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6506378e.このリメイク版の存在を劇場予告編で観て初めて知ったときちょっとショックだったんですよね。日本映画の金字塔をうちたてた名作だけに魂を盗まれた気分。子供の頃親に連れられて見に行きましたよ。内容は詳しくは覚えてないけど子供ながらに感動した記憶はあります。基になってる実話も当時は有名だったと思います。それが何でアメリカ人のお話になって犬がシベリアンハスキーなわけ?樺太犬でしょ!タロ、ジロでしょ?えらくムカついたのでその後暫く観に行く気はなかったんだけど、それがですね、公開間近の情報番組でオリジナルとは全く違うディズニーらしい動物映画になってるという話を聞いて突然心変わり、興味がでてきてメイキングなんか見てると、可愛いチョビ<by 『動物のお医者さん』>がいっぱい出てきて生意気にも立派な演技をしてるじゃないですかッ・・・コレ、観たいカモ(笑)

これは犬の映画なんだと思うようになったら途端に観に行きたい気持ちがウズウズです。大手のシネコンでも吹替版のみ上映ということで子供向けであることも明かなんですけど、運のいいことに良く行くシネコンでは字幕版の上映で迷わずそこにGo!です。

+++ちょいあらすじ
全米科学財団・南極基地のジェリーは、8頭の犬ぞり犬を操り、幾多の冒険を体験してきた優秀な南極ガイドだ。しかし記録的な猛吹雪が南極に近づき、調査遠征で重度の凍傷を負ったジェリーらは一時的に基地から避難しなければならなくなった。犬たちもすぐ迎えに来る予定だったが、天候の悪化によって断念せざるをえない状況に陥ってしまう・・・
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実話から現実の厳しさ、過酷さ、悲惨さ、といった辛い部分をは削ぎ落として、表面的な美しさや幸せだけを伝えることが子供たちにとって本当に良いことなんでしょうか?真実は真実としてちゃんと伝えるべきじゃないか?とまぁ辛口なわけじゃなくて、オリジナルを観て育った昔子供だった私にしてみれば、どうしても甘っちょろく感じてしまう点も否めないんだけど、でもこのリメイク版はあくまでもオリジナルにインスパイアされそのアイデアを拝借してきただけの別物として捉えるのがベストなんだと思います。実際、私も観賞中はオリジナルのことはほとんど意識せずに観てました。

犬好きとして、犬の映画として観ると、この作品はなかなかヨカッタです。犬たちの演技はオスカー賞ものの名演だと思います。南極の自然の美しさ、厳しさも映像からしっかり伝わってきました。「皇帝ペンギン」ほどの迫真さはないけど少なくとも「南極日誌」より全然ヨカッタです。というかアレは問題外カ(笑)。

劇中に登場する犬ぞり犬の中で一番若いマックスが、最初に観たときに「チョビに似てるゾ」って思ったら、そのあとずっと私の中では「マックス=チョビ」と勝手に自動脳内変換されてしまい、観賞中も「チョビがんばれ!」「チョビ行け!」とか応援しちゃってました(笑)。『動物のお医者さん』でも犬ぞりのエピソードがあったりするもんだから余計にシンクロしちゃいます。犬ぞり犬のリーダー格はマヤという犬なんだけどちゃんとベテランらしい風格があるんですよね。マヤは女の子だけどカッコイイんです、惚れちゃいます。そして彼らの演技がまた素晴らしいッ。そこがこの映画のスゴイところであり見所です。クレパスに落ちた学者を救うためにロープを持って近づくとこや、怪我した仲間を労るときの表情や、何かを見つけて好奇心いっぱいの表現とか、よくこんな芝居が出来るもんだなと感心しちゃいました。犬たちを基地に置いてきてしまったジェリーはずっと葛藤し続けるのはオリジナルも一緒なんだけど、このディズニー版に関して私は「人間のドラマはどうでもいいから、もっと犬たちのドラマを見せてっ」と思っちゃいましたね。犬たちのキャラクターがそれぞれちゃんと立ってるのがスゴイです。

ディズニーの「なるべく犬を死なせない」という配慮は日本側の責任者と一番の対立点だったらしいですが、いっぱい死ぬとあちらの年齢規制に引っ掛かってしまうということで日本側が譲歩したんだそうです。ということで南極という過酷な地での犬たちの生還物語という側面はかなりスポイルされることになってしまったわけなんだけど、それでも結局アメリカでは子供は保護者同伴という指定らしいですヨ。アメリカって厳しいんですね。あまりに健康的に良心的に作られてしまったシナリオは正直退屈なところもあったんですが、結局最後には感動させられウルウルきちゃって帳尻合わせさせられちゃいました。結局「子供と動物にはかなわない」の王道パターンにまんまとやられました(笑)。

思いっきりファミリー向けなので、誰にでもオススメって感じじゃないんだけど、犬好きな方にはイイと思いますよ。特に観たいって感じでもない人はスルーしてDVDで十分でしょうね。ところで「南極物語」というタイトルは宣伝効果は抜群だとは思うけど、作品的には使わないほうが良かったんじゃない?もしくはサブタイトルにするとか?日本においてはオリジナルとの対比されちゃうのは善くも悪くもってとこでしょうか。