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5efb7cb4.jpgそれにしてもダコタちゃんの名前を冠にしてお客さんが呼べるなんてすっかり大女優ですね。宣伝ではカート・ラッセルのカの字もなかったような気さえします。「レーシングストライプス」のとこでも書いたけど子供と動物が主人公でしかもそれが実話とくれば、期待するなというのが無茶というもので、ベタそうな気もしなくはないけどココは素直に楽しんでみたい心境でした。

+++ちょいあらすじ
牧場経営と競走馬の調教師を生業としているベン<カート・ラッセル>は、娘のケール<ダコタ・ファニング>を連れてレース場に馬の調教へと出かけた。ベンの担当するソーニャドールを見たケールはその牝馬をとても気に入ってしまう。ところがベンはソーニャドールの前足に異変を感じ、オーナーに出走中止を進言しするのだが、オーナーは意に介さず出走させてしまう。その結果、ソーニャは不幸にもレースで足を骨折してしまう・・・
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期待通りの作品でした。前半から涙腺緩みっばなしですよ。王道といえば王道なんですが、嫌味のない正統派の感動作ってことでいいんじゃないでしょうか。シークエンスごとにちょっとした感動があってその積み重ねがラストに大きく花開く。劇中のセリフを引用すれば「大地が揺れ空が開き駄馬が道を空ける」ちょっと言葉が抜けてるけどまさにそんな感じ。とっても気持ち良く泣けて気分がいいです。心地よい涙ってとこですね。家族の絆、馬に魅せられた少女の成長、骨折した競走馬と挫折した父の復活と再生という3つの大きな要素を巧みに織り交ぜながらら描くその物語のラストに訪れるのは感動の奇跡の物語なのでした。

ダコタちゃんのくるくる変わる表情いいですね。それにしてもこの子一体何者なんですか?大人顔負けの演技という表現をよく耳にしますが、彼女の場合は既に大人の演技ですよね。前半はねぇ、彼女の演技があまりに大人っぽくて上手すぎるんで逆にちょっと鼻についちゃいました。観ながら何故か子役時代の安達裕実ちゃんを思い出しちゃいましたヨ。実は彼女もどちらかというと苦手だったんですよ。子供なのに妙に成熟した感じがどうもねぇ。でもダコタちゃんの場合、段々観慣れてくると、今度は彼女自身の物語をグイグイ引っ張っていく力が作品そのものスゴク躍動感を与えていくんですよね。後半の展開ではケールはちょっと背伸びをして大人の振る舞いをしていくので、こうなるともう彼女の独壇場ともいえるくらいそのキャラクターが見事にシンクロしていきます。エンドクレジットではカート・ラッセルの名が一番最初に出ますが、その直前のエンディングロールでは一番最初に紹介され、まさに彼女のための映画だったといえるのかもしれません。それくらい彼女がこの作品で放った存在感は素晴らしかったです。

かといって決してカート・ラッセルの存在が薄かったわけじゃないし、ダコタちゃんが他の役者さんをくっちゃったわけでもないですよ。彼女を中心に、それぞれの関係が実にバランスの良くまとまっていて、馬のソーニャドールや調教師、ジョッキーらも含めて本当に彼らは1つの家族のようでした。父ベンがソーニャドールをケールに託すようにこのドラマもケールに託されていくんですね。それにしてもカート・ラッセルがでてくると 何かサスペンスな事件が起きそうな気がするねは私だけでしょうか?(笑)

この物語の主人公は正確には2人と1頭ですね。娘のケールと父のベンとそして馬のソーニャドール。ソーニャドールはスペイン語で「夢見る人」という意味です。それで原題は「Dreamer/ドリーマー」なんですね。ソーニャドールは目がとっても可愛くて輝きがありました。馬って不思議なオーラを感じますよね。とても聖なる雰囲気が漂ってます。サラブレッドっていうのは神様が創った芸術的生物の1つなのかもしれません。そうそう、種付け馬としてでてきたカリスマ競走馬(笑)グランドスラムもマッチョで凛々しくて格好良かったァ。馬の演技、存在感もなかなかでしたね。

そーいえば、登場するアラブ人が悪者のまんまだったらそれも悲しいなぁと思ってたんけど、いい演出してくれましたッ。さりげなかったけど、あの手を振るシーンはとてもヨカッタなぁ。それとケールが夜な夜なアイスキャンディをソーニャにあげるシーンもお気に入り。馬が甘い物が好きだというのは「ナルニア国物語」の「馬と少年」で知ったんだけど、アイスキャンディでもいいんですね(笑)。そーいえば「雪に願うこと」でもこっそり角砂糖あげる場面がありましたね。

日曜日の午後一の回だというのにお客さんの入り3割ほどとちょっと寂しい感じでした。「ダヴィンチ」と「明日の記憶」の煽りを受けて仕方ない面もありますが、これはホントにいい意味で手堅い作品だと思います。ベタなんて言わず清き眼と素直な心で観ればとっても素敵な気分になれるでしょう、オススメッ。