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5ebabfa2.jpg今年、大々々本命にしていた韓国映画で、DVDも試写会も見向きもせずにこの日を待ってました。ジブリの実写版なんていう評判も耳にしたけど、久石護さんのすばらしい音楽によるところも大きいですよね。

+++ちょいあらすじ
1950年代、朝鮮戦争の最中にもある山奥に戦争とはまるで無縁の平和な村・トンマッコルがあった。ある日のこと、その村に米軍の偵察機が墜落しアメリカ人パイロットのスミスが村人たちに救出された。その後、韓国軍兵士二人と北の人民軍の兵士の3人が次々とこの村へ導かれるようにやってきた。兵士たちは一瞬にして一触即発の緊張状態に陥るのだが、銃や手榴弾を見たことがない村人たちはまったく呑気なものだった・・・
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評判通りでしたよォォォ、心にジンジンと響いてきて、大感動です。実は観る前はもっと戦争をファンタジックに描いたものをイメージしてたんですけど、戦争そのものや南北関係、米軍の存在などはシリアスに描かれていて「ブラザーフッド」を思い出すような緊張感も随所に感じました。この緊張感がのどかで穏やかなトンマッコルの人々の暮らしぶりとの大きな対比になってるんでしょう。

トンマッコルの名には「子どものように純粋」という意味があり、人を恨んだり恨んだりしないという清らかで純粋無垢な心を持つ人々たちが住む村の名にふさわしいものです。北と南の兵士がトンマッコルで村人たちと一緒に暮らしていく中で、心の壁を取り払いお互いを理解しあっていきます。戦禍の最中で敵味方が手を取り合っていく様子を見ていて、第一次世界大戦中のフランス北部の前線で実際にあったクリスマスの休戦を描いた「戦場のアリア」を思い出したりもしましたヨ。作風は全然違いますけど、その根底にある平和を愛する気持ちは全く同じものだと確信します。

物語の展開の中では具体的に彼らの戦争や政治を批判したりするようなエピソードはでてこないんだけど、いかに戦争が無意味で愚かなことであるか、そして平和がいかに大切で尊いものであるかを、トンマッコルに人々の暮らしぶりと彼らの心の豊かさが、6人の兵士たちと私たちに教えてくれました。悲惨な戦争を見せられて平和を欲するよりも、幸せから平和を実感するほうが何倍も心地いいですね。この作品を観てつくづくそう思いましたヨ。

予告編でも使われて場面、北の将校が村長に掌握術を訪ねた場面なんですが、村長の答えは「お腹いっぱいに食べさせる」。このセリフがこの作品の重要なメッセージを端的に表現しているような気がします。小さな幸せであっても心が満たされていれば醜い争い事など起きないんですよね。北朝鮮に限らずですけど核兵器なんか作ってる場合じゃないんですよ。そんな人殺しの道具に大金をつぎこむくらいならみんなで美味しいもの毎日食べてるほうがよっぽど幸せじゃないかって思います。

本来、韓国にとっては味方であった米軍を中心として連合軍を主人公達に立ちはだかる巨大で非道敵役とするあたりには、現代における在韓米軍や世界の警察を自称するアメリカへの痛烈な皮肉も受け取れて痛快です。この映画はアメリカと北朝鮮の政府首脳陣にぜひとも一緒に観てほしい作品ですネ。