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86078476.jpgTV屋さんの作る映画って巨額の制作費で大量に宣伝して見た目派手なわりに中身が薄っぺらいということもありがちだから過剰に期待しないようにしてました。でもこの作品はテーマが身近で素朴なこともあり、見た目はやっぱりごちゃごちゃと詰め込み過ぎではあるんだけど、その中にもジワジワと心に響くものもがあって、これもTVドラマの延長系かと思ったけど、意外と映画らしく笑いあり涙ありで楽しく充実した時間が過ごせる作品でした。

+++ちょいあらすじ
「世界を笑わせてやる!」と一流コメディアンを夢見て単身ニューヨークに渡った松井香助(ユースケ・サンタマリア)が、返し切れないほどの借金を抱え、一度は捨てた故郷・香川に舞い戻ってくる。しかし、製麺所を営み、日々変わらぬ味のうどんを打ち続けるがんこ一徹な父親は「なにしに帰ってきた」と冷たかった。それでも、親友・庄介(トータス松本)の紹介でタウン情報誌「さぬき」の仕事を始めた香助は香川名物の讃岐うどんのコラムを企画する・・・
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讃岐うどんって美味しいですよねぇ。以前、天皇杯観戦で徳島へ遠征したときに本場の味を食べてきたんですが、ホント麺に腰があって旨いったりゃありゃしない。しかも値段もリーズナブルのがイイですよね。本広監督自身が香川県出身で弟さんが実際に讃岐うどんの職人らしいんだけど、つまり監督にとって讃岐うどんはまさにソウルフードなわけで、それがちゃんと映画に生かされてるんですよね。いろいろ詰め込みながらも軸がぶれずにソウルフードというテーマを最後まできっちり描くことが出来たのも讃岐うどんや故郷に対する思い入れの強さによるもんなんじゃないでしょうか。ちゃらちゃらしててもちゃんと地に足がついてる作品です。

笑わせるとこはおもいっきり笑わせてシリアスなとこではじっくりと丁寧に描いていくって感じで小気味良かったですね。ユースケの主演だからもっとグダグダ、ユルユルなのかなぁと思ってたけど、押すとこ引くとこ、緩急の付け方、最後までテンポが良くて、2時間を越す長さが気になってポップコーン買っての観賞だったけど、観賞中は食べるよりも観るほうにずっと集中しちゃいました。

それにしても、本広、亀山ファミリーとでもいうのかスゴイ顔ぶれでしたね。特に「サマータイムマシンブルース」の面々は嬉しかったです。真木よう子ちゃん登場にはキターって感じでしたけど、瑛太くんと樹里ちゃんは出てこなかったなぁ(笑) でもズッコケ3人組と一緒に車に乗っていたブーちゃんな女の子は誰だったんだろ?

「踊走」組の寺島さんと石井くんにも笑わせてもらいましたね。特にキャプテンUDONとの対決はしびれましたッ。ROBOTのスタッフはどこが見せ場なのかと思ってけど、さすがのクォリティですッ。キャプテンUDONはもしかしたらスピンオフする企みでもあるんじゃないの?(笑)

端役も含めてたくさんの登場人物が出てくるけど、個性的な顔ぶれなので誰も埋没しないというか、役名なんかわからなくても顔だけでちゃんと印象付いてるから不思議と迷わないんですよ。その一方で讃岐うどんのお店の人達なんかは現地の本物の方々が出演してるようだったし、エキストラの多くもおそらく地元の素人の方々みたいで、映画としては派手ながらも、どこか素朴な感じも合わせ持っている感じで、讃岐うどんのブームやレポートの様子はちょっとしたドキュメンタリーのようでもあり、作品そのもののリアリティを与えていたような気がします。

挫折から再起した男が奮起してうどんブームを巻き起こしめでたしめでたしなサクセスストーリーなのではなく、ブームの過ぎ去ったその後の人間模様、本当に大切な事は何なのかという事をじっくり描いてくれたのは嬉しかったですね。とてもハートウォーミングで心地よかったです。でもね、あえて言わせてもらえば、後の事なんか何も考えずブームの中心となって踊り踊らせることに使命を感じてる張本人のTV局が作った映画に偉そうなこと言われたくないんですけどね。これだけは絶対言っておきたかったんです(笑)。

ところで、香助の後輩のタクシー運転手が乗ってた車のナンバーが「4951」で「シキューコイ」になってるんですよねぇ、思わず笑っちゃいました。みなさん気付きました?小西真奈美さんが演じた恭子のマーチ。最初の白い車のナンバーはわからなかったけど青いのは「し・090」。頭にゼロが付くナンバーなんてないハズだから何か意味があると思うんだけど「オクレ」かな?何だろ?次のオレンジの車は「9015」でした。「クレイッコ」?あと松井製麺の車は「5695」だったかな?これから観る方々、ぜひチェックしてみてくださいッ。