d1753741.jpg「X-MEN ファイナル ディシジョン」がいよいよ公開ということで、夏休みの課題として予習復習に取り組んでみました。当初ファイナルを観るつもりはなかったんだけど、シネコンのフリーペーパーのこの映画の特集があって「SF群像劇」とか書いてあるんですよね。前作前々作の主要キャラクター紹介がいっぱい載っていてそれ読んでたらなんだか興味が沸いてきてしまいました。

+++ちょいあらすじ
200X年。人類は新たな「差別法案」の立法化を目指していた。それはDNAの突然変異により超人的なパワーを持つ『進化した人類=ミュータント』を社会から合法的に迫害するものだった。チャールズ・エグゼビア教授(パトリック・スチュアート)は、人類とミュータントの共存に希望を持っており、X-MENというミュータント・チームを組織していた。それに対抗するのが、ミュータントが人類を支配すべきだと主張するマグニートー(イアン・マッケラン)。マグニートーは人類の滅亡を目論見、人間をミュータント化する計画を着々と進めていた・・・
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一作目は最初にTVの吹替版を観たんですが、なんかパっとしなくて面白くなかった印象があります。たぶん登場人物が多くて把握できなかったのと、主人公と思えるローガンが狼男みたいで格好良く思えなかったからでしょう(笑)。それとミュータントの特殊能力がありきたりというかあまり魅力的に感じなかったんですよ。彼らの特殊能力が身体的個性みたいなものだとしたら、成長に従ってパワーアップしたり、他の能力が加わったりはしないんでしょうか?そういう概念じゃないのかな?そんなわけであまり乗れなかったんですけど、今回はレンタルして日本語字幕、そして史料を参考にしてるおかげかわかりやすくて楽しめました。この後に続編が控えてるということを知ってて観てる分、集中度も高かったかもしれません。

最初に観たときに思ったけど、この物語のベースには民族問題、人権問題、差別、偏見といったアメリカ社会がずっと抱え続けている現実の社会問題が存在してるんですよね。「ミュータント登録法案」の立法化によって社会からの迫害の危機に直面したミュータント。ミュータントのために特化した特別な学校は現実の日本でいえば特殊教育を行う養護学校みたいなところでもありますよね。それは社会からの隔離するための場所なのか、それとも社会に適応させる準備のための場所なのか?この物語では社会に適応出来ずに阻害されてたミュータントたちの避難場所みたいな感じでしたね。

彼らは人類との共生を図るのか、それとも人類そのものを滅亡させてしまうのか?コレは私の好きなマジョリティとマイノリティの構図。この人間ドラマじゃないミュータントドラマを盛り立てていけば私もグゥっと引き込まれたかもしれないけど、やっぱり近未来SFアクションということでお互いの特殊能力での壮絶なバトルがメインになってしまうんですよね。もちろんそれは当然の流れなんだけど、クライマックスのヤマ場でのバトルシーンが派手なんですけど、スケールが感じられなくて尻すぼみな感じがしちゃったんですよね。

近未来といってもでてくる車やバイクは現在のものなわけで、直近の未来というか時代的には現在とほぼ変わらないわけだけど、でもサンダーバードみたいに地下からスンゴイ飛行機がでてきたり近未来なハイテク感も描かれているわけで、この辺のバランス感覚をどう受け止められるかが意外と鍵になるんじゃないでしょうか。何よりこの世界観に溶け込めるかどうかが楽しめるかどうかの最初の関門かもしれませんね。

第一作、第二作と続けて観たほうが、この物語の世界観が掴みやすいような気がしました。二作目のほうが人間ドラマもしっかりしていて、群像劇になってましたしね。この第一作目はちょっとパっとしないんですけど二作目とセットで考えるとまぁまぁな感じです。

ところで、ふと疑問。もし蚊がローグの血を吸ったらどうなるんだろ?

シリーズ作品
X-MEN』2006.9.2
X-MEN 2』2006.9.12
X-MEN ファイナル ディシジョン』2006.9.12
ウルヴァリン:X-MEN ZERO』2009.9.12
X-MEN:ファースト・ジェネレーション』2011.6.18
X-MEN:ファースト・ジェネレーション (再鑑賞)』2011.6.30
ウルヴァリン:SAMURAI』2013.9.16
X-MEN:フューチャー&パスト』2014.6.1