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2809cd8e.jpgゾクっゾクっゾクっ!オープニングからいきなりテーマソングの「シーズンズ・オブ・ラヴ」から始まり早くもトリハダ状態。劇場予告編の時から何度もこの歌を聴いてるだけで身体の奥底から何かがどわぁっとこみあげてきちゃうような状況だったので、初っぱなから心鷲掴みされちゃったようなもんですね。この作品には何かあると予感してましたが、本編はさらに素晴らしいッ。感動です、思わず涙がこぼれそうになるくらい。音楽の力、魂の音楽、彼らの熱いパッションに圧倒されっぱなしの2時間25分でした。スゴイッ!

+++ちょいあらすじ
ニューヨークのイースト・ヴィレッジ。芸術家志望の若者たちが多く集まるこの地区のとあるオンボロアパートに家賃を滞納しながらも住み続ける二人の青年がいた。一人は人気バンドで活躍していたロジャー<アダム・パスカル>。恋人がエイズを苦に自殺して以来、自信を失い曲作りの意欲も失っていた。そしてもう一人はルームメイトのマーク<アンソニー・ラップ>。彼はドキュメンタリー作家を目指しカメラをまわし続けてはいるものの一向に芽が出る気配はなかった。そこへある夜、かつてふたりと共に暮らしていたベニーがやってきた。ベニーは金持ちの娘と結婚し彼らの住むアパートや付近の土地の所有者となり、再開発のため二人に対しに立ち退きを要求していた・・・
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演劇界のアカデミー賞といわれるトニー賞らを総なめし、さらにピュリッツァー賞までも受賞した伝説のミュージカル『RENT』の映画化。具体的にどう伝説なのかの説明はココで話すと長くなるので興味ある方は公式サイトをご覧になってください。

本場の本物の舞台を観たくてもそう簡単に観ることができない立場としては、映画とはいえどアダム・パスカル、アンソニー・ラップとオリジナルキャストの出演でこの作品が観れるというのはとっても嬉しいです。正直「プロデューサーズ」は霞んじゃいました(笑)。舞台版を観てませんから当然比較しようがないんですが、この映画を観ただけでもいかにオリジナルが凄いのかが伝わってきます。それくらいこの映画版もスゴイと思いますヨ。

ミュージカル映画といえば確かにそうでそれまでなんですけど、でもこの作品を観に行くのであれば「映画」を観に行くのでなく「ミュージカル」を観に行くぐらいの気持ちで行くといいかもしれません。じゃないとね、あまりミュージカルに興味持ってない人なんかは負けちゃうかもしれません。あっという間に置き去りにされちゃうかもしれません。それくらいのこの作品のミュージカルに対する本気度は高いですヨ。タモリさんのように「ミュージカルはなんで普通に話してるのにいきなり歌い出すんだッ」という基本的なところで躓く方はスルーしちゃったほうが懸命かもしれません。とにかく『RENT』の名曲の数々から次から次へと畳みかけるように溢れ出てきて圧倒されちゃいました。

ミュージカルですから、もちろん物語としてのベースがあり、恋や友情、夢と希望、挫折、貧困、ドラッグ、HIV感染といった現実に存在する社会的問題を背景にしながら、社会の片隅で必死に歯を食いしばって生きているある種のマイノリティな若者たちの姿を鮮明に瑞々しく描いていきます。でも説明的な描写はほとんどないといっていいでしょう。舞台を実写にしながらも演出手法は舞台そのままにセリフのほとんども歌にのせらて、彼らの心情の全てが歌詞に託されてるといっていいくらい。この作品はまさに音楽によって彩られ歌によって語られる物語といってもいいかもしれません。『「映画」を観に行くのでなく「ミュージカル」を観に行く』と書きましたが「ドラマ」で見せていくのでは「音楽」で魅せていく物語という言い方も出来そうですね。日本語字幕はどうしても要約、意訳になっちゃうので、なるべく頑張ってヒアリングしてみました。

まさかこれほどまでミュージカルに徹底しているとは思わなかったのですが、これだけ素晴らしい音楽の洪水を浴びせられてしまうと、生オケ生舞台じゃないのが本当に悔やまれますね。私なんか、きっと舞台ならこの場面で手拍子するんだろうなぁ、この曲終わりで拍手するんだろうなぁ、このエンディングではスタンディングオベーションだよねぇ、きっと。なんてそんな事を考えながら観賞してた2時間25分でした。

いまだに頭の中でテーマソングがヘヴィローテーション中(笑)。