ブログネタ
映画鑑賞日記 に参加中!
7208e9fb.jp9.11を描いた作品として「ユナイテット93」と並んで注目を浴びた作品。ニコラス・ケイジ主演のオリバーストーン監督作品ということで話題性は高いんでしょうけど、いかにも泣けますみたいな予告編と勇気の蝋燭という前売券の特典が引っ掛かりました。だって仏壇にそなえるみたいな蝋燭なんだもん。それでもやっぱり実話に基づいた作品には興味深いものがあって期待していました。

出演はその他に、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール、マリア・べロ、スティーブン・ドーフなど。

+++ちょいあらすじ
2001年9月11日、世界貿易センタービルの北棟にアメリカン11便が、南棟にユナイテッド175便が激突する。港湾局警察官(PAPD)のジョン・マクローリンは部下達を引き連れ現場へ急行し人命救助のためビル内部へと入るが、再び轟音が鳴り響きビル全体が崩壊し、マクローリンは部下のウィル・ヒメノと共に瓦礫の下敷きとなってしまう・・・
+++

今は跡形も無くなってしまった世界貿易センタービルの姿が映像の中に蘇ったかのように見事なまでに再現されたあの技術力はさすがハリウッドです。

9.11がテーマといってもテロや社会問題に切り込んでいくのではなく9.11のあの事件の中で起きたある1つ人間ドラマをひたすら描いていきます。いわゆる政治色は排除して、テロや犯罪を憎んだり事件の真相に迫るわけでもなく、ひたすらに、勇気や希望、諦めない気持ち、家族愛に拘って真摯に描いた作風には好感を持ちました。ただそのためにストーリーが1本調子になったのは否めません。

主演の二人はひたすら救出を待ち続けるだけですから、そういう意味ではドラマとしての派手さはないけど、その間の心理描写や人間模様の描き方は私は嫌いじゃないですよ。理屈っぽいほうが嫌いですから。崩壊したビルの瓦礫の中で諦めずに必死に生きようとする二人の港湾警察官と彼等の無事を願う家族の姿を刻々と描いていくのですが、終盤での命懸けの救出劇、救助隊の活躍、各地から集まってきた人々の気持ちがとても温かく美しく、彼等もまたこの物語の主人公であり英雄なんだと強く思いました。というか個人的には主人公二人の物語よ海軍の軍曹さんや免許の切れた看護士さん、夜明けに応援に駆けつけてくれたたくさんの仲間達がミョーにツボでしたね。

死という結末に向かう「ユナイテット93」と生還劇の「ワールド・トレード・センター」。どちらもあの日起きたたくさんのドラマの中に1つに過ぎないのかもしれませんが、こうして映画という形であったとしても記憶に刻めるというのはとても価値あることのように思います。何て言うのかな、作品がどうのこうのというより、この映画が伝えてくれたある事実と人々の姿には素直に感動出来たという想いがあります。失われた多くの魂に今一度哀悼の意を捧げます。

でも、出来ることならイラクの中でも現実に起きているであろうドラマも映画化して伝えてほしいと思います。でも結局それじゃただの反戦映画になっちゃうカナ?