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e8071575.jpg昨年のシネマコリアで観た「達磨よ、ソウルへ行こう」の前編にあたる作品です。「ソウルへ行こう」がかなり面白かったので、この「達磨よ、遊ぼう!」もきっと面白いのだろうとスゴク楽しみにしてました。でもよく考えたら「ソウルへ行こう」を観たときに、前作の物語の概要もだいたい知ってしまったんですよね。やっぱりこういうのはちゃんと順番通りに観ないと100%で楽しめませんね。今年の韓フェスでこのシリーズ二本立てで観た人がちょっと羨ましいです(笑)。

出演はその他に、パク・サンミョン、カン・ソンジン、キム・スロ、ホン・ギョンイン、イ・ウォンジョ、イ・ムンシク、リュ・スンス、キム・インムン、イム・ヒョンギョン

+++ちょいあらすじ
ヤクザの縄張り争いから、激しい抗争を繰り広げるジェギュ<パク・シニャン>とその一派。ある日、敵対組織の反撃を受け、身を隠そうと命からがら山奥の寺院へと逃げ込んだ。他に身を隠すところもなく、八方塞がりとなった彼らにはそこが唯一の身の置き所だったが、寺には日々修行に励む僧侶が暮らしており、彼らにとってジェギュたちはは、招かれざる珍客でしかなかった・・・
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無言の行やヤクザとの三回戦勝負とかいろいろな小ネタが続編に引き継がれていたんですね。広い意味でいえばソウル編の伏線がいっぱいみたいな感じです。こういう演出って好きだし、続編に登場した僧侶たちの人物背景もちゃんと説明されてるので、ホントに順番通りに観てないのは惜しまれます。日本では「続編は前作を越えられない」というのはある種の通説みたいになってるけど、この作品の場合は続編のほうがより洗練されてるような気がします。監督が違うってのももちろんあるんでしょうけど前作のヒットで制作費も集まってより良い制作環境が手に入ったのかもしれませんね。

ソウル編に比べるとややテンポが悪いのが気になったんですけど、終盤に向かうに従って対立してた僧侶とヤクザが心を通わせていく様子にはちょっとジーンときちゃいましたヨ。ソウル編のレビューで僧侶キャラたちのスピンオフって書いちゃいましたけど、この遊ぼう編を観ると両者とも主役でどちらかといえば僧侶寄りな描き方だったんですね。だからソウル編のスピンオフってのちょっと違いますね。とにかく登場人物のキャラがみんな魅力的なんで全員が主人公と言っちゃってもいいくらいでしょう。中でもやっぱりイ・ムンシクさん演じるテボン僧のキャラは最高ですね。海軍出身ってそういうことだったのかとやっと納得できちゃいました。妖しいキャラで数々の作品の出演してるキム・スロさんはヤクザ役でしたけど、キャラ的にはなんかまともに見えたの何故でしょう?チョイ役も多い彼ですが本作は出番も見せ場も多くてファンとしては楽しめましたッ(笑)

それにしてもキャスティングはかなり魅力的ですよね。パク・シニャンとチョン・ジニョンのW主演だけでも美味しいのに、極道側にはパク・サンミョン、カン・ソンジン、キム・スロ、ホン・ギョンイ。僧侶側にはイ・ウォンジョン、イ・ムンシク、リュ・スンス、キム・インムンと実力ある俳優さんたちがズラリ顔を並べてまさに脇をガチガチに固めて隙が無いです。この顔ぶれが大真面目にアクションヒューマンコメディを演ってくれるんですから面白くないわけないじゃんって感じです。劇中で「ココは少林寺か」というセリフがあるんだけどチョン・ジニョンが素晴らしいカンフーアクションで魅了してくれました、流石です、カッチョヨカッタ。

客席のほとんど占めていた韓流オバサマ方からは笑い声が起きてはいましたけど、正直なところ私はソウル編のようには爆笑できませんでした。そこそこ面白かったって感じですね。でも人情的な部分はなかなかヨカッタですね。ソウル編のほうがもっと突き抜けた感じがありましが、まぁそれも本作があったからこそなのでしょう。ソウル編の場合は田舎から出てきた僧侶が未知なる大都会で繰り広げる大騒動という設定も効いてたんだと思います。たぶん両作品ともDVDがでると思いますが、順番通りなるべくなら続けて観ると楽しいんじゃないかと思います。