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ce35b396.jpg『子供と動物には勝てない』重々わかってはいるんです。こんな子供向け映画で簡単に泣かされてなるもんかと、一応は抵抗してみるんですけど、やっぱり勝てません。まんまとやられちゃってます。じわじわあウルウルッきちゃいました。原作は、キタキツネの生態調査の第一人者で、写真家・エッセイストである竹田津実氏の「子ぎつねへレンがのこしたもの」。この実話をベースにフィクションとして作られたオリジナルストーリーは少年と子ぎつねを主人公に親子の絆を描いたジュブナイルムービーです。

出演はその他に、田波涼子、阿部サダヲ、藤村俊二、吉田日出子など。

+++ちょいあらすじ
春の北海道。東京からやってきた少年・太一<深澤嵐>は、ある日1匹の子ぎつねに出会う。母ぎつねの姿はどこにもなく、小さな弱々しい子ぎつねは道端にうずくまったまま動こうとしなかった。太一の母親はカメラマンとして忙しく海外を飛びまわり、今も長期出張中のため知り合いの家に預けられて太一は、いつも一人ぼっちの淋しい想いをしており、そんな自分の姿を子ぎつねに重ね合わせ、そして心を通わせていった・・・・
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いわゆる子供向け映画なんですが、先日観たリメイク版「南極物語」のように中途半端に大人に迎合するようなこともなく、子供向けに徹底してる辺りにはある種の潔さを感じました。ただ最近の子供は携帯電話を持ち、ネットで遊んだりもするわけで、そういう事を踏まえるとやや低学年向けになってしまうのかなという気もします。でも子供向けなのは観るまでもなく明かなことなので、そこに拘ることはほとんど無意味ですよね。

とはいえ切り口こそ優しいですけど、決して綺麗事だけを並べてるわけじゃなく野生の厳しさや限りある命といった現実面を真っ直ぐに誠実に描いてる点にはとても好感を持ちました。孤独な少年太一と子ぎつねヘレンの友情物語だったらきっと平凡なお話だったかもしれないけど、太一がヘレンの親代わりとなって育てることで、保護されるだけの立場から保護する立場となり、生命の尊さのみならず親の存在や家族の絆を理解し、子供なりの成長、自立を遂げていきます。少年の目線が中心ではあるけど、獣医として大人として現実の厳しさを太一に諭す矢島幸次<大沢たかお>の目線や、中学生ながらも家庭環境ゆえに大人にならざるえなかった矢島の娘・美鈴の目線。ワタシ的には美鈴のなにげないんだけど、鋭く的確なセリフに何度か心揺さぶられて涙腺が緩みましたヨ。彼女の作るパンにも彼女の淋しさや切なさ優しさ愛しさがこめられていてとても素敵なメッセージだと受け取りましたヨ。この物語は決して悲しさで泣かせるのではなく、大きな母なる愛情の存在と生命の愛しさを感じさせることで涙を誘う物語だったと私は思います。

劇中で背景に流れるピアノ曲が綺麗だなぁと思ったら音楽担当は私の好きな西村由紀恵さんでした。レミオロメンの主題歌もヨカッタです。