだけどTVシリーズを放映してたんですよね。どちらも録画したVHSテープなら持ってます(笑)。

映画に対しては期待と不安が入り交じってビミョーな心境だけどワクワク感はいっぱいだけど、童心に戻って楽しめたらいいなと思います。なによりナルニアの世界に映画版が加わってさらにスケールが広がるのはとても嬉しいです。